地味すぎるコシェルニーが、絶対アーセナルに必要な理由

アーセナル全般

2015.05.09

地味すぎるコッシーが、絶対我々に必要な理由とは！
Sky

アレクシスはアーセナルのスーパースターだ。がしかし、Nick Wrightはローラン・コシェルニーこそ、アーセナルの成功になくてはならないキーパーソンだと語る。

「彼のような選手は、世界を見渡してもほんのわずかしかいない。」

アレクシスでもなく、エジルでもない、サンティ・カソルラはコシェルニーのことをこう評し、「彼はワールドクラスの選手だ」とも語っている。

2013年8月以降、プレミアにおけるコシェルニーが出場した試合の勝率は73%、逆に欠場の場合は39%。また出場時の平均失点は0.65ゴール、欠場時は1.83。さらにクリーンシートも出場時は54%で、欠場時は13%。

無名のダークホース

そんな重要な選手でありながら、彼が注目される事はあまりない。彼は、ジョン・テリーのようなガッツ溢れるプレーをする熱血漢ではないし、まして大声を張り上げるタイプでもない。しかし、彼の試合の読みとポジショニングは素晴らしいの一言だ。インターセプト率も高く、平均3.4回はプレミアでも第二位。メルテザッカーの背後でペースを作り、危険の芽を摘み取る、素晴らしき掃除人なのだ。

「メルテザッカーはクレバーだし、空中戦で競り勝つ事も出来る。そして自分は後方から素早い動きでロングボールに対処出来る。」

2013年のインタビューでそう語るコシェルニーは、ここ二年間、リーグでのパス成功率は平均91.37%。そして12-13の4位フィニッシュをかけた最終節のニューカッスル戦、また昨季のFA決勝など、重要な場面でゴールも決めている。

異例の経歴

2010年、コシェルニーがアーセナルにやってきた時は全くの無名だった。リーグアン、ロリアンでわずか一年の経験しかない24歳の選手だったが、ヴェンゲルはわずか10mポンドでイングランドに呼び寄せた。

ヴェンゲルは語っていた。
「彼は凄い勢いで成長を遂げている。彼は強いメンタルの持ち主だ。そしてとても強いファイターだ。」

今でこそ、抜け目ないボスのお眼鏡にかなった選手の一人ではあるが、移籍当初はフィジカルバカの集う「イングランドフットボール」には苦労した。

もちろん2-1で勝利したバルサ戦のようなポテンシャルを発揮した試合もあるが、カップ戦決勝バーミンガム戦におけるスチェスニーとのお見合いなど、大きなミスで評価を落とした事もある。しかし、それから努力を重ね、今季は23試合に出場してミスはただ一つ。ヴェンゲルをして「トップクラスのディフェンダーだ」と言わしめた。来シーズン、アーセナルがタイトルにチャレンジするには多少の補強は必要かもしれないが、コシェルニーだけは盤石だ。

彼はツイッターで何百万人のフォロワーがいる選手でもないし、ニュースの一面を飾ることもない。しかし、彼こそがアーセナルのキーパーソンであることは間違いない。そして、コシェルニーをワールドクラスと評したカソルラは正しい。彼のような選手は、世界中を見渡してもなかなかいない、唯一無二の存在なのだ。

※このSkyの記事はハル・シティ戦前に書かれたものですので、ハル戦後はさらに色々上がっています。

まずは、コッシー、200試合出場達成おめでとうございます！

Happy to have made my 200 appearances for @Arsenal with a good win. Well done guys and thank you for your support pic.twitter.com/7YLr6Cehyd

— Koscielny (@6_LKOSCIELNY) 2015, 5月 4