Arsenal 4-0 Aston Villa
Sat 30th May 17.30 Wembley
スターティング: 長らくお待たせしました。選手名鑑更新しましたYO。
ボイチョフ課長(仮)
ベジェリン メルティ(c) コッシー ナチョス
コケリン番長 おじさん
ラムジー 高田先生 アレク
瀬尾君
■ゴール: 瀬尾君 (40), アレク (50), メルティ (62), ジロさん (90)
■交代:
77:瀬尾君→ジロさん
77:高田先生→ジャック
89: アレク→チェンボ
■レフェリー: Jonathan Moss
■メモ: Simon Frenton 223 20 118
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長らくお待たせいたしました。FAカップファイナルレポ、後篇です。
↓前篇がまだの方は、まずは是非こちらをご覧いただいてですね、
「俺的絶対に負けられないもう一つの戦い」FAカップファイナル アーセナル v アストン・ヴィラ(前篇)
それでは、「俺達の絶対に負けられない戦い」FAカップファイナル(後篇)どうぞ!
ヒヤッヒヤのパブ探し
開始50分をきったところで、フィンズベリーパーク駅到着。
とりあえず真っ先にうちの近所のガナパブ、Toringtonへ駆けつけてみると、既にフルハウス、超満員札止め!入り口ではセキュリティと、「入れてくれ!」と懇願するサポーターがすったもんだなど。。。
そらそうか・・・4時間前とかからみんなスタンバってるんだもんなあ。。。
いや、そんな感心してる場合じゃないよ!パブでも観れないとかシャレにならないよ!
これは無理だと悟った猿は、他のパブ探して猛ダッシュ!
二軒目も・・・ダメー。
三軒目も・・・はい、ダメーーー・・・。orz
せやな・・・こんな時間だもんな。。。
ウェンブリーで出戻って着てる奴なんて俺くらいだろうしな・・・。
それにしてもヤバイ・・・。このまま俺はFA難民になってしまうというのか?
いやいやいや、それだけはあかんぞ!
なんのための400ポンドなのか!
そう、この大会だけは、あの歓喜の渦の中にいたいがためだけの400ポンド!
とにかく、家でぼっち観戦、それだけは絶対に避けなければならない戦い!
しかし時計を見ると、既にKO15分切ってる・・・。本格的にヤバイ状況。
もうとにかく四軒目、っていうか、もうこの辺でパブってここしかないよ!っていう最後の砦、猿がなかなか足の運ぶことのない、終始ビール臭い、常におじいちゃんおばあちゃんでごったがえすでお馴染みの、老舗のパブへダメモトで飛び込んでみると、
あれれ?こちらはすんなり入ることが出来ましたよ?・・・
特に入場制限もしていないのに結構スペースもあるよ?・・・
何がそんなに違うのか?という疑問は、後ほど解明されるわけなのですが・・・、
と、とりあえず間に合ったー!
そして、とりあえずルービー。
色々俺的祝杯!カーリングだけど。
さらに席も、前から三列目くらいの特等席で観戦出来るとか、俺はなんてラッキーな男なのだ!
とか思ってる間もなく、気づけばもう、選手入場!
あぶないあぶない・・・。
スタメンにはまさかの!?
そして入場が映しだされたモニタには、なんと瀬尾君の姿が!あのボスが、最後の最後にジロさんではなく、最終節ハットを決めた瀬尾君を投入とか、勝ちに来てる感がハンパありません!
そしてサイドには、FA男にしてスタミナモンスター、ラムジーを起用。
さらにさらに、オスピーに代えてくるのでは?と思われていたGKも、ボスの宣言同様、課長(仮)を送り出します。
課長(仮)も(仮)を外す、汚名返上の大チャンス。
そう、その汚名とは、点を入れられた瞬間すぐ水飲んだことでも、その後ドレッシングルームで隠れタバコをしたことでもなく、係長時代のカップ戦決勝、このウェンブリーで、最後の最後、盛大にミスした、あの汚名。ボスはきっと、それを承知のうえで送り込んでいる。
これぞボスの心意気。そして、これぞアーセナル!
とにかく、思う存分暴れてこい!
そう思わずにはいられませんでした。
さて、試合前、FAの会長にしてヴィラキチの王子様が選手一人一人と握手していましたが、
ヴィラの選手には笑顔で抱きつく勢いなのに、
アーセナルにはすげえテキトー。明らかに人種差別的なやつ。
王子ー。見損なったぞー?あんたの頭もアレだから、俺もちょっとリスペクトしてやっテタのによー。
ちなみに、これがモノホンのチケットらしいんですが、
あんたみたいな人がFAの会長やってっから、俺も400ポンドの偽チケ掴まされるんだよ!(ぷんぷん)
とにかく、敵はヴィラだけではなかった。
そう、敵はFAにもいる!
前半
そんな腐敗したFAのトップ獲り、ヴィラボールで運命のKO!
ところが、宇宙人ベンテケ、スネ当てナシ夫要する超攻撃的ヴィラをそこそこ警戒してやったのに、なんか、前半からアーセナル圧倒で拍子抜け。
↓まあ、なかなかゴールを割ることが出来ず、パブも終始こんな感じでしたが、
しかし終了間際、瀬尾君の一発で全てが変わりました。
もうゴールの説明など、何もいりますまいよ。
とにかく見よ!この歓喜の瞬間を!
一点目でビールかけとか、どこぞのパブでも、なかなか味わったことないですYO!(・∀・)
これぞ決勝!これが決勝なのです!
ウェンブリーではないけれど、それに負けないくらいの盛り上がりのまま、前半終了。
そして一面ビールまみれの床を見渡すと、いたるところにガラスの破片が。。。
グラスがすげえ割れてるよ!
通常のパブは、このような事がないように、マッチデーだけはプラチックのグラスになるんですけど、ここそれないのな?
ああ、なるほどぉ。ビール臭い理由も、客足がそれほどない理由も、なんとなくわかったような気がしますよ!
しかしこれも、宇宙レベルのビッグマッチならではの醍醐味!
後半
後半も引き続き、怒涛のビールかけ祭絶賛開催中!
アレクのバッコン鬼ミドルでビールドーン!
番長のアレクへの駆け寄り率は最強!
そして進撃の大巨人メルティ、今にも天にも届きそうなヘディングで三点目!
打点超たけーよ!
あれ?でも、ヴィラのユルキャラ枠のふとっちょんもすげえ飛んでるな・・・。
そしてセレブレも、
まるでガリバーに群がる小人!
YES!BFG!
と、このように、面白いように、バカスカ入っちゃうんすけど、ヴィラも、なになに?ちゃんとベンテケ出てる?っていう体たらく。
それと、あのスネ当てナシ夫も、番長、ベジェリンにガッツリ潰され、
見る影ナッスィング!
おいおいおいー、もうちょとがんばれよー・・・。
当然、あのユルキャラ枠のふとっちょんも、瀬尾君なんて止めれる、わけがありません。
さらにさらに、見る度にドス黒さが増しまくりで、みるみる羽賀研二感が増しているアグロンアホーが満を持して登場も、
出来る事といったらダイブだけ。
ていうかさ、
これに負けたリバポーとは何だったのか?
これは真剣に議論の余地がアリそうです。。。
そして、こんな体たらくなヴィラに「喝!」を入れるべく、
我らが同士ティムさんがモニタに映し出される度、彼を鼓舞するこのチャントがパブ内を席巻!
Tim Sherwood’s A gooner!
Tim Sherwood’s A gooner!
そうだぞティム!俺達がついてる!
そしてとにかく唱うのです!
とにかく俺達はバスケ鶏が大嫌い!
ウェンブリーウェンブリー!
さらにロスタイム、瀬尾君に代わって入ったジロさん、トドメの一発とか!
そして、ついに、
俺達の今季終了を告げるホイッスル!
終わってみれば4-0圧勝で、FAレコードとなる、12回目の栄冠です。
その瞬間、拳を突き上げるもの、お互い抱き合うもの、そして涙をこらえるもの・・・。
この一年の集大成を、皆思い思いのやり方で健闘を称え合う、この光景。
しかし、俺はそのどれでもなく、ただそれを呆然と見つめるだけで。
終わった・・・。
正直、それ以外の感情を見つけるのが困難でした。
まるで、身体から魂が抜け落ちてしまったかのような、腑抜けの状態。。。
昨季のFA決勝、俺は確かにウェンブリーにいました。
「それぞれのFAカップ (後編)」FAカップファイナル アーセナル v ハル・シティ
そう、まるで場違いな黄色い渦の中に。
そして、終了のホイッスルが鳴った瞬間の、心の中をぐちゃぐちゃにかき回されたような、あの、えも言われぬ感情は今でも脳裏に焼き付いています。そう、トラウマレベルで。
その時も、まるで全ての感情が死んでしまったかのように、一人スタンドに立ち尽くし、対岸から聞こえてくる歓喜の声を、ただ呆然と、はるか遠くの出来事のように見つめていただけでした。
でも、今回はそれとはまるで違う感情。
そう、俺は今、その真っ赤な渦の中にいるのです。
決して場違いじゃない、その渦の中に。
それを考えたら、その目の前で起っているこの光景がまるで非現実的過ぎて、自分の感情が太刀打ち出来ない、そんな感じで・・・。
贅沢にも、放心状態のまま目の前の出来事を惚けたツラで眺めていると、ふと隣から感じる視線。引きつけられるようにその視線の先に目を向けると、見知らぬグーナーが俺に微笑みかけていました。
特に言葉も何もない、ただの微笑み。
でも、俺にはそれで十分で。
そう、それは、優勝を実感するには、余りあるほどの微笑み。
俺も思わず微笑み返し、そしてそのまま、歓喜の渦に中に、溺れるように飲み込まれていったのでした。
最後に
突然ですが、俺はもの凄く弱い人間です。
嫌な事があれば、すぐ投げ出してしまうし、些細な事でもすぐに落ちる。
胃が痛くなれば、すぐ雨上がり宮迫の顔が思い浮かぶし、
健康診断の結果を見て、その場で卒倒してしまった事さえあります。
とにかく、そんなダメ人間。
ただ、そんな俺でも、唯一前向きになれるものがあって。
そう、それがアーセナルで。
タイトル10年獲れなかろうが、8-2で爆敗しようが、主力がこぞって逃げて逝ってしまっても、そんな事は全く問題ない。むしろ「その方が結束が固まっていいのではないか?」とさえ思えるほど、バカポジティブになれる不思議。
しかしよくよく考えると、それは必然。スタジアムに足を運べば同じ志を持った6万の同士がいて、アウェーに逝けば、真っ赤なクラブに生涯を捧げた、どうしようもないアーセナルバカに囲まれて。
そしてなにより、アーセナルには未来しかない。
そんな奇跡的なクラブのおかげで、俺は生かされている。本気でそう思うのです。
そして、そんなこんなで、このブログも早8年目。
こうやってこのブログを書かせてもらっているおかげで、繋がる事の出来た皆さんの存在は計り知れず、今回のチケット騒動すら前向きに昇華することが出来るのです。
というわけで、皆さん、心から、
あざーーーす!
そして、優勝おめでとうございます!
そんなあなたに、感謝の意味を込めて、
お魅せしようではないか!
1冊200ポンドのプログラムというヤツを!(どーん)
FA優勝の意義
今回のFAカップファイナル、4-0爆勝二連覇で最多優勝を記録というのは非常に素晴らしい事でありますが、それと同じくらい、スタメンに、あのスチェスニーを据えて優勝というところに意味があると思うのです。
これは「頑固なボスの決め事」という名の人情とロマン。果たしてモウに同じようなことが出来るのか?いい悪いではなく「俺達のアーセナル」で勝ち切った事に、大きな意義を感じざるえないのです。
課長、おめでとう!
そしてボス、ありがとう!
P.S
「えー!?ロシはベンチ外なのに!?」っていうツッコミはとりあえず置いといてだね、、、むにゃむにゃ。。。
ロシも参加の優勝パレードレポに続く!
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コメント
猿さん、今シーズンも楽しいレポ、本当にありがとうございました。特にシーズン前半は暗澹たる気持ちで会社に行くことも多く、何度「机ひっくり返して会社辞めたるっ!」と思ったか…。でもそのたびに猿さんのブログをポチっとすると、必ずそこには一点の光明とアーセナルへの変わらぬ愛が溢れていました。自分もそれに勇気をもらい後半は本当に楽しいシーズンとなりました(ロシ以外は)。来シーズンも、私が会社を辞めないで済むように、レポをよろしくね。
やっとキタ後篇!(≧∇≦) 今か今かとすごい頻度でチェックしてましたよー
俺達のアーセナル最高!!
ロシも参加のパレードレポも楽しみにしております。
今シーズンも、猿さんのブログに元気づけられて、アーセナルを、応援して来ました。私も、ゴールキーパーの選択に、fair playとhonour と、dignity を信条とするベンガー監督の真骨頂が現れていたと、感動していたら、猿さんもそう思っていらっしゃったんですね。本当に、素晴らしかったです。来シーズンも、試合だけじゃなく、人生のロマンを感じさせてくれる、ベンガー監督率いるアーセナルを、応援できることを感謝して、猿さんの、ブログを楽しみにしています。有り難うございました。
今シーズンから拝読しております。猿さんのブログを通して、グナ歴の浅い私がアーセナル愛を急速に高める1年となりました。ありがとうございます。早くも来シーズンの開幕が待ち遠しい限りですが、毎週末の試合と同様に猿さんのブログが更新されることを楽しみにしております。今シーズンもお疲れ様でした。
去年のFA決勝のレポも心打たれましたが、今回のレポも最高です。
猿さんのガナーズ愛がこれでもかと伝わってきます。
毎節楽しみにしてますので今後ともガナーズ愛に溢れたレポよろしくお願いします。
ホームのユナイテッドやモナコ戦でコロッと負けて心が荒んだ時も猿さんの前向きな姿にいつも元気を貰います。今シーズンも本当にお疲れ様でした!
猿さんいつも楽しいブログありがとうございます。シーズンオフも楽しい記事を期待しております!
さぁ、ここからはガジディス仕事しろ!
最後のコメントがまた涙を誘います。今シーズンのレポートありがとうございました。
いつも楽しく拝見させていただいてます。
今回はいつになく?感動的なブログでしたね。
いつもいつも場面場面が目に浮かぶような文章で、毎日ブログの更新を楽しみにしています。
昨年のFA優勝の時、私は祖父の逝去により実家で祖父の前のろうそくの火を消さないように見張りつつTV観戦していました。
久し振りのタイトルの喜びと祖父への感情が入り交じり、凄く気持ちが昂ったのを覚えています。
そんな気持ちを思い出しつつ観た今回の決勝。昨年とは違い、祖父の一周忌を終えて落ち着いた気持ちで観る決勝は、また違ったものでした。
昨年は祖父が優勝させてくれたのかもしれない。おじま(おじいちゃまの略笑)ありがとう!
そして今年は、いつも一喜一憂させてくれるアーセナルFCに。こんなにも好きにさせてくれちゃってこの野郎!毎年この歓喜を味わわさせてくれよ、優勝をありがとう!と。
アーセナルの試合の結果が己のメンタルに作用する現実。
可能ならば、猿さんの様に現地で生を日々体感していたいです。
なので、猿さん!
これからも頑張ってください!
グーナーに仕込んだ元カノに生エミレーツを先越されてしまった男より。
いつも楽しく拝読してます。
本当にうらやましいです。私もそこにいたかった!自分は近所のアイリッシュパブで見たんですが、(アメリカの田舎に住んでいます。)ゴールにデカイ声で大喜びしているのは店内私のみでした……。ガリバーと小人のよう!という件り笑いました。
最後の方はウルウルしてしまいましたよ!自分はグーナー歴浅いのですが、あっという間に好きになってしまい驚いています。いつか絶対エミレーツ行きますこれからもブログ楽しみにしていますね。
まさか、猿さんに最後泣かされるとは。 いつもありがとう。