東京オリンピックエンブレム、パクリンピック問題に、一応の決着デス。
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今、一番「ミヤネ屋」周辺を賑わせているであろう「東京オリンピック・エンブレム系コピペ騒動」がついに決着、エンブレム採用取り消しが決定したようですので、自らのまとめを兼ね、順を追って見てみたいと思います。
「東京オリンピック・エンブレム系コピペ騒動」とは?
念のため、知らない方の為にこの騒動をざっくりと説明すると、
超一流の世界的デザイナー佐野研二郎さんデザインの『東京オリンピックのエンブレム』が、ベルギーだかの劇場のロゴにすげえ激似のせいで、そのロゴをデザインしたベルギーのデザイナーが佐野さんに対し「俺のロゴパクってんじゃねえよ!」と難癖。ベルギー王室御用達、世界最強弁護士登場するなど、大混乱に。
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ネット周辺が炎上。ネット民は「お前コピペで何億ももらってたのかよ!」と全力。
しかし、佐野さん周辺のデザイナー「んなわけねえだろ!クリエイティヴをわかってない!」等、全力で擁護で、色々対立の様相。
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ハンター達の尽力で、次から次へと過去のコピペ風のトレース作品が発掘。
サントリーのトートバックに至っては商品取り下げまで発展。
しかしこれには「これは全て部下のやったこと。このエンブレムには関係ない!」と佐野さんは前向きなコメント。
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佐野さん周辺の一部デザイナー「やっぱダメだろ!」と、徐々に手のひらを返しを開始。
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【悲報】セブンイレブンの人が画期的なPOPを制作するも、大会組織委員会から使用禁止を言い渡される。
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佐野さん周辺の怪しい人間関係まで徐々に明るみに。
え?おっきな仕事ってのはやっぱコネなの?そうなの?っていう誤解が世間に広がる。
この辺の誤解に関しては中川淳一郎大先生が詳しく。
http://blog.goo.ne.jp/konotawake/e/4489bd61c1aaa1dd31befaa5dc9bff03
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しかし「コピペで賞もらえるとかなにそれ!」とネット民が全力。
美術館やらなんやら、次から次へとコピペ作品と思われるものが発掘、収集がつかない状態に。
↓なんかこいうのとか
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大会組織委員会はパクリでない事を証明する為、佐野さんの原案(改定前)をついに公表。
↓
ところが、ハンター達の脅威の捜査力で、原案まで、タイポグラフィの虚証、いや巨匠「ヤン・ヒョルト」さんの作品と激似であることが判明。
さらに「ヤン・ヒョルトさん展覧会」を佐野さんが全力推ししていた事も判明し、この時点でコンセプトが崩壊。
さらに、審査の応募資料として提出した、空港や街中でのエンブレムの使用例の画像が、「商用利用としては認めない画像」をパクっていた事も判明し、本人もそれを認めジエンド。
↓
大会組織委員会、ついにエンブレムを取り下げ。
と、以上がこれまでの経緯なのですが、
こうやってみると、佐野さんのオマージュ率も相当ですが、まずは、ここまで全力で発掘しまくるハンター達にはもう平身低頭、頭下がりまくりで、なんでしょう、もはや感動しかありません。
コピペ騒動に思うこと
ところで、今回の「コピペ騒動」を見ながら、自分なりに、ちょっと思うことがありました。。。
1997年、今からもう20年ほど前になるでしょうか。
その年は俺の原点、自分で初めてPCを購入し、「ホームページ」なるものを立ち上げた記念すべき年でもありました。
今でこそガッツリアーセナルのブログなぞを垂れ流しておりますが、当時は「格闘天国」っていう、プロレス・格闘技を扱った自称ポータルなサイトで、自己満足の観戦記やら、日記など、カテゴリは違えど、今と同じような事をやっておりました。
ただ、キーボードなんて、小学生の頃、知り合いのファミリーキーボードくらいしか触ったことない猿です。まさに右も左もわからず始めた「ホームページ」制作。
今でこそ、ググったらいくらでも「ホームページの作り方」なんて出てくるし、無料ブログサービスなんていう便利なものもありますけど、当時はモデム全盛!テレホーダイ前夜のネット黎明期はそんな便利なツールは一切あるはずがなく、とにかく「猿でも出来る!ホームページ」みたいな本とにらめっこ、テキストとネスケ2.0を駆使し、毎日テーブルタグと格闘、文字通り悪戦苦闘の毎日を過ごしておりました。
そんな感じで、色々大変ではありましたが、それでもなんとか続けていると、ありがたいことに、サイトを通じ同じ志を持った同志達との出会いが。
その後、週末は後楽園ホールがたまり場になり、試合後は水道橋で飲むというステキなルーチンが生活の一部に組み込まれ、がしかし、格闘技の話は何故か一切しない!というステキな仲間に恵まれることになります。(だからこそ、そんな彼らとは未だに付き合いがあるわけですが)
そんな中、お互い観戦記のやりとりをするようになりまして、例えば自分が観に行けない試合は観に行った人にレポを書いてもらいサイトに載せる。そしてまた逆もしかり。っていう、記事をシェアする、いわばweb2.0の走り!みたいなやつなんですが、
ある日、自分が書いたシュートボクシングの観戦記を友人にメールで送ったところ、もののものの10分ほどでそのサイトにアップされていました。
書くのが遅いっていうのもありますが、大体二時間くらいかかってたので、結構な長文だったと思いますが、たった10分でアップされていたのです。
あれ?
早いな・・・。
そして別の日、今度はその友人から、夜の12時頃でしょうか、メールで観戦記が送られてきました。
見れば、文字びっしりの結構な長文です。。。
確か、みちのくプロレスの観戦記だったと記憶していますが、
「あざーす!」っていう気持ち以前に、ぶっちゃけ「いやぁ、まじかー・・・。」という気持ちが先にたってしまいました。。。
だってこれ、結構な手間ですよ?
でも、ほんとありがたい事です。とにかく作業開始です!
まずは、そのメールをプリントアウト。
そしてそれ見ながら、一言一句、目ひん剥きながら、テキストに打っていく地道な作業。
途中挫けそうになりましたが「あの人は10分でアップしてくれたんだから、俺も頑張らないと!」という謎の使命感で、4時間くらいでしょうか?なんとか新聞配達の人が来る前までには打ち終えました。
その友人に「アップが遅くなり申し訳ありませんでした!」というメールを返信した頃には、既に外は明るくなっていました。
そんなこんなを何度か続けているうち、俺にある疑問が持ち上がってきました。
あれ?なんでみんな、そんなにもアップするのが早いんだろうか?(10分とかやっぱおかしいだろそれ・・・)
俺も「タイピングソフト」なるものを購入し、独学で早打ちを学んではみたのですが、
↓こういうやつ
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一向に彼らにはかなわないのです。
何故なのか?
何故にそんなにもみんな超速なのか?
そうだ、きっと何か、打ち方のコツがあるに違いない!
そう思い、意を決し尋ねてみました。
「どうやったら、あんな早くアップ出来るようになんの?やっぱあれ?ブラインドなんちゃら?」
その時の、みんなの ( ゚д゚ ) … フェイスは今でも忘れられません。。。
一瞬の静寂の後、一斉に返ってきた答えは、
「ん?・・・コピペ、、、だけど???」
「コピペ?・・・」
初めて耳にした言葉でした。。。
コピペ・・・。
友人「そう。コピー&ペースト?コピペ・・・」
さる「コピー&ペースト・・・」
なんとなく便利そうな言葉だということだけはわかりました。。。
友人「え?てか、今までどうやってたの?」
さる「え?プリントアウトして、それを見ながら、、、」
友人「は!?・・・はぁーーー!?!?!?」
は!?・・・はぁーーー!?!?!?
その ( ゚д゚ ) … フェイスは今でも忘れられません。。。
それ以来、俺はコピペの虜となりました。
作業が1億倍くらい早くなりました。
そう、コピペ様のおかげで。
そして、心から、コピペの神様に感謝したのです。
コピペ様ありがとう!と。
ITが普及し、確かに社会はすこぶる便利になりました。
今は、クリックひとつで何かが変わるのかもしれない、そんな時代。
でもね、俺は今でも思うのです。
あの夜が明けるまで手打ちして、
そして、ようやく書き上がった時の何物にも代えがたい達成感は、
間違いなく俺の原点であると。
佐野さん、あなたにもきっと、そういう時代があったんじゃないかな?
最後に
さて、そんなわけで、残念ながらこのロゴは却下されてしまったわけなのですが、もしこれがパクリでないこと前提で、オリンピックのエンブレムじゃなかったら、個人的にはとてもいいロゴだと思うんですよ。
例えば、「日本の大漆器市」とか「日本の意匠展 in 東京ドーム」とかなら、バシっとはまりそうな、いいロゴですよね?ね?
でも、やっぱ、こういうのは俺みたいな汚れまくったダメ大人がどうこう言うのもどうかと思うので、我が愚息、セナさん(2歳9ヶ月)に聞いてみました。
さる「セナちゃん、これどう思う?」
セナさん「???」
さる「これなんにみえる?」
セナさん「・・・これはねぇー、、、これはねぇー・・・」
さる「うん、なんかみえる?」
セナさん「えーっとねー・・・アーセナルのおじさん!」
さる「ん!?」
セナさん 「(赤丸を指さし)めー!(黒い棒)はなー!(右下の銀色)くちー!」
「アーセナルのおじさんー!」
佐野さん、やっぱあんたなんも間違ってないと思う。
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コメント
アーセナルのおじさん!
ええ話ですねー!
(え??わら
ハンターたちも凄いけど 猿さんもソートーすごい。笑えたーー
グラフィックデザイナー兼グーナーです。色々な感情で猿さんのツイートやコメントを見てきました。個人的には「佐野さんはパクリなどしていない」という考えなので、今回のことでひどく落ち込んでいる一人です。落ちこむというよりは、ムカつきの方が大きいので、今後は一人オリンピックボイコットを決め込んでますが。どうせ次に上がるデザインも、「あれに似てる」だとハンター兼、日本人大嫌い日本人達が大騒ぎするはずですが、一つ言えるのは、今後これに関わるデザイナーは大損だということです。今回の報奨金が100万だと聞いて驚きました。猿さんは広告業に詳しそうなので(関係者なのかな?)分かると思いますが、最初に思ったのは「安っ!」です。これだけの事業でたったの100万。100万なんて、中堅どころのデザイナーが仕事数本くらいで稼げる額ですから。次に関わるデザイナーも同じように誹謗中傷されて仕事を失うのであれば、賢い選択肢は「関わらない、バカバカしいから」の一択でしょう。少なくとも同じグラフィックデザイナーである僕は、いかなる理由であれデザイナー側の味方にたちます。それはつまり、今後オリンピックには関わるだけ馬鹿らしいというのがいまのところの考えです。おとなしくアーセナル戦だけ観戦して2020年はユーロあたりをチラ見して暮らします。きっと僕は今日という日を忘れません。世界中の誰でもなく、もちろんベルギーのたかりやデザイナーでもなく、「デザイン」が日本人に敗北した日でした。
こういうデザイナーきどりが日本を悪くしてる
いい話や!
愚か者ほど思い上がる
私、永年広告業界(10年前に完全引退しました)にいてクライアント直の仕事中心で
したが、電博さんともいくつかお仕事させて戴きました。
30年余の業界生活から総じて言えるのは、代理店・制作会社を問わずこの業界には 熟考したり手間のかかる探求・調査・確認…などを「当然のこと」として身につけている人材が極めて希少ということです。「あ,イケね」の直後に「ま,イッか」が来るケースがほぼ100%という実情。
ロゴマークや広告デザインやキャッチコピーがパクリだろうと、二番煎じ・三番煎じだろうと、クライアントのOKが出れば、すべて○。
失礼を承知で申し上げれば、広告代理店の社員で≪優秀≫と思えるクリエイターには一度もお目にかかったことがありません。
また代理店営業マンに最も相応しくない言葉≪まじめ≫≪勤勉≫≪実直≫は現在もそのままのようですね。
一方、クライアントの宣伝部門は、ごく一部の企業を除き、社内で「使えない」「落ちこぼれ」の社員が配属されるケースが定式のようで、クリエイターが彼らに自分の“作品”を詭弁を用いて“認めさせる”のはかなり容易なことです。
トップとか一流といわれるクリエイターと“一般国民”との違いはデザイン等に対する接触量の差だけ。センスをはじめ洞察力・分析力の面で”一流クリエイター”には一般国民の平均的レベル、つまり「並」であることが求められます。
センスが平均レベルに近いほど、一般国民のより多くに受け入れられる、ということです。
たかが宣伝物のレイアウトをしているぐらいで、“一般国民”には… などという甚だしい思い上がりを表面に出してしまう愚かな“クリエイター”が少なくないのは悲しいことです。デザイナー、コピーライター、イラストレイター、カメラマン、スタイリスト…など、カタカナ職業の若者を「カッコいい」とおだて上げ、彼らに過酷な勤務を強いる“クリエイター(創りだす人)”という言葉。
営業系や事務系の人たちに「クリエイティブとは」みたいなことをエラソーに語るパープリンADやCDがけっこう多いことも広告業界人が軽く見られる原因を作っています。こうした広告業界・制作業界の実態をクライアント企業の中枢系部門の人たちは充分に認識している。だから、『何かあったとき、叩かないよう、あるいは控えめにお願い』ということで、各メディアに広告費という名の、いわば口止め料前払いの窓口として宣伝部・広報部を位置づけている企業のなんと多いことか。
その支払い窓口から“媒体料・制作費”などの名目で広告代理店の営業マンが料金を受け取る。媒体費からの手数料に加え、制作費からもできるだけ多%のピンハネを行う。なかには、弱小の制作プロダクションに外注の際、個人的Backを条件にする営業マンもいる。
しかし、そんなことはどうでもいい。たかが宣伝・広告であり、もともと虚構の世界、ウソの“実例”をまことしやかにメディアに乗せる行為が広告の基本。なので、広告の内容を鵜呑みにしてしまう認知症的な(詐欺被害に逢いやすい)人以外は、クリエイター=軽薄な人が作る表現なんだし、パクリがないなんてアリエナイ、と。
今回の佐野問題にしても、広告業界人の案を採用するという愚行をこそ非難すべきであって、当の佐野氏がパクリ・他人図案の流用・模倣を認めようと否定しようと、彼自身には何の落ち度もない。“作品”を提案する者が「これはパクリです」と申し添えるわけがない。つまり、案を選ぶ側に全責任がある。
また、関係者や関連機関で内々に調整(談合)したり、裏金や賄賂的な“余禄”のために動いたり、そうしたことが皆無だったとは思えない。
ある意味、佐野氏は被害者だ。パクリばっかしでオリジナリティゼロというイメージがついて、仕事のキャンセルや新たな発注への期待うすが予測される。
「パクリの佐野」というレッテルは、75日程度では剥がせない。
仕事少ないクリエイターたちのネットでの攻撃が、本来向けるべき選考関係者にではなく、佐野氏個人に嫉妬率90%以上で向いてしまった。
一方、パクリ疑惑の浮上と同時に、今回ロゴマークの印刷はじめすべての進行をストップさせるのが当然というか常識であるにも拘わらず、五輪実行委員会・関係者たちは何の対策を講じることもなく、垂れ流し状態で放置してしまった。むしろパクリ案選択の失態よりこちらの優柔不断というか責任のなすりあいのほうが罪は重い。
新国立競技場のケースと同じ。責任転嫁と言い訳に終始する役員関係者たち…メンバーを総入れ替えすべき。もし今から東京五輪を中止できるなら、そのほうがいい。中止がどうしても無理なら、とりあえず関係者全員を解任する。
そもそも今回 東京五輪のコンセプトって何?。まさか「お・も・て・な・し」じゃないよね。そんな恥さらしするぐらいなら、国際的非難を浴びても中止したほうがいい。
アスリートたちのための祭典なら、一般人を巻き込まないでほしい。
誰のための五輪(オリンピック/パラリンピック)? 経済成長にも関係ないし、せいぜい観光などの関連業界が一時的に潤うだけでしょ。国全体から観れば、メリットよりデメリットのほうが強い。もういい加減 ばか騒ぎはやめて、たんたんと、奇を衒うことなく、静かに控えめに、そして≪まじめ≫≪勤勉≫≪実直≫に事を進めてほしい。
今回の佐野氏事件は、広告クリエイターというものがいかに低レベルの発想しか持ち合わせていないかを世間に強く印象づけた。と同時に、政府の東京五輪に対する意識がいかに低くお粗末なものであったかを“一般国民”に思い知らせることとなった。
世界中のデザインやフレーズを見聞きし、流行の先を歩き、世間“一般国民”の暮らしに新たな提案を行い… という自負のもと、クリエイターたちは日夜、逡巡し、お手本を捜し、加工し、徹夜作業、飲酒、うたた寝、朝寝… などと真剣にあるいは いい加減に取り組んでいる。
古い言葉で言わせてもらえば、広告クリエイターの大部分は、ブルーカラーはもちろんホワイトカラーよりも発想力・想像力・クリエイティビティ・意志伝達などの能力が劣っている。そうした劣っている自分を曖昧化・隠蔽化するために「“一般国民”には理解してもらえない」的な思い上がり意識を持ちたがる。
「あきらめるな」「希望を持て」「夢は実現させるもの」…おいしい言葉が氾濫し、でも「あきらめないでよかった」と思える人が何%いる?
「勇気(元気)をもらった」「癒される」「私も人に元気を与えられる人になりたい」…定型句。思考力ゼロ。そういう人たちが”一般国民”に少なくないのも事実ですが…
久しぶりにコメントさせてもらいます
なんか驚きのコメント群ですね
多分アーセナル好きなんでしょうね!是非とも佐野さんに背フォントをデザインしてほしいですわ!笑
それか次回来日時の漢字フォントとか
個人的には今回の騒動さておき佐野さんのデザインは「流行にのっかろう感が強くてツマラナイ」です
事実関係を正確に検証してないのによくこんな恥ずかしい記事かけますね。
そんなにPVほしいんですか。あさましい。