アーセン・ヴェンゲル20周年、ピレっさんのボスの想い出です。
今回はエアブログではありません。
是非ご一読を。
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先日、就任20年目を迎えたアーセン・ヴェンゲルとの想い出を、引退して今もなおコルニーで汗を流すピレっさんが語っていました。
そのArseblogの記事をmygunnerさんのツイートで掲載させていただきます。
かゆい所にも手が届くツイーターmygunnerさんのアカウントはこちら!
https://twitter.com/mygunner98
ロベール・ピレス パリの傷心とアーセナルと
ArseblogCL決勝が最悪の思い出だ。昨日のことのように覚えてる。レーマンが退場になり誰かが交代しなければならなかった。まさか自分と思わなかったからベンチも見なかった。そしたらティティが教えてくれて振り返ったら7と4が掲げられてた。
「まさか!なんで自分が?」あんな形でピッチを後にしたくなかったからゆっくり歩いた。アーセンに対してものすごく怒ってた。お互い目を合わさなかった。彼はこれが自分にとって酷いことだとわかってたから、目を合わせなかった。
自分も彼を見なかった。彼が間違ってると思ってたから。試合後も会いに行かなかった。負けたから尚更その夜は眠れなかった。2日後に、あれは彼にとってもタフだったとわかった。あの日、自分も失敗したけど、彼も失敗したんだ。
決勝の翌日にクラブを去ることを決めた。ビジャレアルからのオファーもあったけど、あの決勝がきっかけだった。アーセンの部屋での自分の第一声は「移籍します」だった。沈黙の後「そんな話とは思わなかった。本気か?」と言われた。
本気なこと、アーセナルのオファーは1年だけだがビジャレアルのオファーは2年だということも話した。それからあの決勝のことを話した。「君を下げたことはこれまでの私の決断でも最悪のものだった」と言われたんだ。
少しすっきりしたし、アーセンも同じだったと思う。意図せずして自分に移籍を決心させたかと責任を感じていたかもしれない。最後に6年間を感謝して握手した。コルニーを去るときは本当に辛かった。ロッカーは空にしないで全部残してきた。
もうヴェンゲルには怒りはない。自分に自信をもたせてくれたこと、タイトルを勝ち取れたことに感謝してる。
CL決勝で関係が壊れることはない。あれで彼から学んだ6年は消えるわけではない。もう過去のこと。彼は忘れられない監督だ。
ビジャレアル2年目にCLでアーセナルとあたったんだ。3-0で負けたけどあれが自分にとってエミレーツでのお気に入りの試合なんだ。アーセナルユニじゃない自分のチャントを皆が試合の初めから終わりまで歌ってくれた。感動したよ。
2011年にアストンビラを辞めてロンドンに戻った時、アーセナルに恩返しがしたかった。クラブのアンバサダーになったし、次はスポーツ・ダイレクターになりたい。アーセンもそれを知ってるよ。
今でもトップチームと練習させてくれたり、欧州ではなかなかないことだ。
感謝してるんだ。もう06年の決勝の話はしてないよ。大昔の話だ。
こんどPLで優勝したら。その時がアーセンが「辞める」という時じゃないかと思う。
毎シーズンの始めはそれが彼の1番の目標なんだ。
彼が本当に感動してたのを見たのは04年に優勝した時だ。トロフィーを掲げた時感動していたよ。
チームを去ってもなお、皆帰りたいと願うホーム。
それがアーセナル。
それこそが俺達の誇り高きアーセナル。
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コメント
ピレスの選手としてのプライド。人としてのヴェンゲルへの想い。グナはあの試合は一生忘れないけど、ピレスのことも永遠に忘れないでしょう。
凱旋試合でのファンの熱いチャントは最高の文化ですね。チェルシー戦でセスクにずっとブーイングしてたおっさんが交代時にスタンディングオベーションとか。
ドゥドゥの凱旋ゴール時の雰囲気は最高でした
アーセナルは、移籍で人が動いても烏合の衆感ないですよね。これもボス20年の成果なのでは?
ボス20周年記事ではないですが、mygunnerさんが以前紹介されていたキム兄のエピソードもステキでした。こうしてアーセナルはみんなに愛されるのだなぁ…