記者の勇気に乾杯!
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いつも新鮮で素晴らしいアーセナル記事をキュレーションしてくださっている、このブログでもおなじみmygunnerさんが、高田先生の記事をピックアップしてくださっていました。それがなかなかお目にかかれないベクトルの記事でしたので、ちょっとご紹介させていただきます。
まずは一流紙テレグラフの記事から。
シティ戦でのエジルの殆ど何もしなかったパフォーマンスがこき下ろされている。「うん、ナイスな選手だけど、一体何やってるの?」という古くて新しい議論がまた始まった。酷い試合の後にエジルのクオリティについて議論するのは完璧なタイミングだ。
なぜならエジルのクオリティがそのまま彼の欠点でもあるからだ。ユニを引っ張りファウルするなら2倍の価値があるかのように「プレスしない!」と責め「大一番で消える」と騒ぐ。だが彼は昨季のリバプール戦、ユナイテッド戦、シティ戦で比類なく、今季チェルシー戦でもそうだった。
だが何れにせよ、これらは全てポイントを外している。エジルは、皆がすることの真逆をするのだ。パーカッションが裏拍子をとるように。信者ばかりの中での背教者のように。
エジルがプレスしないところが好きだ。CKがアーセナルのペナルティエリアに蹴り込まれた時、エジルがわざとそこから離れていく時が好きだ。臆病だからではない。カウンターを予期してのことなのだ。
ウィンガーが守備もし、CBがボールを保持し、GKがドリブルする時代、エジルはクラシックな、自由に動き回る10番として、洗練され特化された美を見せる。それに見合う黄金の特権も持ち合わせて。
エジルは、会議中にずっと2時間ドーナツを食べていながら、室内にいる全員がスタオベするようなアイデアを思いつく。彼を焦らせると、偉大な彼を構成する要素が失われてしまうだろう。
だから、彼は日曜日にひどい試合をしたけれど、そういうことはまた起こるだろう。崇高で何気なく素晴らしいことをしてしまう時もあれば、ピッチに落としたお金が見つからずに一人うろつくような時もあろう。それが彼を”luxury”にしているならそれでいい。
その時は辞書で”luxury”の定義をみるといい。「居心地の良さと優雅さが格段に違うこと」- そしてサッカー界ではこれらのクオリティがネガティヴなものとして扱われているのだ。
多分エジルは、何をしたかとか、ワールドクラスのプレーメーカーとか、ヴェンゲル時代最後のアーセナルのエンジンだったとかではなく、おしゃれな会話と古典的美がダイヤと毛皮に包まれている「エジリズム」で人々の記憶に残るだろう。
エジルがすることは見えないが、例えエジルが何もしなかったとして も、目が離せないのだ。
訳: mygunner
https://twitter.com/mygunner98
エジリズム!
そしてあのテレグラフと並び称される超高級紙ガーディアンにもこのような記事。
エジルの調子が悪い時にチームが苦労するということは、いかに彼がチームにとって重要なのかを表している。エジルは守備ではなくファイナルサードでチャンスを作るためにチームにいる。シティ戦やエバートン戦のようにどちらもやらなければ問題だが今季はいつもそうではない。
今季のエジルのアシストが2本だけというのは彼の実力と実績を考えたら少ないが彼とサンチェスの連携はアーセナルの最大の武器だ。今季は2人は役割をなんとなく入れ替えて、エジルは5G、うち4Gがサンチェスのアシスト。PLでこれ以上に有益なコンビはない。
サンチェスが一人で12Gとっていることがよりエジルのチームへの影響を過小評価させる。攻撃の視点だけではない。二人は全く違うタイプの選手だが、サンチェスのコミットメントと勇猛果敢な動きがエジルの冷めた動きをさらに際立たせる。
エジルの今季のPLでのタックル数は最も少ない。試合平均0.7回で、PLで最低10試合以上出場している23人の攻撃的MFの中では5番目に少ない。コウチーニョ、デリ・アリ、ウォルコットの半分だ。ちなみにサンチェスは平均して彼の2倍タックルしている。
エジルよりもタックル数が少ない選手にアザールがいるが(試合平均0.5回)、彼は強い非難は受けていない。彼のチームは11連勝中だし彼の敵陣をすり抜ける能力を見ればファンも許す。さらにアーセナルのエジルよりも彼を自由にさせるチェルシーのシステムの恩恵を受けている。
エジルのファイナルサードでのボール奪取は今季16回でサンチェスと共にPLで2位だ。サンチェスの方が出場試合が多いことを考えればエジルが守備で貢献してないと言うのは酷だ。この位置の選手なら高い位置でボール奪取するのは重要な守備である。
今季ウォルコットがエジルの2倍のタックルをしている一方ファイナルサードでのボール奪取がエジルの半分(8回)ということは、エジルの強みを活かせるようにウォルコットに低い位置で守備をさせたいとヴェンゲルが思っているということだろう。
相手がボールを保持するチームとの大一番の場合、このアプローチではエジルは助けになるよりも邪魔になりがちだ。だから何度も起こっている問題を解決しない監督が責めを負うべきだろう。だが最高額獲得選手を出さずに試合に負けたらヴェンゲルはさらにひどい非難を受けるだろう。
統計を見ればシティ戦のエジルのプレーに対する非難は度を越えている。確かに彼は守備をしない。だがヴェンゲルのシステムではそれはウィンガーの仕事でありいつものようにエジルが高い位置でボール奪取していれば彼は彼の仕事をしていることになる。
エジルの態度は時に誤解を呼ぶが、彼の性格の表れなのだろう。サンチェスを止めて休ませることが難しいのと同様に、敵がボールを保持している時に周囲を飛び回るエジルを見るのも難しい。浮き沈みは覚悟がいるが、エジルがとてつもなく好調の時、彼以上の「浮き」はない。
訳: mygunner
https://twitter.com/mygunner98
好調な時、そのチームの”いいところ”を探すのは極めて簡単です。
しかし逆に”堕ちている時”はそうはいきません。いや見つかるかもしれないけど、その人を取り巻く環境や周りの人間が許さなかったり。
そんな中、あの一流紙の記者が、「ここまで偏った記事」をこのタイミングで投下してくれた勇気に俺は拍手を贈りたい。
確かに「守備しなかった」から負けたかもしれない。
「ずっと消えてた」ってのも要因の一つでしょう。
だがしかし、ここは一発、火に油を注ぐ覚悟で、
その記者の勇気を買わせていただきたいのです。
そしてこれでプラマイZERO!
つーわけで、
合言葉はエジリズム!
ところで先生、昨日志村のアニキが旧ザクとの写真をアップしていたのですが、、、
ぜんっぜん楽しそうじゃなかったですよ!
やっぱ先生と一緒の時とは比べ物になれへんなぁ・・・。
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コメント
エジリズム!そのとおり!
素晴らしい記事ですね!
ルドゴレツ戦のようなセンセーショナルなゴールを見れるのも、エジルがいるからこそですもんね!笑
めぐりズム良いですよね!
確かにボールのある場所に意識や視線が行って、周りで何が起きているかということには気づいていないのかも知れない、と。
アルシャビンさんが居た時には、あの人ばかりを見ていた気がする。
エジルさんをもっと好きになってみると・・・、好きになってしまえば自然と追い続けるのかも知れない。