満を持して絶品のフィッシュアンドチップスを紹介するよ!
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先日、「ロンドンは最近美味くなっているらしい!」とかいう都市伝説に鉄槌を下すべく、
「itsuのうどんがマズすぎて死んだ」
↓という記事を投下させていただいたわけですが、
【注意喚起】itsuのうどんが想像を絶する代物だった件
実はこの「ロンドンは最近美味くなっているらしい」っていう都市伝説、あながち間違ってなかったりします。
というのは、やっすいもんは安いなりの味ですが、(中にはタイ人屋台やうなぎゼリーのような美味い例外もありますが)
ロンドンはそこそこ金出せば、そこそこ美味い飯が喰えるようになりました。
(なので、日本の吉野家とかスシローみたいなバリュー感はないですよ。高ぇから。)
そんな中イギリス料理も例外ではなく、夢のフィッシュアンドチップスもそこそこ美味いのんが喰える世の中へと変貌を遂げました。
ってことで、皆様のご要望にお応えして、イギリス来たならうなぎゼリーの次にとりあえず喰っとけNO.2、「極上のフィッシュアンドチップス」のお店をご紹介することにします。
つってもここ、チェルシーなんだよなぁ・・・。
逝って気づいた・・・。
だから逝かなくてもいいかも。
いやそれでも逝きたいなら赤いシャツ着て逝っちゃいなよ!
魅惑のガストロパブ
まず始めに言っておくと、俺はフィッシュアンドチップスは嫌いです。いやむしろ大嫌いです。
何故胃がもたれるようなものを、あえて口にしなければいけないのか?
そんな疑問を抱きつつ生きてきた四半世紀。
しかしそんな猿でも一件だけ例外のお店がありました。
それが今回ご紹介させていただくお店なのですが、それはしょーもないチェルシーの地区の高級住宅街ど真ん中にある『The Builders Arms』というガストロパブです。
ちなみにガストロパブとは、
語源はgastronomy(料理法、美食)とpubを組み合わせたヤツで、最近ロンドンで勢力を拡大している、ビールだけじゃなくそこそこ美味い料理も出すパブの事です。
そもそもイギリスのパブつったら、ポテチとかピーナツとかそういうんのしかないような店が大半で、もちろんパブ飯を出すような店も中にはあったはあったのですが、ま、ぶっちゃけしょーもなかったわけですよ。胃にもたれるパイとか、芋にケチャップだけとか、そういう店ばっかで。
そんな中このガストロパブが一手間かけた料理の提供を始め、中にはミシュランを獲得しているような店もあったりして、おそらくこのパブの出現も「ロンドンが美味い」の底上げに多大なる貢献をしているものと思われます。
で、フィッシュアンドチップスです。
(随分ハードル上げたぞ!)
最寄りの「South Kensington」駅から目的のガストロ、The Builders Armsまでは徒歩10分くらいなハズ。
“ハズ”というのは、その店に行くのは約10年ぶりだからです。そう、俺がロンドンに来たばっかの時、ちょっとだけ右寄りなフラットメイト(PCの壁紙が明治天皇様)に連れて行ってもらって以来だから、道もよく憶えていません。でも毎年「今年こそ行こう!今年こそ行こう!」と思いながら生きて来て気がつけば早10年。時の移ろいとは早いものです・・・。
は、さておき、布袋氏やハカセ太郎氏が庭でワイワイBBQやってそうな真っ白い大邸宅を横目に、俺のあやふやな記憶と第六感だけを頼りに進んでまいります。
それにしてもしょーもないチェルシー地区。俺達のねぐらである「北」とは天と地の差。高級な邸宅に取り囲まれた公園には「PRIVATE PARK」の立て看と門が備え付けられていて勝手に入れない感じになってるし、犬の散歩する人はすげえいんのに糞は一切道端に落ちてないし、何故かやたらウェディングドレス屋あるし、もうとにかく街の雰囲気から空気まで見るもの全てが違うのです。こんなの、あんなビッチクラブと相容れれるわけないよ!っていうかやっぱ街中油くせえよ!
それと
↓ロンドン共通であるはずのストリートの標識フォントが違うってどういうことだよ!
あのゴシックで書けよ!あのゴシックで!
なんだこの選民思想・・・。
さておき、「確かあっち、確かこっち・・・」とあっちゃこっちゃ迷いまくりながら歩く事20分、ついに発見!
ここだここ!これこれこれ!
「俺の記憶マジパネえ!」とスタンディングオベーションマイセルフ!
中へ入ると、
そうそう、10年前もこんなこじゃれた感じだった気がするぞ!
いやぁ、慣れねえとこ来ると、やっぱ俺も意識が変わるよね!
一切飲んだことねえシードルとか飲んでみた!
そして肝心の料理な!
普段絶対頼まねえスープ!
パプリカとクルトンとなんちゃらチーズのなんちゃらスープ
うん、まぁいいんじゃねえか?
日曜だってことで、
サンデーローストからローストビーフ 18ポンド
たっけー!
けど、たまにはいーだろ。
わざわざ来てやったんだし。
でも肉はぱっさぱさだしよ、もちょっとレアの方が良かったぞ?
付け合わせの野菜とプディングははめちゃめちゃウマかったけど。
ま、それはいいんだよ。
今回のターゲッツはこれこれ!
フィッシュアンドチップス!(どーん!)
見た目普通だけど、
14ポンド!
たっけー!けど油臭くない!
チェルシーなのに!
そして、どれどれどれ・・・
おー!これこれ!
外サックサク、中ふわっふわの銀ダコタイプのヤツ!
身ぷりっぷりのちゅるんちゅるん!
10年ぶりでもマジうんまー!
それと何が美味いって、このタルタルですよ!タルタル!
普通フィッシュアンチプスつったら、ビネガーと塩をドバドバ死ぬほどふりかけて喰うのが舌の鈍ったイギリス流なのですが、ここのは違う。甘くもなく酸っぱくもない、日本人には丁度いいタルタル添え!
これはまさに俺達が育った、
懐かしの給食の白身魚のタルタルフライそのもの!
付け合わせの芋がヘビーで若干腹モタれっけど、フィッシュマジ最高!
芋も食い過ぎなきゃ美味い部類!
ってことで、
犬フレンドリーの店なんで、犬アレルギーの人にはお勧めしないけど、
バリュー感無視でフィッシュアンドチップス喰いたいならマジココ!
普段フィッシュアンドチップスなんか死んでも食べない俺が言うんだから間違いナッシング!
あ、でも、ソルト&ビネガーぶっかけたい人は他のしょーもないパブとかに行く事をお勧めします。
P.S.
他にオススメのソルト&ビネガーぶっかけないタイプのフィッシュアンドチップスが死ぬほど美味い店があれば教えてください。気が向いたら偵察逝ってきます。
The Builders Arms
★★★☆☆
13 Britten Street, Chelsea, London SW3 3TY
※近くに同じ名前の店があるんで注意!
コメント
すぐに反応するのはしっかり猿さんのブログを読んでいるからよ~.
Marylebone にある Golden Hind も、お魚が新鮮で美味しかったよ。
気が向いたらトライして見てね。
グーナーズロードの頃からのファンです!
先日猿さんのブログを頼りに初エミレーツ詣でしてきました!笑
コヴェントガーデンから5分くらいのとこにある、ロックアンドソールってお店も美味しかったです。観光客向けかもですが。
お久し振りです。
Kings Armsのフィッシュ・アンド・チップスが懐かしくなってこの記事に辿り着きました。
オックスフォードのKing’s Armsというパブも美味ですよ。
でも一番美味しかったのはウェールズのティンターン・アビーの隣のパブのチーズトースト(でら旨!)でした。
天皇陛下万歳!