あの大杉蓮さんが亡くなられました。
まだ66歳だそうです。
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海外住みではありますが、当然大杉さんは知っています。
北野映画の常連だし、バラエティでも何度も拝見したことはあります。
なのですが、それ以上に、”サッカー好きの、徳島めっちゃ好きな人”というイメージの方が強いかもしれません(ご本人の本意ではないかもしれませんが)。
それは、自分もクラブサポという側面から、大杉さんには勝手に親近感を抱いていたからだと思います。
大杉さんのような人は、芸能界においては奇異な存在でした。
チームが優勝した瞬間だけファンだったことに気づいちゃう人が跋扈する芸能界において、文字通り、草の根からチームを支え陰日向となり応援し続ける…まさに理想のサポーターを体現するような人だったからです。
そんな大杉さんに関して、ちょっとご紹介したい記事があります。
それがこちらです。(毎日新聞2018年1月12日の夕刊記事)
人生は夕方から楽しくなる:俳優・大杉漣さん 1秒余の試験パス 選ばれる仕事、胸に – 毎日新聞 https://t.co/aublOOPdXl
— さる@gööner (@saru_gooner) 2018年2月21日
この中に、こんな一節がありました。
サッカー日本代表の国際試合で、テレビ中継に出演した際、英プレミアリーグの名門アーセナルを率いる名将、アーセン・ベンゲル監督と出会った時のこと。「僕はあなたを知っています。タケシ・キタノのHANA-BIをパリで見ました。あの映画を見て泣いたんですよ。あなた出演していたでしょ?」。そう英語で語りかけてきた。
「憧れの世界的監督が、僕の顔を覚えていてくれたなんて、まさかね。映画の力って本当にすごいなと再認識しました」
サッカーと芝居が心底好きで好きでしょうがない北野武に見いだされた俳優が、それを馬鹿正直に突き詰めていった結果、ヴェンゲルという憧れの巨星と出会う。
これぞまさに「男の星座」ではないですか。
「鰯クラブ」の忘年会で「70歳まで現役」を宣言した。「メンバーは50代、60代になり、僕もあと4年で70歳。年金をもらい始めましたよ。なぜサッカーを愛し、サッカーを続けるのか? そう自問自答しながら、とりあえずボールを蹴っている。それでいいんです。きついけど、楽しさが勝るから」
サッカーも仕事も人生も、現場に立ち続けることにこだわる。「俳優という仕事は選ぶのではなく、選ばれる仕事。だからサッカーで言えば、11人のメンバーに選ばれなきゃいけない。ベンチにいても、現場には立てないから。ポジションは主演でも脇役でも構わない。どの位置でもできるようにしておきたい。そう考えると、これからの自分が楽しみです」
人間生きてりゃ、苦しいこともあるし楽しいことだってある。
そして、蹴り続けるからこそ明日がある…。
正直、自分は、人が亡くなった事をあまり記事にはしたくないし、ご冥福は自分の心の中で祈っていればいいと思うタイプの人間です。
ですが、大杉さんの、サッカーサポとしての生き様を是非知って欲しく、今回は僭越ながら書かせていただきました。
大杉さん、天国でもやすらかになんて無理ですよね。
開幕はもうすぐですよ!
コメント
合掌
最後の2行…目から汗が。。。
HANA-BIでの大杉さんの演技は凄かった。
大杉さんが熱心なサッカーファンってだけで、勝手に親近感をいだいてた者として寂しい思いがします。
猿さんの仰るとおり、開幕を楽しんでくれるといいなぁ。
雲の上の特等席からサッカー観戦かぁ。