ボスの退任発表以来、様々なトリビュート記事が掲載され続けています。
IN・OUT問わず、全てがボスへの愛に溢れリスペクトを感じるものばかりで、改めてボスの偉大さを実感するバカリの日々。
そしてそこには、監督アーセン・ヴェンゲルだけではない、もうひとりのボスの姿がありました。
そんな素晴らしい記事群を、我らがmygunnerさんが翻訳してくださっているので、可能な限りお裾分けさせていただきます。
mygunnerさん、ありがとうございます!
スポンサーリンク
ボス退任発表直後のガーディアン
長い間ありえないだろうと思われていたゲーム終了のボタンを押すところに彼はとうとう行き着いた。何年も、特に彼の後半任期中、その論争は常に渦巻いていたが、実際のところ、ヴェンゲル自身あまりにも没頭していて彼一人では判断できない事柄になっていた。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月20日
アーセナルとヴェンゲルの協働は彼らを深く巻き込み、だから、この別れは両者を大きく揺るがすだろう。長い間共に歩んできた後で、次に進もうというのは奇妙に感じる。
(ガーディアン)— mygunner (@mygunner98) 2018年4月20日
89年に始めてアーセナルを訪れたモナコの40歳の監督は、住宅街の中で停まったタクシーに「グラウンドはどこだ?」と尋ねた。そんな普通の住宅街に有名なスタジアムがあるなど思いもしなかった彼はすぐにそこが気に入った。その一目惚れのような感覚は後々まで失われることはなかった。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月20日
96年に就任し、始めはさい疑心もあった典型的なイングランド選手たちも、次第にこの外国人監督のアイデアに心を開いていった。新しい選手も加入して、古きと新しきをブレンドしたチームですぐに彼はPLとFAの2冠を達成した。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月20日
その初期はアーセナルは彼に驚かされるばかりだった。“Arsene Knows”のバナーがそれを象徴している。当時は異議を唱える者は誰もいなかった。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月20日
無敗優勝でヴェンゲルの夢を実現したのもつい昨日のようだ。ピーク時のサッカースタイルは広く賞賛された。速いパス回し、巧さと美しさのコンビネーション。これらは彼らのブランドになった。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月20日
ハイベリーに別れを告げて輝かしく新しいエミレーツに移ったこともまるで昨日のようだ。そしてこの変化が別れ道であり、ヴェンゲルのアーセナルの対照的な2時代に関係している。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月20日
潮目が変わり、優勝争いから落ち、4位をトロフィーと呼ぶジョークが飛ぶようになった。無冠時代が続き、若手を育てクラブとその理想を信じさせてチーム作りをするというヴェンゲルのプロジェクトは金持ちのライバルに壊された。ヴェンゲルが批判の的となり始める。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月20日
最近はもっと酷だった。ピッチ上での恥辱、抗議行動、試合に空席が目立つまでにクラブを取り巻く雰囲気が悪化した。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月20日
スタジアム移転後の数シーズンはファンの間に不穏な様子はなかったことは興味深い。ムードが硬直したのはアーセナルの財政が安定しライバルと張り合えると思われたその後のフェーズだ。エジルの獲得は象徴的だったが、PL、CLでは古い悪癖が治らず批判は山積みになっていった。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月20日
オリジナルのヴェンゲルのチームは力強く速かった。だが最近のチームは弱く、遅く、先が読めてしまう。もう彼は時代遅れなのか?最後までその考えに抗い、強いガナーズをもう一度作れると彼は信じていた。長く続けすぎだと言われようと彼の信念は揺るがなかった。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月20日
これらの過去は今やもう歴史となる。彼は昔よりもより鋭く怒りっぽくなっているが、この歴史が再度語られる時には批判は影を潜め、彼に対してより優しく語られるだろう。 歴史の第1幕は第2幕よりも記憶に残るだろう。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月20日
一つのクラブに深いインパクトを与えた監督はイングランドには殆どいない。優勝回数ではファーガソンは頭抜けている。だがクラブに残した痕跡はヴェンゲルが上だ。近代的で贅沢なスタジアムを作りハイテクな練習場を開発し、リクルートに国際的な目を入れた。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月20日
PLで美しい選手達を輩出し、古い“Boring Arsenal”というレッテルからかけ離れた美しいサッカースタイルを愛した。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月20日
歴史上、リバプールのシャンクリー、ユナイテッドのバスビー、ノッティンガムのクロウのもたらした影響力がよく語られる。彼らはクラブの一部になりクラブの精神に歌いこまれた。アーセナルで言えばチャップマンがいる。だが彼らは英国サッカーの申し子でその文化の中で育った。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月20日
ヴェンゲルは、まだイングランドサッカーが海外の考え方を侮蔑し抵抗していた時代に、大した評判も名声もない外国人としてアーセナルにやってきた。「日本から来て、何が分かるっていうんだ?」彼が就任した時にファーガソンは鋭く言い放ったものだ。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月20日
彼はマネジメントではヒューマンな面をよく見た。選手をスポーツ選手として見る前に一人の人間として見たがった。ファイナンスや社会科学に興味を持ち、ピッチ外の視点を持っていた。人として彼は矛盾した部分も多く持つが、それが彼をユニークな存在にしている。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月20日
剃刀のような機智を持ちながら時に不器用になる。親切で寛容だが負けず嫌い。公には自信を持って発言するがプライベートをとても大切にする。スポーツの激しさを愛するが人間同士の争いを嫌う。リベラルでありながら頑固。人としての優しさと寛容さは彼を知る人達から賞賛されている。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月20日
将来何があろうと、そして良くも悪くもなる可能性があっても、彼の去った穴を一人では埋められない。君主的な監督の最後の一人であり、20年以上を一つのクラブに捧げた監督である。これだけの数多くの思い出の後に、アーセンなきアーセナルに慣れるのには時間が必要だ。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月20日
忘れられないようなストーリーを (ガーディアン)
ヴェンゲルはシーズン終了後に解任されることを恐れて、クラブを去るという衝撃的な決断を自らくだした。チームのPLでの情けない状況を目にし、クロエンケ以下のボードメンバーの懸念は募っていた。最近の試合では空席が目立っていた。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
18-19のシーズンチケット更新者数があまりにも少なく、レッドメンバーに勧誘電話をかけざるを得ない状況だったようだ。ヴェンゲルは契約全うを繰り返す一方、ガジディスはテクニカルスタッフを任命してきた。ヴェンゲル在任中にその後のプランを実現しつつあったように見える。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
ヴェンゲルはボードからのプレッシャーを感じていた。それでも金曜朝に今季終了後に退任するというニュースを聞いたスカッドは衝撃を受けた。ヴェンゲルは控室で言った。「悪いニュースがある。」長くクラブで務めたことは喜びだったこと、ELを優勝すればいい形で去れることを伝えた。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
ヴェンゲルのスピーチの直後、誰も何も言わなかった。水を打ったような静けさ。するとメルテザッカーが立ち上がり、シーズン最後までヴェンゲルが誇れるような試合をしようと選手たちに掛け声をかけた。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
発表のタイミングはELに向けて選手とファンに活気をもたらすとクラブは期待している。ELが今季を救う道だからだ。また最後の数週間には、最近はひどく批判的なファンがヴェンゲルを温かく見送る機会もできる。怒りから抑えきれない慈愛発信というムードの変換はこの特別な日を彩った。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
ガジディスはエモーショナルなプレカンを開いてヴェンゲルを讃えた。彼のメッセージの主旨は、この日はヴェンゲルの偉大さを認識することであり、彼らの別離に至るまでの核心過程をつまびらかにすることではなかった。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
ガジディスはヴェンゲルの功績を紹介しつつ「ヴェンゲルの代わりを見つけるのではない。新たな道を探すのだ」と明確にし、さらに監督候補者はヴェンゲルが今持っているような権限は持たず、業務の広さ・深さも異なることを明言した。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
ガジディスは迅速な監督任命も最重要事項ではないとした。ヴェンゲルのこの次は?彼はまだ監督職につきたいだろうし、多くのオファーがくるのは間違いないだろう。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
ヴェンゲルの選手へのスピーチは「エモーショナルだった」とメルテザッカーは言う。「1日1日を戦ってELのタイトルを獲得してシーズンを成功裡に終える。誰も忘れられないような送別のストーリーをヴェンゲルに捧げたい」(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
ヴェンゲルのサッカー熱、そして人間”アーセン・ヴェンゲル” (タイムズ)
ヴェンゲルがイングランドサッカーのスクリーンに登場した時、まるで映像が白黒からフルカラーに切り替わったようだった。ヴェンゲルは、人を落ち着かせ、鼓舞し、多くを楽しませ、皆を啓発した。能弁で魅力的で複雑なフランス人はイングランドサッカーに革命を起こした。(タイムズ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
異論なく、ヴェンゲルは最も優秀な監督の一人であり、マネジメントにおいては真にラストエンペラーだ。1228試合を指揮し、彼の監督任期は世界史上7番目に長い。狂った現代社会でこのような長期政権は二度と見られないだろう。(タイムズ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
長い間、彼は物事を決断することが苦手だったが昨日は違った。もう1年続けるのではなく今季で去るという決断は正しい。「私は見ていない」というセリフで有名な監督は、自身の凋落を見て決断を下した。(タイムズ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
このニュースが飛び交った途端、アーセナルのボックスオフィスにシーズンチケット更新申し込みが殺到した。無関心は消え去りファンが戻ってきた。内戦は終わり、“WengerIns” も“WengerOuts”も団結した。(タイムズ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
日曜の試合に空席はなく、発表される入場者数は中にいる実際の人数になるだろう。ヴェンゲルにふさわしい餞別を送るためにファンは戻ってくる。(タイムズ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
彼はどんな質問にも答える。それがヴェンゲル流だ。決して逃げない。ファンから批判された厳しい時代ですらそうだった。アーセナルは力の弱まった監督を失うが、同時に品位のある、傑出した人物を失う。(タイムズ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
彼のサッカー熱は信じられないほどだ。彼の60歳の誕生日に記者の一団が彼をミュージカル鑑賞に誘った。だがブンデスの見たい試合があると彼は断った。それでもと、もっと外に出るべきだと誘ったが、例のニヤリとした笑みを浮かべて、TVの上にロウソクを立てて祝うよとジョークを言った。(タイムズ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
我々が知り得ない部分も持っていた。ウェルベックを獲得した時彼はローマ教皇といた。今季初めに彼と話した時、娘さんがケンブリッジを卒業して獣医になったことを誇らしげに語った。科学的なことに興味を持つ彼の心に響くのか、その分野に興味がそそられるようだった。(タイムズ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
ホーンビィが支援する自閉症児の支援センターで彼にインタビューしたことがある。その前夜、ヴェンゲルは自閉症について勉強してきていた。彼は、この子供達のユニークな心情や、普通とは異なる知性、鋭いロジックについて社会の方が評価すべきだと熱く語った。(タイムズ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
そして彼らがコンピュータで複雑な問題に取り組んでいることも知るべきだと言った。自閉症やアスペルガーの人たちがサイバー犯罪との戦いに関わっているなんてGCHQのスタッフで知っている人はいるのだろうか。(タイムズ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
普段はチャーミングだがとんでもなく怒り出すこともあった。エドゥがセルタ・ヴィーゴで得点した試合後、インタビューを受けていて出発時間になっても戻らず、ヴェンゲルがクラブのPR担当の女性に罵声を浴びせたこともあった。後日発言について謝罪していた。(タイムズ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
喧嘩もした。モウリーニョを突き飛ばし、マーティン・ヨルに向かって怒鳴り、パーデューと諍いを起こした。そしてファーガソンとのぶつかり合い。ヴェンゲルが終わったとファーガソンが感じるまでそれは続いた。(タイムズ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
彼は人の人生を変えた。チェルノブイリの影響を受けたウクライナの村をアーセナルは支援し、ヴェンゲルはメッセージとユニフォームを送った。10年後、死の灰に苦しんだウクライナの少女が「自分たちを気にしてくれたのは彼らだけだった」とアーセナルのユニフォームとの埋葬を希望した。(タイムズ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
今季開幕二日前、ヴェンゲルはサッカー記者協会によるグレンフェルタワー被害者支援のイベントに馳せ参じた。社会全体で恵まれない人を守っていく必要があると彼は熱く語った。そこにはヴェンゲルアウト派が何人かいたが、彼らはヴェンゲルの気高さの虜になった。(タイムズ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
先日、私のヴェンゲル解任を推す記事に異議を唱える25歳のグーナーに会った。礼儀正しいが頑固な彼は、子供の頃に両親が離婚したため、ヴェンゲルに会ったことはないものの、彼にとってはヴェンゲルが唯一信頼できる人物で、感謝しているのだと話した。ヴェンゲルは不変な存在なのだ。(タイムズ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
だが彼が退任するのは正しい判断だ。ボードも弱くオーナーも存在感がなく、ふらふらしているうちに、より先見の明があるグアルディオラのような監督に追い越された。彼に異議を唱えるスタッフもいなかった。ファーガソンのようにNo2をローテすることもなかった。(タイムズ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
移籍市場での手腕も落ちていった。カンテを奪えず、スアレス獲得で茶番を演じた。ジルベルト・シウバとヴィエラを早く手放してしまった。選手寿命を伸ばしたが30過ぎの選手には1年以上の契約を与えなかった。RVPをユナイテッドに売り、ムスタフィやジャカのような気骨のない選手を獲得した。(タイムズ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
トゥヘルやルイス・エンリケ、アッレグリやレーヴ、ヴィエラなど噂はある。シメオネという武闘派もいる。EL準決勝のいい話題だ。だが一つ確かなことは、ヴェンゲルの決断のおかげでアーセナルは再び団結したことだ。彼は彼にふさわしい餞を受けるだろう。(タイムズ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
22年という歳月と (Arseblog)
昨日はエモーショナルだった。退任は全く間違ってないが、こんなに長く一緒にいたら、これで関係が終わってしまうようだ。いや、終わりなのだ。22年前、自分はヴェンゲルが誰か知らなかった。22年経った今、自分が一人の人物についてこんなに多くの言葉を費やした人は彼以外にいない。(Arseblog)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
彼にはイライラさせられた。クラブは新しい一歩を踏み出すべきだ。だが自分は彼をずっとリスペクトし続ける。彼は品格と誠実さと良識を持ってクラブの顔を務めた。素晴らしい瞬間とサッカーを応援する楽しみを与えてくれた。このサイトだって彼の時代に生まれたのだ。感謝しないわけがない。(Arseblog)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
サッカーを超えて物事を主張する彼の姿勢が好きだった。社会的、政治的な事柄もフェアに語る。偉ぶらず一方的でもないのがすごかった。機知に富み、外国語で話しても、母国語で話す人以上に博識を感じさせた。はまれば、彼のユーモアセンスは思わず笑わずにいられないほどだった。
(Arseblog)— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
今のチームの衰退に対するたぎる不満が消え、物事が沈静化したら、彼がクラブに遺したものはとてつもなくポジティブに見えるだろう。彼の存在感は広く薄れるが、失われた愛着は戻るとおもう。(Arseblog)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
22年前、ヴェンゲルは監督になった。歴史になった部分もあるがまだストーリーは終わっていない。真のハッピーエンディングが残っているかもしれない。今自分たちに必要なのは、ちょっとした精神的な強さと、ハンドブレーキをちょっと外すこと。(Arseblog)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
もしも彼がELのトロフィーを持って去るなら、まさにピッタリの幕引きになるだろう。
ありがとう、アーセン。(Arseblog)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月21日
You will miss me.(ガーディアン)
多くのジャーナリストにとってライブでヴェンゲルのキャリアを記録するのは学びであり特権であった。そして、彼が微笑みながら冷静に、なぜ彼が正しく他の全員が間違っているのかを説明する場面にほぼ全員が立ち会っている。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月22日
録音を聞き返すと彼のロジックの色んなところに穴が見つかることが何度もあった。だが確かに、その時は自分は彼を信じたのだ。その時は全てが理にかなっていた。聴き易く、完全に納得したのだ。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月22日
必ずしもサッカーと関係なくても、重いテーマほど熱心に語った。「むしろ政治について話そう。そっちの方が面白いだろう。」彼が一度言ったことがある。残念ながら実現はしなかった。日々の責務がそれを許さなかった。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月22日
経済学専攻だったが彼は同様に心理学者で社会学者だ。「我々の社会は…」で始まる発言は、思考を様々に刺激するヒントに満ちていた。意見ばかりの社会、即断の社会、次の目玉を探すのに取り憑かれている社会、etc…(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月22日
昨年のクリスマスにヴェンゲルは「最も重要なのは人間を信じることだ」と言った。「長く働いていると強くなる。酸いも甘いも知り、時に人間がいかに自己中心的で意地悪くなるかを知る。」(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月22日
「だがそれでも、誰にでも光の部分がありそれを見出せると信じるべきだ。究極のゴールは人を幸せにすることだ。残念ながらいつもうまくいくわけではないが、やってみることだ。」(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月22日
何よりも、特に晩年の惨状の中でも、プレカンで際立ったのはヴェンゲルの威厳だった。彼が動揺し攻撃的になったことは片手で数えるほどだったが、そのきっかけはいつも極端だった。この5年間はもうヴェンゲルには任が重すぎると考える記者から退任するタイミングについて聞かれ続けた。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月22日
13年のCLバイエルン戦前、自身の契約について聞かれた時に彼は珍しく爆発した。その時、ファーガソンには決してこんな風に質問できなかったとマンチェスター在住の記者は言っていた。多分ヴェンゲルには人と対立しようという姿勢が初めからないからできるのだろう。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月22日
彼とメディアとの関係は次第に冷めていった。彼が別室で行なっていた新聞記者対象のブリーフィングをやめた頃から関係が薄れてきたと多くが感じていた。やっていた頃はもっとリラックスした明るい雰囲気で、会話も淀みなかった。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月22日
ヴェンゲルのことを詳細に知りたい誘惑は常にあり、彼も親しい雰囲気の中では口を滑らすこともあった。彼がプラスティック・バートランドのファンだなどと誰が思いつくだろうか?(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月22日
日々のことを語り合うのを好んだが、自身の私生活や個人的な感情は頑なに守った。だから、昨季の彼の不透明な将来がチームに悪影響を与えたと感じたというのは、少々ショッキングなことだった。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月22日
21世紀の英国メディアとは意識的に距離を置いていた。彼にとっては現代メディアは個人ではなく捉えどころのない集団に見えていた。決して記者を名前で呼ばず、オフレコの交流もなかった。「我々と彼ら」というスタンスがはっきりしていた。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月22日
立場が苦しくなるにつれ、彼は次第に内省的で曖昧になってきた。ブリーフィングはわざと時計を見る仕草で始まりたった5分だけということもあった。彼の目の輝きは影を潜め、答えは同じ。どちらも兆しに見えた。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月22日
だがヴェンゲルは、すぐに部屋に息吹を吹き込み純粋な愛情を巻き起こすことがまだできる。金曜に退任が発表されて、多くのファンは喜んだ。それを望んでいたのだから。だがなぜ同時に動揺したのか?結局のところ、ヴェンゲルは紳士で、長い間多くの人の人生の一部になってきたからだ。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月22日
30歳以下のアーセナルファンは彼以外のアーセナルの監督を知らない。不満も多かったが、この変化の大きい世の中で、奇妙なほどに安心させてくれる存在だった。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月22日
信条の殉教者であるヴェンゲルは最後の日まで戦う。全ての混乱が落ち着いた後には賞賛が残るだろう。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月22日
“You will miss me.”
退任時期についてうるさく言われるようになった頃、ヴェンゲルさんがプレカンで記者達にむかって言ったことがあった。メディアは間違いなくヴェンゲルさんが居なくなったら寂しいに違いない。アーセナルの番記者が書いた、そんなことを感じさせる記事が以下。 https://t.co/sk2LOStupa
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月23日
デイビッド・デインが語るアーセンの問題 (テレグラフ)
デイン: 昨日多くの人から「ヴェンゲルと話したい」と電話をもらった。彼らが聞きたかったのは「彼はまだ(監督を)やりたいだろうか?」ということだ。彼は10月に69になるがとても健康で体重も初めて彼と会った時と同じ75キロをキープしている。考えもアクティブでサッカーの知識も豊富だ。(テレグラフ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月23日
デイン: 昨季の終わりに彼と話した。「アーセン、どうしたいんだ?」彼はまだ決めきれていなかった。最後に私は言ったよ。「アーセン、君の問題がなんだかわかるか?君はクラブを愛しすぎているんだ。」(テレグラフ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月23日
デイン: あまりにも執着しすぎている。忠実過ぎるし、打ち込みすぎだ。彼のクラブへの貢献は計り知れない。最も偉大なアーセナルの監督として歴史に名を残すだろう。(テレグラフ)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月23日
ボスが考えるクラブのあるべき姿 (ガーディアン)
なぜ今、ライフワークであるアーセナルの仕事をやめると決断することになったのか、きっかけは何だったのか。探っていた手がかりは突然吐き出された。チームの成績が恒常的に上がらずに生じたネガティブな雰囲気がクラブの世界的な評価に悪影響を及ぼしたというあたりに核心があった。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月23日
「Values(信条、価値観)」は彼の大好きな言葉だ。ヴェンゲルはクラブのvaluesに傷が付くことを恐れた。彼がそのことについて言いたかっただろうことは、全く関係ない質問への回答にその話が出てきたことでわかる。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月23日
Q: 22年間ストレス一杯の仕事の後、あの声明を発表してホッとしたか?
ヴェンゲル: ノー、私は疲れてはいない。このクラブはイングランド以上に世界中でリスペクトされている。ファンが私が描くような団結のイメージを生まなかったのは悲しかった。(ガーディアン)— mygunner (@mygunner98) 2018年4月23日
ヴェンゲル: クラブはリスペクトされているのに、クラブの出すイメージがあるべき姿ではなかった。
Q:もう少し詳しくお願いします。
ヴェンゲル: これ以上言うことはない。クラブのファンタスティックなイメージは私にとって重要なことだ。(ガーディアン)— mygunner (@mygunner98) 2018年4月23日
ヴェンゲル: どんなに言葉で言ったとしてもスポーツは勝ち負けが全てであり、負けたとしても受け入れねばならない。たとえ私がここにいなくなったとしてもだ。一方で勝ち負け以上のものもあり、私がいつも気にしているのは、クラブが世界から、どのように見られているかということだ。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月23日
ヴェンゲル: アフリカや中国、アメリカの子供達などからどのように見られているか、サッカーをしたいと思う子供達にどのような夢を与えられるかということだ。全てのクラブにその責任がある。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月23日
Q: そういう意味でファンがあなたを傷つけたということか。
ヴェンゲル: 私は傷ついていない。
Q: じゃあ、クラブが傷ついたと?
ヴェンゲル: 私はファンに怒っているわけではない。へんな見出しを出さないでもらいたい。(ガーディアン)— mygunner (@mygunner98) 2018年4月23日
ヴェンゲル: ただ私は、私という人間がクラブのあるべき姿の邪魔をしているのであれば、それは私が任期を全うすることより重要な事態だと感じたということだ。ファンとは関係ない。ファンは不満を持っていたし、それは理解できるし、受け入れなければならない。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月23日
彼はしばらくの間は受け入れた。次第に落ち着いてくる。話題になりたくないのだから、別れはヴェンゲルの望んでいるものではないのだ。だがこの送別ツアーはあと数日、6-7試合は続く。
ヴェンゲルの試合後のコメントは心からのものであり状況には心を動かされたようだった。(ガーディアン)— mygunner (@mygunner98) 2018年4月23日
Q: ここ数日の気持ちは?
ヴェンゲル: 色んな気持ちが混ざっている。まずは、サッカー界から受けた全ての賛辞に感動した。この国で仕事ができて本当に感謝している。イングランドではサッカーも、その情熱も特別で、これほどのものは他では見つからない。(ガーディアン)— mygunner (@mygunner98) 2018年4月23日
ヴェンゲル:あとで、まるで自分の葬式をしてもらったような気分になった。皆が私のことについて、私がどんな人物だったかを語っていたから。そういう意味では面白かった。もう私は死を体験しなくてもいいかな。皆がどんなことを言うかもうわかったからね!(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月23日
ヴェンゲル: 冗談は別として、本当に親切にしていただいた人たち全員にはお礼を言いたい。きっと私は私にふさわしい以上の賞賛をもらっているが、時に私の身の丈以上の批判も受けている。厳しいがファンタスティックだ。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月23日
22年間対話し説明してきても、まだ自身の言葉で語れる多くのことがあるようだ。(ガーディアン)
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月23日
先の記事を書いたA.ローレンスさんのツイート。
「こんなに重い会見でも、彼は深く、面白く、真剣に、オープンに、ウィットに富んだやりとりができる。ヴェンゲルはその気になると素晴らしい雄弁家になる。彼がいなくなったら寂しくなるだろう。」 https://t.co/zYqUYe7I7K— mygunner (@mygunner98) 2018年4月23日
ヴェンゲルさんは「ファンに怒っているわけではない」とはっきり言っていますが、本日の殆どのメディアは「団結したイメージを出せなかったと、ヴェンゲルがファンにお怒り」と報道しています。
報道って、する方も読む・聞く方も、本当に難しい💧 https://t.co/nmZFzGHhS8
— mygunner (@mygunner98) 2018年4月23日
引き続き掲載させていただきます。
いつも素晴らしい記事を翻訳してくださるmygunnerさんのTwitterはこちら
https://twitter.com/mygunner98
コメント
涙が溢れてきますね。
やっぱりみんな、
淋しくないわけがないですよ。
彼の後任を見つけるのではない、新たな道を探すのだ。
これ、本当ですね。
これから、まったく知らないアーセナルが始まる。
残りのシーズン、選手達も悔いなく戦って欲しい。
すごく素晴らしい記事を読ませて頂きました。
ありがとうございました。
素晴らしい翻訳をありがとうございます。
多くの人が、気づかぬ内に自分の人生の一部になっていた、と語っていて、
自分もそうだと気づきました。
今日も飲んでいます。