「それぞれのFAカップ (前編）」FAカップファイナル アーセナル v ハル・シティ

FAカップファイナル。

当然の事ながら、自分のような末端メンバーにはチケなぞ回って来るわけもなく、

ただひたすら途方に暮れ・・・

るわけにもいかないので、アーセナルの決勝進出前から、チケをダフ屋サイトから購入しておりました。

そのお値段、340ポンドくらい。

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ちなみに、こういうエージェントで購入すると、すぐにチケが届く事はありません。
実はウィガン戦もダフったのですけど、届いたのがその前日。
ってことで、今回も余裕ぶっこいて、決勝チケが届くのを鼻ほじりながら待っていたのですが、
前々日になり、突然チケのエージェントからこんなメールが・・・

「貴様と連絡が取れないので、貴様のチケットをキャンセルさせていただく。」

はぁ・・・

↓この辺のくだりは、この記事で確認していただくとして、
http://gooner.jugem.jp/?eid=2007

そんなこともあり、文字通り「ウェンブリー逝けんのか！」みたいな状況に追い込まれ、突如として決勝難民になってしまったわけです。

でもまあ、泣き言言ってもしょうがないので、他のダフ屋サイトを片っ端から確認、すると案の定、アーセナル決勝進出決定前の倍以上の値段に・・・

しかし一カ所だけ安いところが！

Any seat 420ポンド

うおぉ！安いよ！（安くないけど）

というわけで、迷わずポチったわけなんですけど、
試合が土曜なのに、木曜にぽちってほんとに届くの？っていう、そういう不安。。。
まあでも「スペシャルデリバリー20ポンド」を信じる事に賭けたわけです。

そして決勝当日。

すげえドキドキしながら、朝から一歩も家を出ず待機。
すると9時10分をまわったぐらいで突然、
「ブッブッブッブーーーーー！」けたたましいドアベルの音と共に、

こ、今度はちゃんと来たよぉ、母さん！！！

「スペシャルデリバリー20ポンド」を信じた甲斐がありました。
郵便局員でも、宅配便の人でもなく、明らかにダフ屋のおっさんが持って来たけど。。。

よし、とりあえずこれでウェンブリーに逝ける事が確定！

っと待てよ、肝心なことが・・・そう、それが、どこの席かってとこなんですけども。。。
と早速チケを確認すると、

そのチケは案の定「ハル側のスタンド」でした・・・。

スタジアムレイアウトもチェックしてみると、これまたなかなか凄いとこっぽい・・・

まあ、70,000円くらいだし、安いからな！（安くないけど）

うん、仕方ない。

俺は覚この時悟を決めたのです。

ま、とりあえずウェンブリーも確保し、気分良く外に出てみると、
ノーロンの街は、いつも以上に赤く活気づいていました。

そしてエミレーツまでの道のりもまた、ウキウキウォッチング。

トーリントンもすっかり出来上がり、

黄色いリボンのおっさんや、

アロマイ！

とにかくもう、みなワールドカップどこの騒ぎじゃないのです。

そして俺も我々の神に優勝祈願！（なんてしなくても勝てるけど）

「今度こそポカしませんように・・・むにゃむにゃ・・・」

そしてショップでFAのプログラムを購入。

おお！準決のより出来がいい・・・。

なんて事をしていると、なんと偶然にも、この為に弾丸で日本からやってきた、おにぎり君とガミ君にバッタリ遭遇！
これで俺の持論である「人生で出会う人は全て決まってる説」がますます現実味を帯びて参りました。

ちなみに、俺がアーセナルとであったのもそういうアレです。間違いなく。

そんな同じ志しを持つ同士達と、いよいよ決戦の地、ウェンブリーに移動です。

電車内は「シウォ！シウォ！」の大合唱。
肩身の狭い虎サポに追い討ちかけまくりであります。

途中電車が原因不明のトラブルで全員降ろされるなど、
そんな想定内のアトラクションを楽しみながら、こ一時間ほどで聖地ウェンブリー到着。

さあ、逝こう！

9年の呪縛を解きに。

→後編に続く

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