プレミアリーグ事実上の今季終了とリバプールがスタッフ解雇の何が問題なのか?というお話です。
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これについてはYouTubeでもおしゃべりさせていただきましたので、是非ご覧いただきたいのですが、
諸事情でご覧いただけない方のためにブログ版です。
プレミアリーグ事実上の今季終了?
コロちゃんの影響で4月いっぱいの中断を発表していた我らがプレミアリーグですが、4月3日、正式に「無期限延期」が発表されました。
The Premier League’s overriding priority is to aid the health and wellbeing of the nation and our communities. The 2019/20 season will only return when it is safe and appropriate to do so.
Full statement: https://t.co/Tv9Leq4GGp#WeAreOneTeam pic.twitter.com/XPLQ7ls422
— Premier League (@premierleague) 2020年4月3日
内容は「5月からの再開は行わない。安全で適切と判断され、政府からのオッケーが出た場合のみ再開」ということです。
とはいえ、イギリスに住んでいる身としましては、ぶっちゃけ
「安全で適切な時なんてくんの!?」
という感じがビンビンしておりまして、個人的には、
事実上の今季終了ではないか?
勝手に思っております。
そう思わざる得ない理由はこちら。
これは4月5日付のコロちゃんのイギリスの感染者数ですが、
41903人の感染で、死亡者数が4313人。
つまり致死率10%越えです。
そして驚異の回復率にもご注目ください。
UKまさかの0.3%。
今日(4月6日)に至っては0.28%でした。
感染者数が多いと言われるイタリアでさえ16%、スペインでも27%です。
また、世界一の感染国家アメリカでも5%近くあるのに、UKだけまさかの数値。。。
3%ではありません。
0.3%です。
これさ、宝くじ当たる確率とかじゃないの?知らんけど。。。
もちろん総数の分母も違うし、国によってカウント方が違うのかもしれないけど、それにしても、それにしてもですよ、これってほぼゼロじゃないすか?
「かかったら最期!」みたいなレベルですよ、わりとマジで。。。
ぶっちゃけこれだけみたら再開など「無理絶対!」と思っちゃうわけですよ。。。
まぁでも、まだわかんないですけどね!
ワクチンとか薬が開発されてワンチャン収束するとかあるかもしれないんで、そういう一筋の光明はあるかもしれませんが、
残り3ヶ月でやれんのか!
そういう話になってます。
これでも「再開できる!」と思われる方は俺のツイッターにでも凸ってください。手ぐすね引いてお待ちしております。
コロナ問題 名門リバプールがスタッフ一時解雇で揺れるプレミアリーグ
そんな中、残念なニュースが入ってまいりました。
あの名門クラブ・リバプールが、スタッフを一時解雇し、「国の失業スキームを使います!」と堂々と宣言しました。
#LFC is continuing to deal with a range of challenges caused by the impact of the COVID-19 pandemic and would like to update supporters on the progress that has been made to date. https://t.co/0QAiCSVDv6
— Liverpool FC (at 🏠) (@LFC) 2020年4月4日
リバポーといえば、昨季のCL優勝、今季もダントツでリーグ優勝という強豪中の強豪ということもありますが、それ以上に、アーセナル以外で唯一、伝統と格式を重んじるクラブだと思っていたので、心から残念で仕方ありませんでした。
これ以外でも、実はバスケ鷄、トッテナムが、とっととスタッフ解雇して、しれっとこのスキームに乗っかっていたんですが、
まぁ、あそこはやるだろうなと。
「おめぇはそれでいいや」って感じで、別にどーでもいいんですが、リバポーとなると精神的ダメージが計り知れない。
詳しくは『Foot!』でおなじみのベン・メイブリーさんが超絶詳しく解説してくださっているので、こちらのスレをご覧いただければと思うのですが、
いえいえ、これはちょっとすごい。悪い意味で。
英政府は企業の事業継続と雇用を守る為に、コロナの影響で一時解雇された人の報酬を8割負担する仕組み(上限は月£2500)を導入しているが、一部の他クラブに続き、まさかリヴァプールもこれ利用しちゃうとは。
イメージダウンの効果はかなり大きいぞ。 https://t.co/7cKLwTCPt3
— Ben Mabley(ベン・メイブリー) (@BenMabley) 2020年4月4日
反論者を一網打尽、ベンさんのロンパー(論破)ルームもご覧ください。
リヴァプールの昨日の発表が現地メディア、サポーター、レジェンドによって広く批判を浴びている中、一部のリプでは「ベンはただ感情論」や「本当に財政難かもよ、調べてから言え」との【形容詞略】ものも目にした。幸い、ジャーナリストだから必要なデータがすぐ手元にある。はい、スレ開始です。
— Ben Mabley(ベン・メイブリー) (@BenMabley) 2020年4月5日
どういうことか?ざっくりいうと、リバポーは資金的に十分に余力があるにもかかわらず、国にその責任を丸投げしたってことです。
これがシティなら「あーはいはい」って感じですが、こっちサイド「最後の砦」だと思っていたリバポーがやっちゃうっていうインパクトはデカかった。
当然これには、イングランド国内のサポやレジェンドからは「絶望した!」みたいな批判が多数あがっています。
何故トッテナムがスルーでリバプールだけ叩かれるのか?
「何が悪いの?ビジネスだからいーじゃん?」と思う方もいると思いますが、ビジネスという側面からみたらそうかもしれません。
しかしイングランドにおけるクラブという存在は、もうひとつの側面があります。
それは地域密着の社会貢献という側面。
アーセナルであれば、クリスマスに選手がサンタの格好をして近所の病院を訪問したり、時にはイズリントの学校を訪問して一緒に球を蹴ったり、そういった社会貢献を行っています。
またエミレーツの隣には「アーセナルHUB」と呼ばれる公民館のような施設を作り、住民に解放しています。
つまりクラブは地域と一心同体的の位置付けであり、当然そこにはスタッフの雇用みたいな部分も含まれるわけです。
今回リバポーはそれを放棄したということ。
そしてこの問題の本質は「格」という部分だと思います。格式の「格」。英語で言う「CLASS」てやつ。
それくらいリバポーというクラブは、アーセナル以外で唯一「格」を体現する最後の砦だった(ユナイテッドも入ってんのかな?知らんけど)。
リバプールが大批判されて、トッテナムが「おめぇはそれでいいや」的な空気はこれです。
この「格」の違い。
だからこそ今季のリーグ優勝も、「リバポーならしょーがねーかー」みたいな空気感が他サポにもあったわけです。
(もちろんユナイテッドサポとトフィーズ以外で)
そんな事言ってたらですねガチKOPの方から「労働者階級のクラブとしてのリバプールは買収された時点でオワタ」みたいなリプをいただきました。
労働者階級のクラブとしてのリバプールは、FSGに買収された時点で死んだ(苦笑) https://t.co/6JRpmlrWDi
— トニーのおっさん (@tonynoossan) 2020年4月5日
(トニーのおっさんリプあざす!)
まぁまぁこれはリバサポ特有の、超絶シニカルな冗談だということは理解してますよ!理解してますが、一応ポジショントーク的にマジレスすると、
それを言ったら、プレミア自体がもう死んでいるわけです。
皆さんご存知のように、ありとあらゆる外資からガーってされちゃって、もう既に死に体。プレミアなんてとっくの昔に終わってます。
当然アーセナルだって例外じゃないです。
でも、そうなったら、残されたのは我々サポーターとしての「誇り」だけじゃないですか。PRIDEであり、PROUD。
「ビジネスだから当たり前」と思う人がいるのもわかります。経営的側面からみたらそれが正解でしょう。
しかし、現地KOPにしてみたら、彼らの最後の砦である「プライド」さえも踏みにじられたら、そら怒るよって。
サポーターはどこまでいってもサポーターなんだから。そう思うわけです。(全て個人の感想です)
リバプールが先陣切っちゃったことによるやばい弊害
そして罪作りなことをしてくれたなぁと思うのは、サポーターとクラブの分断だけではなく、
他のクラブも追随しちゃうんじゃね?
という懸念です。
3部や4部の貧乏クラブならまだしも、CLとPL優勝クラブがこれやっちゃったら、「あ、いーんだ!」つって、他のお金持ちクラブも後追いしちゃうんじゃないの!?そう思うわけです。
そうなるとアーセナルも例外じゃないわけよ。なんたって悪名高いクロエンケですから。株独り占めしちゃう人ですよ?どーすんのと。
そうなったら「CLASS」だけが唯一の希望だったアーセナルですから、大炎上必至ケイオスですよケイオス、マジで。
でもね、そんな中にも一寸の光明があるようです。
リーガではバルサの選手が7割給与カットでスタッフ代を捻出ということに同意したみたいですが、プレミアでもそういう運動が起こりつつはありそうです。
リバポーのJordan Hendersonが一律30%の給与カットを提案のニュース。
一方で主将Hendersonは他クラブの主将と連携しNHSを支援する基金のために奔走しているとのこと。
Jordan Henderson setting up Premier League coronavirus fund for NHS https://t.co/oCv0Q8MIZs
— 下田恒幸 (@tsuneyukishimo) 2020年4月5日
でもよくよくみたらこれ、NHSの基金なんすね。。。
選手が自ら給与カットして肩代わりするしかないよ!これしかない!
と思ったけど、ちゃうかったかー…
だがしかし、せめてアーセナルだけは、よろしくお願いしたいところなのです。
そして俺は信じてる!
クロエンケのボランティア精神を!!
そして俺は、今は切実にガスマスクが欲しい!!
と思ったらさ、、、
コロナウイルス対策でガスマスク買おうと思って業者に電話したらガスマスクでもうつるかもしれないらしい。 pic.twitter.com/3YkRtevqUk
— マシロンケーキ2号店 (@mashiron_cake2) 2020年4月1日
コロナウイルス対策でガスマスク買おうと思って業者に電話したらガスマスクでもうつるかもしれないらしい。
え、そーなん!?!?
マジかよー…
どこにも逃げ場ねーじゃんー…
UKはこんなだけど、日本も非常事態宣言出ちゃうかもって話あるけど、くれぐれもな!
俺もアーセナルの優勝を見届けるまでは、まだまだ死ねねーよ!
それでは最後に、classのご機嫌なナンバー「夏の日の1993」でお別れです。ごきげんよう、さようなら。
明日また生きるぞ!!
コメント
アルテタは0.3%にカウントされるんですかね?
生死の問題よりサッカーが大事と昨日まで言ってた国。レジェンドと呼ばれる人たちがろくな発言をせず、もっとも正しいことを言ったのは、エジルだった。このことに耐えられないんでしょう。クロップは逃げた。あの時点で正しい発言と私は思うが、英国の人はそう思わないのでしょう。儲けてるから制度を利用するなというのはアンフェア。演出家気取りのレフリーを育んでしまった、英国の悪い部分と思います。
リバプールの件、一時解雇で従業員側からみると給与は100%払われるので(80%は税金)、雇用の維持という責任は果たしてはいると思います。批判が殺到して辞めましたが
個人的には、5兆円の売上高の日本製鉄ですら、休業の補償を政府にやって貰うんですから、リバプールがやってもいいんじゃないかと思ってます。余力があるのに税金を使うなというのは分からないでもないですが、コロナで多大なダメージを受けてるサッカーチームがこの制度を使うのは悪いとは思えません。