僭越ながら、異例のエリザベス女王演説全文です。
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エリザベス女王が異例のスピーチ
イギリス時間の4月5日日曜日午後8時、エリザベス女王による異例のクイーンスピーチが行われました。
当然これは全キー局で一斉同時に放送されたんですが、女王様の気品溢れる、高貴かつ重厚感のあるスピーチにゾクゾクきました。
新コロナとの戦い。エリザベス女王が全局ブチ抜きで異例のクイーンスピーチ。「この難局を共に乗り越えましょう」に震える。イギリスはそれくらいの重大局面と捉えている。そしてこれは世界に向けたメッセージでもある。当然日本も含め。明日また生きるぞ!#queenspeech pic.twitter.com/91qNQm9TBx
— さる@gööner (@saru_gooner) 2020年4月5日
ニワカ国民の自分でさえこうなんだから、かなり多くの国民に希望を与えてくださったのではないでしょうか。
なんというか、もう次元が違うんですよね。
使うワードひとつとってみても、これぞクイーンズイングリッシュ!っていう、普段スタジアムでは一切聞くことのできない言語で、これは同じ言語なのか!?っていう。
そういう歪んだ感動。そして英語全くわかんない俺でさえ、どういうわけか胸に響く。謎に響きわたるんですよね(なんだろ、これ)。とにかく、女王はグーナーということもあって、より一層バシーンきましたね。
そして肝心の女王スピーチとはどのようなものだったのか。
僭越ながら紹介させていただこうと思うのですが、てか、こういうのどうなんやろ?勝手に翻訳するとか、失礼にあたんのかね…?わかりませんが、クソ訳失礼、失礼にあたらないような感じで紹介します。。。
エリザベス女王演説全文
以下女王演説
今、私たちは大変困難な危機に直面しています。
悲しみ伴ったり、経済的な困窮など、日常生活に多大なる変化をもたらしています。
そんな中、NHS(国立の医療サービス)の最前線にいる全ての皆さん、そして、介護をしているケアワーカーの皆さん、またこのようなケイオスの中、自らを犠牲にし、外で重要な役割を担っているキーワーカー(小売、物流、交通機関等)の皆さんにも感謝します。
皆さんの献身的な働きのおかげで、私たちの暮らしはより平常に戻ることができるのであり、誰もがそれを悟っていることでしょう。
また、家にいてくれる皆さんにも感謝します。
皆さんがそうすることで、ひいては弱い人たちの救済となり、これまで悲しみを伴った別れを、他の誰かが経験せずに済むのです。
皆さん、ともにこの疫病と闘いましょう。
私たちが一致団結し、確固たる姿勢で臨めば、必ずや打ち克つことができます。
これから数年後、この困難を乗り越えた先に、皆さん一人一人が誇りを持てる日が来ることを願っています。この時代を生きた英国人はとても強かったのだと、後世に語り継がれるように。
自己の規律と、ちょっとだけシニカルなギャグセンスを伴った強い意志、そして仲間を思いやる気持ちこそがこの国を体現するものです。
私たちの誇りはなにも過去のものではありません。それは今も息づき、そしてそれこそが私たちを未来へを導く道しるべとなるのです。
イギリスがひとつとなり最前線で戦う医療従事者に対し行なった拍手こそ、この国の精神を体現したものであり、我々の胸に深く刻まれることでしょう。そして子供達が描く虹こそが、そのシンボルとなるのです。
今現在、英連邦ならびに世界の各地では、食料や医療品の配達、隣人同士の連携、さらには救援のために企業形態を変えるなど、人々が手を取り合う、ハートウォーミングでホッとな話題で満ち溢れています。
自主隔離は時に辛いこともあるでしょう。しかし、この国難の今こそ、宗教に属す、属さないにかかわらず、全ての人間が自己を見返し、祈りや瞑想を行う良い機会でもあります。
今回の演説は、1940年、私が妹に助けられながら行った、初めての国民演説を思い起こさせます。まだ子供だった私たちは、現在同様、このウインザー城から疎開した子供達に向け呼びかけました。
そして現在、当時と同様、大勢の国民が愛すべき者と引き裂かれ、喪失感を感じていることでしょう。しかし、今も昔も、これが正しいことであると、私たちは密かに実感しているはずです。
私たちはこれまでも多くの危機に直面してきましたが、今回はこれまでとは違います。
しかし、世界中の国々と手を取り合い、素晴らしい科学の躍進、そしてお互いの思いやりを通じこの難局を乗り越え、やがてそれは、私たちひとりひとりの希望となるのです。
これからも、堪えなくてはいけないことが、まだまだあるかもしれません。しかしそれでも、私たちの日常は必ず戻ってきます。
あなたの友人にも、家族にも必ずや会える日がやってきます。
そして皆さん、また、お会いしましょう。(we will meet again.)
しかし今は、皆さんに、ご武運を。
<以上>
拙い訳で申し訳ありません。
この「ジーーーン感」多少なりとも感じていただけたら幸いです。
とにかく俺みたいなニワカでさえ「共に乗り越えましょう。そして、また、お会いしましょう」の言葉にはグッときたくらいですから、ガチのイギリス人にしたら相当アガったんじゃないでしょうか。
女王がクリスマス以外で、国民にスピーチをすることは滅多にありません。調べたところ、これまで即位68年でわずか3回。
母エリザベス王妃が亡くなった時、ダイアナ元妃が亡くなった時、そして第1次湾岸戦争が始まった時。そして今回が四度目のスピーチだそうです。それくらいレアなスピーチです。つまりイギリスは、それだけの重大局面と捉えているわけです。
そして、最後の「we will meet again.」の重みよ…。
この言葉は第2次世界大戦中、イギリスで国民的応援歌となった「We will meet again」にちなんだものではないかと言われているのですが、このコロナとの戦いは、嘘偽りなく、いつ終わるともわからない文字通りの戦争です。
そしてこの演説は、最前線で命がけで戦っているNHSの皆さんに迷惑をかけないよう、俺みたいなザコは家にいましょう!という呼びかけでもあるのです。
コロちゃんがやべえ理由
日本も「緊急事態宣言」が出ましたが、それでも中には「俺だけはかかんねーから!てか、かかってもすぐ治っから」という謎の自信を持っている人がいるかもしれません。
確かにあなたは治るかもしれない。しかし知らないうちにあなたが感染し、もしかすると誰かに移している可能性があるのです。
それはあなたの愛する家族だったり、ひいては病院で戦う人たちの負担になる可能性だってある。
だからの「不要不急の外出は控えましょう」というわけなのは既に皆さんご存知だと思いますが、
でも「ん、それどーいうこと?」というレアな方は是非この動画をご覧ください。
動画?めんどくせーという人はこっから下見てください。
コロちゃんが広がっちゃう理由。
修正しました。 pic.twitter.com/Ascg6UcbsC
— Oi.Chan.NY (@Oi_Chan_NY) 2020年3月30日
そしてコロナってやつは、指数関数的にバイバインで増えていきます。
指数関数的に増大する様子を視覚化してみた。1秒ごとに2倍に分裂を繰り替えすとこうなる pic.twitter.com/QkPbBSHVLi
— Nao_u (@Nao_u_) 2020年3月30日
でももしあなたが家にいた場合、こうなります!
日本語版作ってみました。
Thanks to @XTOTL @SiouxsieW !https://t.co/wbFQ5rq5Ct#StopCovid19JP pic.twitter.com/HGyS0ycuyi— Hal Seki (@hal_sk) 2020年3月28日
それでも働かないといけない人はいると思います。(お疲れ様です!)そういう方は、マスクがあればマスクやガスマスク、そして使い捨てのゴム手袋が超オススメです(結局奴らは手からくることが多い)。
そして備蓄備蓄という話は事あるごとにしてましたが、「緊急事態宣言」が宣言されちゃったので、極力スーパーにはダッシュしないでください。
むしろ人が殺到して超絶濃厚接触になっちゃうんで、もし混んでいたら2、3日後、人波が引いたくらいで行きましょう。
物流が止まったわけではないので、3日後くらいには必ず商品も補充されているハズ。
あと日本だとコンビニが穴場だったりすんじゃない?ロンドンはちっさい店の方が色々あったりした。
というわけで、どうか、こころ穏やかに、この難局を乗り越えてまいりましょう。
どうか、ご武運を!
もうひとつのクイーン演説
ちなみに、こっちの方が響くって人のために貼っときます。
諸君!現在我々は、大変困難な危機に直面している。
悲しみを伴い、経済的な困窮など、日常生活に多大なる変化をもたらしているのだ。
そんな中、最前線に配備されたNHSの諸君、そして、ケアワーカーやこのような難局の中、自らを犠牲にし、重要な役割を担っているキーワーカー諸君にも感謝せざる得ない!
諸君の献身的な働きのおかげで、私たちの暮らしはより平常に戻ることができるのだ。
また、自宅待機している諸君にも感謝申し上げる。
諸君が待機することで、それがひいては弱者の救済となり、これまで悲しみを伴った別れを、他の誰かが経験せずに済むのだ。
諸君、ともにこの感染症と闘おう!
我々が一致団結し、確固たる姿勢で臨めば必ずや打ち克つことが出来る!
この困難を乗り越えた先に、我々自身が誇りを持つ日が必ずや訪れる。
この時代を生きた帝国民は強かったのだと、後世に語り継がれる時が来るのだ。
自己規律と、強靭な意志、そして強い絆こそが、この国を体現するものである。
我々の誇りはなにも過去のものではない。それは今もしっかりと息づき、そしてそれこそが、我々を未来へを導く道しるべとなる!
大英帝国がひとつとなり医療従事軍に対し行なった拍手こそ、この国の精神を表したものであり、我々に深く記憶されるものである。そしてニュータイプが描く虹こそが、そのシンボルとなる!
今現在、英連邦ならびに世界の各地で人々が手を取り合い、慈悲的な話題で満ち溢れている。
食料や医療品の輸送ならびに隣人同士の連携、さらには救援のために企業形態をトランスフォームするなどだ。
たしかに自主隔離は時につらいこともあるだろう。しかし、この国難の今こそ、宗教、無宗教のみならず、全ての人間が自己を見返し、祈りや瞑想を行う良い機会でもあるのだ。
この演説は、1940年、私が妹に助けられながら行った、初めての国民演説を想起させる。
まだ赤子だった我々は、現在同様このウインザー城から、疎開したニュータイプに向け呼びかけたのだ。
当時と同様、また大勢の国民が愛すべき者と引き裂かれ、喪失感を感じていることだろう。
だが、この施策こそが正しいのだと、私は密かに実感している。
我々はこれまでも多くの危機に直面してきた。しかし今回の戦いはこれまでとは大いに異なる!
しかし安心して欲しい。
我々は世界中のコロニーと手を取り合い、科学の飛躍的な躍進、そして強い絆を通じこの難局を乗り越え、やがてそれは、我々の希望となるのだ!
我々の前には、まだまだ茨の道が待ち受けている。
だがしかし、優良種である我々の日常は必ず戻ってくる!
諸君の友人にも、そして家族にも必ずや会える日が必ずやってくるのだ!
諸君、また会おう!!
ジーク・ブリテン!!
また会おう!
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