ボスが現在過去、そしてエジル、アーセナルについて当然長州調で語っていました。
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ヴェンゲルが現在過去そしてエジル、アーセナルを語る
昨日10月12日、ボスの自伝発売を記念し、「AN EVENING WITH ARSÈNE WENGER」(アーセン・ヴェンゲルの夕べ)というトークショーがロンドンで開催されました。
There’s only one Arsene Wenger!!で始まったこの素敵なイベンツ。
— Arsène’s Son 🎈 (@hughwizzy) October 12, 2020
このオンラインイベントの模様は48h以内なら見れるので、もしご興味があればご覧いただきたいのですが、自分もどこかに記事がアップされたら今後紹介したいと思います。
ちなみに冒頭はこんな感じ。
Arsene Wenger will always be an Arsenal man.
There’s only one Arsene Wenger. ❤️ pic.twitter.com/BrAdnJMaik
— TheArseneView (@TheArseneView) October 12, 2020
タイトルの「Red in White」の意味を聞かれ
最初のアシスタントコーチを務めたカンヌは赤と白だし、ナンシーも赤と白、モナコも赤と白、名古屋も赤と白、もちろんアーセナルも紅白、なんなら名前までアーセンで同じだし、とにかく我が人生における壮大なラブストーリーですよ。
そんなトークショーではFAQも行われたのですが、若干似たようなFAQをBBCで発見。ボスが長州調で現在過去エジルアーセナルについて語っていたので紹介させていただきます。
(BBC)
アーセン・ヴェンゲルの現在
起床時間、2時間のワークアウトなど、未だコーチ時代と同じルーティンで生活しているって本当ですか?
それは本当ですよ、本当。週末も同様、欠かせない日課で、うん。
「スポーツの世界で生きる」ってのは、歯を磨くようなものだから。週一でやっても具合が悪いし、そういうのは毎日やらないと意味がないですよ。
どれくらい試合を観てますか?
まぁ正直、フットボール以外は観てないですよね、うん。朝に夜の試合を見て始まってっていう感じで。まあこれは俺のパッションというか、DNAに刻み込まれたものだから。
うちの実家は田舎のちっさい飲み屋で、地元のフットボールクラブが根城にしてる、そういう場所で育ってきて、4、5歳くらいからそういう中で揉まれて育って来てるわけだから、うん。そこで全て決まった感じですよね。
まぁつまり、俺の人生はフットボールってことですよ。
ライバルであるアレックス・ファーガソンとモウリーニョとの交流は続いていますか?
最近はなかなかここ(ロンドン)にいることもないし、まぁ滅多にないですけど、当然リスペクトはしてますよ、うん。
もちろん戦いの中で熱くなったりみたいなことは多々ありましたけど、今は違いますよ。ジェントルメンで、うん。
アーセナルはミケル・アルテタの元で蘇りますか?
それは大丈夫だろ、うん。才能はピカイチだし、そういった素養を持った優秀な人間だし、あぁ。ただ時間はあげて欲しいと思いますよね。才能を開花させるためには、時間は必要ですから。それは必要。
とにかく(頭は)切れるし、気持ちも強いし…なによりいい人間に囲まれてますよ、うん。
£42.4というクラブレコードでサインしたエジルですが、現状をどうお考えですか?
まぁ正直、「もったいない」よな。
一番脂ののった年齢で、なにより最終局面でキラーパスが出せて、展開出来る希少な選手ですよ。まぁなかなかいないよな、ああいうスーパースターは、あぁ。
まぁ確かに、今は速攻のカウンターのプレスとトラジションで、ハイスパットなアレがメインで、エジルみたいな選手が生きづらい状況だけれども、皆に忘れないでもらいたいのは、アイツは世界王者レアル・マドリーでプレーしたことのある選手だってことですよ。
ツープラトンアシストのレコードホルダーなんだから、なんかこう、うまいことハマる策を見つけて欲しいと願ってますよね、うん。。。
VARがフットボールを壊したという話もありますが、どうお考えですか?ボスの見解をお聞かせください。
まずVARあるなしでいうと、VAR前の正しいレフェリングが84%だったものが、95%まで上がってるんですよね。これは現実問題そうなってるから、俺らがどうこう言えるアレでもないよな、あぁ。
一人の判断より正確ってこともあるし、ひとりの責任にされることもないし、俺にとってはそういう正確なものを求めるっていうのは賛成ですよ(これまで散々やられてきただけに)。まぁもちろん(試合を)止めてしまうってのがあるだろうけど、それは受け入れるべきというか、慣れるというか…もし(VARが)なくなったとき、その時は何故無くなったなんて声も出ると思うしな。
去年はオフサイドでワーワー言われてたけど、今年も誰も言ってないですよね。まぁ、そういうことですよ、うん。
人種差別についての罰則は十分だと思いますか?
人種差別を当然容認することはできないよな、あぁ。出来ない。それをやったら終わりだから。スポーツ、特にサッカーとプロレスには大きな責任があるよな。それにどうやって対処していくかっていう。
特にスタンドからの差別については、これはなんらかの罰を与えないといけないですよね。どんな罰については一概には言えないけども、まぁ少なくとも、特定して永久バン出来るくらいカメラの制度は上がってるんじゃないですか。
現在ゲームをよりよくするというお仕事に関わってらっしゃいますが「試合からスローインを無くすべき」という話について詳しく
スルーインというのは、一見投げる方がアドバンテージに見えるかもしれないけど、実際は不利ということも言えるんですよね。
スルーインする側が一人外に抜けてるわけだから、一瞬とはいえ、リング上に10v9の数的不利が生まれるわけですよ。つまり、スルーインでボールを失う可能性が生まれるとも言えるわけですよね、うん。
そんな中で、より早く、よりダイナミックな試合展開が出来るようにするには何が必要か?っていうことを考えてますよね。ボールを蹴ればいいんじゃないかとかね。
まあとにかく、ゲームをより速く、より面白くっていう、そういう中でフリーキックってのもひとつの案だとは思うし、まぁ、そういったことを常に考えてますよ。
アーセン・ヴェンゲルの過去
アーセナルの監督時代、レアルマドリー、バイエルン、ユヴェントス、PSG、フランス、イングランド、そしてマンチェスター・ユナイテッドと数々のクラブからオファーがあったという噂がありますが、オファーを2度断ったとされるクラブはぶっちゃけどこですか?
レアルマドリーだろうな、2度断ったのはな。レアルなマドリーで、うん。
まぁ俺はチャレンジが好きなんですよ。チャレンジが。難しい団体で最後までやり遂げる!復興させる!そういうつもりで、自分自身言い聞かせてやってましたよね。気づいたら22年というか、うん。
まぁ色んな監督がいますけど、俺はモナコでも最も長く務めた監督だし、アーセナルでも最長でやらせてもらって、まぁ自分はそういうタイプの人間だとつくづく思いますよね、うん。
対戦して一番ヤバかったチームと選手を教えてください
ティームはブルドンだよな、ブルドン(ウィンブルドン)。俺が初めてイングランド来た時の相手で。
選手でいうと、ロイ・キーンとアルフ・インゲ・ハーランド。アイツらカタイんですよ、カタイ。とにかく厄介だったよな。
数々の有名選手と噂のあったアーセナルですが、「IF もしも?この選手がいたら」なんて考えたことはありますか?
もちろんありますよ、うん、ある。例えばクリスチナロナウド。もしアンリやピレス、ヴィルトール、デニスと狂宴してたら、うちら200(ゴール)いってたんじゃないですか?(笑)
でもまぁ、そういう話は山ほどあるよな、山ほどありますよ。支度金が足りなかったり、時間がなくて間に合わなかったりまぁ後悔もあるけど、そういう時は大抵チェルシーだとか、ユナイテッドだとか、リバプールだとか…まぁそういうとこに獲られちゃうんだけど、まぁでもこの業界、そういうのはどこにでも転がってる話ですよ、うん。
トライアルなしで、ズラタンとサインする予定だったという噂は本当ですか?
どうだろうな?それはないんじゃないか?ヤツはまだ17で、マルモっていうスウェーデンのインディーの選手だったし、正直ヤツのことを知ってる人間もいなかったし、うん。
かなりの数(17才の入門テストを)やってきたけど、それなしで入門ってのは宮戸と安生くらいだろ、あぁ。
最後の退任を要求するデモについてはどう思いましたか?
ファンというのはその時の感情だとか、その瞬間瞬間で物を言うこともあるし、ここ最近は、そういった少数派の声が物凄くデカくなりがちみたいなこともあるし、そこはあまり評価すべきじゃないとは思ってましたよね、うん。
50人の人間が、ソーサルメディアっていうのか?ああいうので声高に話すネガティブな内容が、時に60,000の人間よりも巨大化することもあるし。そこまでネガティブには考えてなかったというか。
それは「皆で同じことを話せ」と言うことじゃなく、例えば最後の3年、2016は2位でフィニッシュしましたよね。まぁ、レスターにつぐ形になってしまったわけだけども、全ての団体がレスターに負けてそのシーズンが終わったわけで、うん。そして2017は、1997年以来初めてチャンピオンズを逃したと、うん。。。
まぁつまり、その記録を俺が維持すればよかったんだよな!あぁ。ただ今季はトップ4チャンスありますよ、うん。ある!(きっぱり)
エミレーツの建設で莫大な借金を抱えてしまったわけですが、それは間違いだったと思いますか?
まぁそれは受け入れるというか、受け入れべきというか…新たなチャレンジだから、あぁ。まぁ最初の10年はチャンピオンズでも戦えてたけど、次の10年は、まぁ期待したものは得られなかったよな。それは認めるし、俺も薄々感じてたところはありますよね、うん。
常に最高のパフォーマンスだったと思うし、リーグを獲れる位置にはいたこともあったけど…いかんせん若かったよな。若かった。
ただ最後の10年の方がやりがいがあったし、今になって思えば誇りに思いますよ。たいぶタフだったし…タフで、自分が試される時期だったから、うん。そういった中で戦い抜いて、多少なりとも団体に貢献出来たと言う意味では、俺は後半のこの10年を誇りに思いますよ。
2018年の勇退以降、エミレーツに姿を現していないことについて
退団以降、団体とは距離を置くっていう、そういう…俺もそれを選んだし、まぁそれは心のアレじゃなく、物理的にというか、肉体的にあえてそうして、うん。
いつまでも俺の影があるというのもアレだと思うし、俺自身そういう風に見えてしまうのも避けたいというか、そういう部分もあるし…それが最善じゃないか?うん。最善。そういう意味で距離は置いてますよね。でも気持ちは離れてませんよ。
一方こんな発言も…
Wenger: “I wanted to cut my link with the club completely, because the club wanted that as well. So then I decided not to go back [to the stadium to watch matches]. But I still support #Arsenal with the same passion” pic.twitter.com/PGGD9DYkRl
— Gurjit (@GurjitAFC) October 11, 2020
クラブとは完全に距離を置いてますよね。クラブもそれを望んでいるし。それでエミレーツにも行かないことを決めて。でもあの時と同じ情熱を持って見てますよ。
Wenger: “It was the end of a love story. And when you cannot speak any more to the loved person, you can’t go to the training ground, you can’t go to the stadium” #Arsenal pic.twitter.com/iUwCRlsZSv
— Gurjit (@GurjitAFC) October 11, 2020
まぁひとつのラブストーリーの終わりですよ。終わり。恋が終わったわけだから、道場はもちろん、スタジアムもなかなか土足では踏み込めないよな、あぁ。
あなたの遺したい「レガシー」とは?
責任を持って団体と向き合い、誠実さをもって自分を奉仕したっててことだろうな。俺はこの団体で人生で最高の時を過ごしたと思ってますよ。どんな困難な時でも情熱を持って接して来たつもりですよ。
あなたにとって、アーセナルとは?
まぁ一言で言えば、ラブですよね、ラブ。(武藤)敬司の言う「プロレスラブ」っていうか、愛しかないですよ。22年、俺の全てを捧げてきたわけだから。
道場を新しく作って、エミレーツを建てて、俺もその(借金返済の)ために汗を流して来たし、将来に向けての礎というか、そういったものを創り上げた自負はありますよ。悪くはないんじゃないですか?あぁ。
まぁ今は(関係が)切れてしまって子供たちとは連絡が取れないけど、今でも愛してるっていうそういう…もちろん今も同じ熱量で観てますよ。
最後に。
あなたの期待を上回った選手は?
Asked which player exceeded his expectations the most, Wenger says: “Nobody. I always expect the best from everyone.”
— James Benge (@jamesbenge) October 12, 2020
誰もいないよ。
全ての選手が最高のプレイヤーだから。
コメント
「世界はサッカーに学ぶべき」ブラックライブズマター運動に対して出されたベンゲルのパスはエジル並みに芸術的で難解なものだった。そして今、運動は継続している。ベンゲルの人類史に及ぼした影響は計り知れない、そして今なおそう。エジルに対するコメントもサッカーそのものの価値に対して言及している。サッカーにエジルは必要であり、それは単独チームを超える。それはサッカーにおいて民主主義が成立しうる、ということであり、金を払って観るだけではない、人類の存続、進歩について学ぶのである。エジルは才能だけで世界最高のパサーになったのではない。違う価値観、違う身体能力に対して、相手の望むようなパスを提供しようと常に努力し、考えてきた。挫折もあった。最高のパスを受けることを怯える選手が出た(ウォルコット)。…エジルは復活しなくてはならない。
[…] 【自伝】現在過去エジル、アーセナル…ヴェンゲルが語った18のことボスが現在過去、そしてエジル、アーセナルについて当然長州調で語っていました。www.arsenal-monkey.com2020.10.13 […]