エジルのメッセージとは?それに対するアルテタのアンサーとは?そしてエジルが干されてしまった理由とは?
最後までご覧いただければ幸いです。
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プレミア選手登録から外れたことに対するエジルからのメッセージ
プレミアリーグ前期25人のスクウォッドから外れたことを受け、エジルが自身のSNSで声明を発表しました。
〽️⚽️ #M1Ö #YaGunnersYa pic.twitter.com/hF7abGklOT
— Mesut Özil (@MesutOzil1088) October 21, 2020
(以下全訳)
今回プレミアリーグ(前期)の登録スクウォッドから外れたことに深い失望を感じている。長年アーセナルでプレーをしてきたボクにとって、このようなメッセージを書かなければならないのはとても辛いものだ。
2018年の契約更新後も、ボクは忠誠心を持って愛するクラブのために尽力してきた。しかし、今回の応えには悲しみを禁じ得ない。ボクが思い描いた「忠誠心」は、もはやこの現代には必要のないものなのかもしれない。
ボクはいつか来るかもしれないスクウォッド入りのため、常にポジティブに、前を向いて日々を過ごしてきた。故に、これまで沈黙を貫いてきた。
コロナブレイク前、ボクは新たな監督であるミケル・アルテタの元で本当に満足していたし、共に前向きに歩み始めていた。実際コンディションも満足いくレベルまで仕上がっていたと思う。
しかしその後状況は変化し、ボクがアーセナルでプレーすることを許されることはなかった。
なんと言えば良いのか…ロンドンは未だボクのホームだと感じているし、チームにはたくさんの良き仲間がいる。そしてなにより、ファンのみんなとの間にも強い絆を感じている。
ボクは、わずかばかりのチャンスかもしれないが、戦い続ける。8度目のシーズンをこのような形で終えるようなことはさせない。どんな困難があろうとも、チャレンジを続けることを約束する。
ボクはこれからも、ベストであるために可能な限りトレーニングを続ける。そして非人道的なものに反対するため、正義の声を上げ続けていくつもりだ。
#M1Ö #YaGunnersYa
以上がエジルからのメッセージ全文です。意訳満載ですが、多分こんな感じだと思います。
しかし一選手とクラブが何故こんな泥仕合にまで発展してしまったのか?エジルが干されてしまった理由とは?その辺をエジルのメッセージから考察してみたいと思います。
エジルのような一選手が、SNSでクラブを揶揄するようなメッセージを発信することに違和感を持たれる方もいらっしゃると思いますが、今回はあくまで中立すぎる都市伝説系クソブロガーのたわごととして聞いていただければ幸いです。
【考察】エジルがプレー出来ない4つの理由
これまでも何度か「エジルは何故出場しないんですか?」というご質問をいただいていました。その度に「むにゃむにゃ」言ってケムに巻いてきたのですが、ケジメのためにも一度ブログでまとめておきたいと思います。
これからお話しすることは全て都市伝説です。
都市伝説系ブロガーの妄想としてお聞きください。
さて「エジルが干されてしまった理由」ですが、超個人的にはこの4つが候補に挙げられると思っています。
2. 勤務態度
3. メンタル
4. 政治的思想
これが全てということではありません。これのどれかかもしれないし、複合的なものだったりするかもしれない。もしくは全て見当違いかもしれない。
ひとつづつ説明いたします。
システム
よく言われるのがこれ。
アルテタの思い描く理想のシステム(フォーメーション)にエジルの居場所がなくなってしまったということ。
ご存知のようにアルテタ以降のアーセナルはシステムを大幅刷新、メイクミラクル連発の可変フォメとなっております。
戦術トーシロの猿が何を言ってるんだ!と社会問題になるとアレなので、『フットボール批評 issue29』木村広嗣先生の記事引用させていただきますと、アルテタのプレースタイルはポジショナルプレーとは一線を画す異形のスタイルであるとのこと。
それほど重きを置かれていない中盤、そしてとにかく運動量の必要なトップ下に居場所があるのか?と言われれば、「あぁ…」という感じ。
それとアルテタが「時速100kmでボールを狩りに行けというアドバイスをした」とインタビューで答えるくらい、ボール失ったら、ものすごい勢いで全員でプレッシャーをかける。
あと直接的に「スタイルに合わない」とは言ってませんが、事あるごとに「公平に見てふさわしい選手が他にいる」ということは何度も語っています。
でもさ、チャンス与えられてなかったら、出来るかどうかなんてわかりようないじゃん!うちらに足りてないのファイナルサードへのキラーパスなんじゃないの!?
という疑問の声も聞こえてくると思います。確かにおっしゃる通り。
でももしかすると、アルテタくらいの人間であれば、練習を見ただけで、ふさわしい選手かどうかがわかってしまうのかもしれない。
アルテタにしか見えない何かが。。。
あくまで邪推ですが。
勤務態度
アーセナルに忠誠を誓ったとされるエジルではありますが、その勤務態度を巡り度々槍玉に挙げられてきました。
例えば今回のアレも「給与カットに反対したからだ」なんて噂も飛びでたくらい。
There are many issues to the Ozil decision, although am told one factor was that he has talked a fair bit in dressing room about how he was right to not give up wages, as still led to redundancies – something which didn’t impress management. It’s a small factor, but part of it.
— Miguel Delaney (@MiguelDelaney) October 21, 2020
「給与カット」に関して言えば、俺は「ボランティア精神溢れるエジルの24時間テレビ欽ちゃん方式」を提唱しているのですが、
ざっくりいうとこういうことです。
確かにエジルはクラブ最高週給35万ポンド(約4700万円)のマニーを稼いでいる選手です。週給35万つったら、エミレーツ周辺で毎週家が買えるくらい。俺も欲しい。
そんなエジルが拒否ったと。
一見すると「ケチくせーなー!」と思われる方もいるかもしれませんが、ご存知の方もいると思いますが、これまでエジルはチャリティ活動には積極的に参加しています。
Mesut Ozil has been funding operations for 1,000 kids through his charity work.
He has also pledged to feed 100,000 starving people at 16 refugee camps.
“If I don’t share my money now, when will I? I can give so much more.” 🙏
Great to see from @MesutOzil1088 👏 pic.twitter.com/VqpLqfYq6J
— talkSPORT (@talkSPORT) 2019年12月9日
1000人の子供の手術費用、16箇所の難民キャンプに10万人分の食事の提供
その他にもこういった慈善活動には積極的に参戦。
Mesut Ozil hands Prince William signed Arsenal shirt at launch of charity campaign https://t.co/FFZQOcnV3a pic.twitter.com/doO8CtWelZ
— Mirror Football (@MirrorFootball) 2018年11月22日
このように、”たかだか12.5%”にケチをつけるような、ちっさい器の人間ではないのです。
では何故か?(ここからは俺の邪推です)
皆さんご存知のように、エジルという選手は理屈が通らないことや、自分が納得いかないことは絶対に受け入れない人間。
つまり自分で徹底的に考える哲学者タイプ。よく言えば頑固モノ。そんなエジルは、今回の決定に関しこう考えた。
「我々選手が、上の人間にいいように使われていやしないか?」
そんな疑念を感じたのではないか。
記事によると「現在のところ、実際クラブにそれだけの損害が出ているとは到底思えない」と思っている節があるようで、「今回のコロナ騒動をいいことに、上層部は合法的に給与カットを行おうとしているのではないか?」と思ったということ。
確かに、それは納得はいきませんよね。実際ロックダウンから1ヶ月しか経っていないワケですから、もうちょっと様子を見ることはできないのか?と思っても不思議ではないというか。
スタッフを盾に交渉されたら、さすがの選手も世間の同調圧力やらなんやらから従わざるおえない。
でもそれは本当のことなのか?
そう疑問を感じた。
もうひとつは、24時間テレビ 欽ちゃん方式説!。
皆さん欽ちゃんをご存知でしょうか?
そう、「視聴率100%男」でおなじみ、萩本欽一 a.k.a 欽ちゃんです。
今でこそ、総合司会は日テレアナウンサーが務める『24時間テレビ』ですが、開始当初のメインパーソナリティといえば欽ちゃんでした。「視聴率100%男」の異名通り、それほどの求心力があったのです。
そんな欽ちゃんにはこんな伝説があります。
1978年第1回放送の司会を打診された欽ちゃんは、最初に打診されたギャラを『それは安い!やらない!』と突っぱねたんだそうです。
そしてどんどんギャラを上げていき、局側が「これが限界です!おなしゃす!」というところまできたときに、
「わかった。それで受けます。でもそのギャラ全部寄付してね」
と言ったっていう、まことしやかに囁かれているやつ。
これなんじゃないの?
自分が受け入れなくてもスタッフの給与分くらいは十分に賄える。でもこの新コロ問題は世界的な問題。
だったら俺はその12.5%+アルファで世界中の恵まれない人を救いたい。
これだよ!(キッパリ)
という妄想なんですが、
とはいえ、クラブサイド的にみれば、一選手にこんなことされたらクラブの面目丸つぶれだし、他の選手も造反しかねない。
そういうわけで、ちょっとお灸をすえるみたいな意味合いもあるのかないのか…という都市伝説。
メンタル
メンタルの問題。
エメリンの後期の不可解な欠場は、これもあったのかなと考えています。
ちょうど時を同じくしてドイツ代表との確執、また強盗未遂事件に巻き込まれる等あり、なんらかのメンタル的な問題でプレーできる状況ではなかったのではないかと。
ちなみにこちらはボリスタ様、これまた木村浩嗣先生の記事。
現役プロの38%が心の病を抱えているサッカー選手とメンタル傷害
「現役サッカー選手の38%が心の病を抱えている」というもの。
あの時具体的な欠場理由は一切の非公開だったことを考えると、そんなことも考えてしまいます。
ただ本人は好調をアピールしているので、今回に関しては考えにくい。。。
政治的思想
エジルの政治的な問題。
なんのこっちゃ?っていう方もいらっしゃると思いますが、是非この際覚えて帰ってください。
まずはこちらをご覧ください。
これはエジルがプレミア登録漏れした時のイギリスのツイッタートレンド。
Ozilと共に「Erdogan」「Muslim in China」というワードがランクイン。
これは両方ともエジルに関わる政治的思想のワードです。
Erdoganとは?
まずエルドアンとは強権的な政治で知られるトルコの大統領で、エジルの結婚式の仲介人も務めた懇意の人物。ただ、シリア北部に侵攻したりと国際的によろしくない大統領と繋がっているとはどういうことだ?ということで、エジルのSNSが炎上したことことも。
「Muslim in China」とは?
以前エジルは自身のSNSでこのような投稿を行いました。
#HayırlıCumalarDoğuTürkistan 🙏🏼 pic.twitter.com/dJgeK4KSIk
— Mesut Özil (@MesutOzil1088) December 13, 2019
これはウ●グル自治区における中●の弾圧を批判する怒りの投稿。この自治区の大半がムスリムであることもあり、同胞のためエジルが立ち上がった形。
しかしこの後、選手個人の騒動だけでは収まらず、中国の放送局がアーセナル戦の放送を中止、さらに国の偉い人がエジルを猛烈批判するなどぶっちゃけ国際問題にまで発展。
そこで出てくるのが、先ほどのエジルのメッセージの最後の、
「非人道的なものに反対するため、正義の声を上げ続けていくつもりだ」
という一文。
プレーできないのはこのような活動のせいではないか?という匂わせとも取れなくもありません。
実際、中国のスポンサーも多数いると言われており、そういった所に対する忖度ではないかという噂も。(あくまで噂)
以上考えうる四つの説を考察してみましたが、ぶっちゃけ真実は闇の中、所詮、邪推は邪推でしかありません。
エジルにはエジルの言い分があるのだろうし、クラブにはクラブ側の言い分がある。その合致点を見つけられなかったからこうなっているわけで。
アルテタからのアンサー
エジルのこの一件に対し、アルテタがこんなアンサーを返しています。
Arteta on Ozil: “What I can say from my side is it’s a football decision, that my conscious is very calm because I’ve been really fair with him. It is nothing related to any behaviour or, like I read, the pay cuts. It’s not true. It’s my decision, if someone has to blame me.”
— Charles Watts (@charles_watts) October 21, 2020
私が言える事は、これは全てフットボールマターにおける決断ということだ。
全てを公平に評価し、そのような決断を下した。
彼の態度や給与カット拒否が原因という噂があるが、それは全く関係ない。
あくまで私の決断だ。
責めるなら私を責めて欲しい。
これがミケル・アルテタという漢。
そしてこれこそが、アルテタの歩む道。
メスト・エジルとはなんだったのか?
そういえば、この騒動の中、エジルの投稿に、オーバメヤンをはじめとした沢山のチームメイトが「いいね」をしてるんですよね。。。
ジャック、サンティ、ギブス、ポルディ、イウォビ、そのほとんどが、ヴェンゲル時代苦楽を共にしたチームメイト。。。
エジルのチャントに、こんな一節があります。
I just don’t think you understand.
He’s Arsene Wegner’s man,
そうなんだよ。
誰も彼を理解することなんて出来ないし、
エジルこそが、最後のアーセン・ヴェンゲルの息子だったのかもしれない。
ボスのバースデーメッセージで溢れるTwitterのタイムラインを眺めながら、
ふとそんな事を考えた、ミドウィークの午後なのでした。
Happy Birthday, Boss! 🎁🎈 Thanks for all your trust and support you’ve given me from my 1st until your last day @Arsenal FC. Without a doubt one of the greatest managers in the Premier League history – always respectful, fair & honest. Wishing you all the best! 🏆🙏🏼 #M1Ö pic.twitter.com/jULsBHtoVj
— Mesut Özil (@MesutOzil1088) October 22, 2020
Leno → Holding → Xhaka → Torreira → Ozil → Guendouzi → Bellerin → Lacazette → Ozil → Aubameyang 🥅#GoalOfTheDay is a scintillating @Arsenal move 🔥 pic.twitter.com/eiMshI9yQZ
— Premier League (@premierleague) October 22, 2020
どちらも間違っちゃいない。
本人だけが真実。
これが真実。
コメント
世界最高の10番(モウリーニョ氏)そしてアーセナル史上最高の10番。そのプレイを毎試合しないとダメ。…ハイ勿論です。ベルカンプの様にキープするためだけに、途中から出てくるなど、エジルにはあり得ない。毎試合は無理だろう、というのは世界最強にはあり得ない。だからこそ、エジルは復活しなくてはならない。
難しい話題にちゃんと考察してくれてありがとうございます。
自分も偏らずに見守ります。23年来のガナーズより。
自分はメンタルなのかなと案じていました。正直ベンゲル政権終盤のあの出口ない時期に誰よりも走ってボランチまで下がって守備してたエジルを知っているからシステムって一言で言ってしまうのをはばかられてた。
4つ目の考察はちょっと重い、特にエジルはそこで曲げない性格な気がするし。
NBAでも似たことやってるね。
どーも、先ほど初ツイッターでリプライさせていただきました。前澤さんのにもしましたが笑
四つ目はやはりダメだったと思いますね
スポーツ選手も人間なので、「スポーツに政治思想を持ち込むな」という正論が聞けないことは分かります。
しかし、2500万人のフォロワーがいるエジルはこれをやってはダメだった・・・
四つ目が完全に干された原因であれば、エジルらしいけど納得はいきますね。
いつも拝見させていただいています。
干された原因は分からないけど、結局「エジルは最後の『ヴェンゲルの息子』」っていう表現にやられました。やっぱヴェンゲルのアーセナルが好きだったんだな、そしてあのアーセナルはもういないんだな、と今回の騒動で実感したのでした。
アルテタならあのアーセナルが戻ってくると勝手に妄想して、エジルがまた中心にと勝手に喜んでいたけど、やっぱり時計は戻らない。きっと遅くとも1年後には来るであろうエジルとの別れで、ヴェンゲルのアーセナルは完全に終わるんだ。それからのアーセナルをあの頃のように愛せるかと言われると、どうなんだろう?もちろん今でも好きな選手がたくさんいて、アルテタには期待しかないし、大好きなクラブなんだけど。そんな憂いにも似た気持ちになりました。
ほんで、エメリ、なんかごめん。