俺たちのEL準々決勝セカンドレグはスラヴィア・プラハに4-0快勝!
まぁぶっちゃけ想定内ではありますが、無事ベスト4、エメリンダービーにコマを進めることが出来ました。ありがとうございます。
しかしこの試合、何か気になることはありませんでした?
俺はあった!
そうこれ!
このプラハの「スタンディング」が何故か大炎上しているのです。
しかし何故これが炎上したのか!?
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BLMとスタンディング・トゥギャザー
試合前アーセナルの選手が行った、プレミアでは恒例になりつつある片膝をつくこのポーズ。
これはBLM(Black Lives Matter)「黒人に対する暴力や人種差別の撤廃を訴える運動」というのは皆さんご存知だとは思いますが、
そんな中、プラハの選手達は肩を組んでスタンディング。
これが何故か炎上したんですよね。
自分は色んな抗議の形があっていいと思っている人間なので、これも「一緒に立ち上がろう!」というスラヴィアなりの意思表示なのだろうと、特に問題視はしていませんでした。
実際クリスタル・パレスのザハも「形だけのBLMは止めよう」という信念のもと片膝を止めており、「Everything Lives Matter」全てのものに自由を、という動きも広まっています。
そしてプラハ在住のグーナーの方からはこんな情報もいただきました。
スラヴィアの主張はあの膝つきパフォ(最初の方が警官に膝で押さえつけられて窒息しで亡くなった事)は遠い国で起こった事だから、共通点が少ないことから、彼らは立って差別に反対を示したって事みたいです。
しかしあの場面を見たトゥイッター海外勢からは「レイシスツ!」の大合唱。。。
まさかのトレンド入りまで…!(サモア・ジョーも気になるけど!)
全く穏やかではありません。。。
「レイシスツ」とは「差別主義者」という意味ですが、何故このスタンディングが差別者扱いされちゃうの?
立っていても立派な抗議じゃないか!?
実際、先週エミレーツで行われたファーストレグも肩組みスタンディング・トゥギャザーだったプラハです。
この時は問題になんなかったのに何故???
てか、プラハにも黒人選手いるやんね!?
シンプルにそんな疑問。
しかしディグってみると驚愕の事実が判明しました。
その裏には底知れぬ深い意味が隠されていたのです。。。
衝撃すぎたスラヴィア・プラハ大炎上のワケ
その答えはこの記事にありました。
After Glen Kamara was banned for 3 games by UEFA, here’s a piece on the urge to fight after you’ve been racially abused https://t.co/SwCo9hEn6I
— Vithushan Ehantharajah (@Vitu_E) April 15, 2021
3月18日に行われたスラヴィア・プラハとレンジャーズのELセカンドレグにて、スラヴィアのDFがレンジャーズの黒人選手に人種差別を行っていたことが判明。
それによりこの試合直前の14日、10試合の出停を喰らっていたようなのです。
つまり今回の炎上は、
「膝をつく、つかない」以前に、
「おめぇら、根本そーいうやつだよな?
かっこつけても無駄無駄無駄!!」
ということで炎上していたということです。
結局、中にレーシストがいたっていうそういう…
なるほど、納得しました…
調べるって大事ですね。
まるで戦い前の儀式アーセナルのBLM
確かに、いくつか不自然な点はあったんですよね。
先週行われたエミレーツのファーストレグでは、スラヴィアのアピール時はこのようにアーセナルの選手は立っています。
そして、それが終わってからようやく膝をつきました。
つまりこの時点では、アーセナルも彼らの「スタンディング」をリスペクトしていたということです。
しかし今回はこれに真正面から対峙するような形で膝をついた。まるで戦いの前の儀式のように。
キャプテン・ラカの号令で。
この意味です。
それを知ったうえでこの写真を見るのとでは、おそらく180度見え方が違う。
実際俺はそうでした。
今更、鳥肌立った。
そしてもうひとつ。
今度は右端にもご注目ください。
あの主審も片膝をついています。
そう、ベンフィカ戦を裁いてくださった、あの恍惚レフェリーです。
中立であるべき主審がこのポーズをとるというのは、相当な信念と覚悟が必要だったと思います。
しかし「No to Racism」はUEFAのスローガン。
これも必然だったのかもしれません。
海外だけでなく、日本人のトゥイッターでも、無邪気に人種差別に関する投稿をするキッズを見かけますが、これシンプルに犯罪です。イギリスではマジ逮捕案件。
正直日本では「黒人差別」と言われてもピンとこない人が大半だと思うし、おそらく弄りと差別の境界線があいまいのままさくっと投稿しちゃうんだと思いますが、
そんな中で、
BLM?なんで片膝ついてんの?
世界中にそんな問いかけができるという意味で、こういったパフォーマンスは大きな意味があるのかもしれません。
俺も「ぶっちゃけこれ意味あるのだろうか?」と思っていた時期もあったけれど、こうして考えるきっかけにもなったわけで、、、シンプルに申し訳ありません。猛省しています。
そしてこの一連のアーセナルのアピールに関して、試合後テタさんがこのようなコメント。
Arteta: “They came to me, they wanted to take that initiative. We spoke with the club to make sure we could follow the rules of UEFA. I must say UEFA was very supportive as well. The captains came to me & asked me to do that and I supported them as I do.”https://t.co/T2oWYNRa9r pic.twitter.com/ukvJ7rP5ed
— Chris Wheatley (@ChrisWheatley_) April 15, 2021
「試合前、彼らがそうしたい(対峙するような形で膝をつきたい)と言ってきた。
クラブやUEFAと話し合ったが、UEFAも非常に協力的だった。
キャプテン自らの提案だ。私はそれをサポートした」
訳違ってたらゴメンやけど、
この日、キャプテン・ラカが果たした仕事は、結果以上に大きなものだったのかもしれない。
そしてこの日、MoMがラカゼットだったというのも、必然だったのかもしれない。
そんなことを思った、実に清々しいミドウィークなのでした。
もちろん、そう簡単に差別はなくならないし、永遠の課題だとは思うけれど、
今日ばかりは、
入院中のオーバに頭文字(イニシャル)Aを捧げた最高のキャプテンに拍手…!
しかしそれだけではありませんでした。
そこには、もうひとつの衝撃が….
「追記」もうひとつの衝撃
このアーセナルのアピールについて、レンジャーズ監督であるジェラードが賞賛していました。
🗣”I loved everything about the game.”
Rangers boss Steven Gerrard praised Arsenal’s action before their Europa League game against Slavia Prague pic.twitter.com/FowEdDxdJa
— Football Daily (@footballdaily) April 16, 2021
そうでした。
ジェラードはレンジャーズの監督だったね。
フットボール界、まだまだ捨てたもんじゃないよ…
と思ってたら、今度はmygunnerさんから、こんな衝撃のタレコミをからいただきました。(いつもありがとうございます!)
そして元アーセナルの選手です https://t.co/IpmkzdTxcS
— mygunner (@mygunner98) April 16, 2021
そして元アーセナルの選手です
え!
アーセナルの選手!?
誰が?
この差別を受けた選手が???
急いでググってみると…
あ、ほんまや…
調べてみると、人種差別を受けたレンジャーズのグレン・カマラ選手は、2021からアーセナルユースに所属し、プレー時間はないものの15から17まで一軍所属の選手だった模様。
まただ…
この世の中、知らないことばっかだ…
ちなみにこの日、アピールの先頭に立ったラカゼットが入団したのは2017年。カマラと入れ替わる形で入団しており、彼とは一ミリも交わってない。にも関わらず、そんなの関係ねえっていう漢気。
アーセナルには
Once a Gunner, Always a Gunner.
という言葉があります。
これは、「一度赤いシャツに袖を通した人間は一生Gunnerである」いう、一度入団したら赤い魂が一生宿りつづける、たとえそれがアデバヨーだとしても!という、CLASSを重んじる実にアーセナルらしい言葉です。
そんな同じ魂を持った選手だもの、そこには年代を超越した魂の繋がりがあるのです。
ていうか、元アーセナルだからとか、彼にとってはもはや関係ないかもしれない。
これは同じ人間としての誇りをかけた戦い。
そして決してラカだけじゃない。
それに賛同した選手や、後押ししたクラブもたいがいだよ!
アーセナル最高かよ!!
というわけで、
俺いつも呪文のように唱えてるけどさぁ……
アーセナルで良かった!!
以上!!
でおわらないんだよね、これが。
最後に素晴らしいニュース!
2021年7月17日、アーセナルはグラスゴーでレンジャースとのフレンドリーマッチを行うんだそうです。
📅 #RangersFC are delighted to announce @Arsenal will visit Ibrox Stadium on Saturday July 17 2021 to participate in a commemorative friendly for Rangers’ prestigious 150th anniversary with the match being presented by @UtilitaFootball.
All the info 👇
— Rangers Football Club (@RangersFC) April 16, 2021
レンジャーズといえばテタさんの古巣!
それまでサポーターも戻れるといいね。
そしてこれは間違いなく、フレンドリーなマッチになりそうだけれども、
是非、ティアニーも拍手で出迎えてもらえたら嬉しいな!
コメント
詳細なレポートありがとうございます。私は今夜この試合を見るのですが、これを読み、飛び上がるほど喜んでおります。BGMはマイルスデイビス「ワンフォンコール」
[…] 【衝撃の事実】ELアーセナル戦でスラヴィア・プラハのスタンディングが大炎上したワケその裏には底知れぬ深い意味。これを知るのと知らないのとでは、まるっきり世界が変わって見 […]
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