アーセナル「KROENKE OUT PROTEST」の現地レポです。
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「KROENKE OUT PROTEST」とは?
4月23日のエヴァトン戦前、エミレーツでは盛大な祭が行われました。
それが、
「KROENKE OUT」プロテスト。
「プロテスト」つっても、腕立て500回、腹筋1000回、ヒンズースクワッド3000回で合格!とか、そういうやつちゃいまっせ。
この【Protest】 は「抗議活動」という意味です。
「クロエンケ アウト」
つまり、
「クロエンケ出てけゴラ!!!」
という「祭」が試合前のエミレーツで行われたわけです。
議題はもちろん、今回のスーパーリーグ騒動のアレ。
金のためだけにアーセナルの魂(だましい)まで売ろうとしたことに対する猛抗議であります。
当初ジャックもこの祭に参戦を表明。
Former Arsenal midfielder Jack Wilshere, currently at Bournemouth, is rumoured to be joining protests against Stan Kroenke outside the Emirates Stadium on Friday evening. #afc #KroenkeOut
Once a Gooner.. @JackWilshere 🙌 pic.twitter.com/wLAq4LdxHu
— afcstuff (@afcstuff) April 21, 2021
日本ではまん延防止が叫ばれる昨今、3密どころか100蜜確定。
とにかくこれは、我々の生き様をかけた『いっき』!
グーナーが立ち上がらずして誰が立ち上がるんや!
というサンソフトには是非ゲーム化して欲しいクソゲーではなく、ガチゲーなのです。
というわけで、言わずもガナ、自分もグーナーのはしくれ、否、ささくれとして参戦してきたのですが、
その規模まるで、FAカップの優勝パレード!
その一部始終を見よ!
ジャックも参戦!?「KROENKE OUT PROTEST」逝ってきた
18時スターツ予定のプロテストですが、30分前にエミレーツ入り。
スタジアム手前にあるトンネルの両壁に書かれた香ばしい真っ赤なメッセージが、我々グーナーを温かく出迎えてくれます。
温かい通り越して、体内温度が徐々に上がってくるのを実感。
そしてこのアーチをくぐると、
そこは…
「KROENKE OUT」の世界でした…
でもこの時点では、アーモリー(ショップ)のあるアリーナは人影もまばら。
しかし18時が近くに従いどこからともなく人波が押し寄せ、
気づけばサンソフトの人もビックリの壮絶いっきに発展!
この素晴らしき絶景を見渡したい!!
という冒険心から早速天井席へ。
それがこちら!(はいどーん!)
右から左までグナグナグナグナ!!!!
マジガチでこれやんけ!!!
ってくらいの人垣と熱気。。。
違うのは笑顔の数が少ないくらい。
ちなみに俺がゲッツした席はジャックがこれやった場所!
Jack Wilshere in the protest #KroenkeOut pic.twitter.com/F9wjDg3Y9u
— P™ (@SemperFiArsenal) April 21, 2021
とにかく、
ジャック目線でみるアリーナは壮観!!
これぞ世界の絶景100選にも選ばれた KROENKE OUT PROTEST!
Difficult to get an estimate on numbers pic.twitter.com/BCzVyXg6Ma
— Simon Collings (@sr_collings) April 23, 2021
The scenes outside the Emirates 😍 #KroenkeOut pic.twitter.com/tVvVWXM5pG
— P™ (@SemperFiArsenal) April 23, 2021
そして皆、想い想いのチャントで抗議の声を上げるのです。
メインは、
「Stand Up If You Hate Kroenke (Tottenham)!」
「トッテナム嫌いな奴立ちあがれ!」のクロエンケバージョンや、
「We Want Kroenke Out!」
などクロエンケの退任を望むチャント、
そして
We Love Arsenal、We’re by far the greatest team
など、
今季スタジアムで一度も歌えなかった鬱憤を晴らすかのように、クロエンケへの憎悪とアーセナルへの愛を歌に込めます。
俺も飛沫に細心の注意を払いながら歌いましたが、
やっぱさ、
大人数で歌うチャントは最高だっての!!
一見、警察出動でなんか大変なことなってそうだけど、特にもめ事もなく、なんも大変なことにはなってません!(これがミルウォールと決定的に違うところ)
いたってピースフル!
お勤めご苦労様です!
また、デモ参加者とポリスメンが笑顔で立ち話するってのもイングランドならでは。
ちなみに上のボードは「49, 49 Undefeated」の歌をパロッたもので、
55人解雇したのを揶揄したもの。
55人55人 首切り〜
55人55人 いらな〜い
55人55人 首切り〜
これがビジネス弗クロエンケウェイ♪
いやぁみんなよく考えるよね〜。感心しちゃう!
ただ屋根から落っこちて顔面大流皿したキッズが救急車で運ばれて「名誉の負傷」みたいになってたけど、そーいうのはダメよやっぱ。迷惑かけちゃダメ。絶対。
「フットボールが世界一見られない」不思議の国イギリス
こうしてみると参加者には若手も多く見受けられました。
確か、スーパーリーグ言い出しっぺのマドリー・ペレス会長が「若人がフットボールに興味なくなったからスーパーリーグで世界へ!」みたいなことを語っていたと思うのですが、
もちろん限られた余暇時間を全てフットボールに注ぐのは困難な時代になっているとは思います。
でも実際は、
興味がなくなったわけではなく、チケットやら有料放送やらがシンプルにタケーだけ
だと思うんですよ。
若手に手が出ないくらいのレベルで。
民放で無料放送されていた古き良き牧歌的な時代は今や遠い昔、プレミアの放映権料が年間4000億円(3シーズンで1兆円)とか言われる時代です。
イギリスでプレミア全試合を見るには、少なくともSkyとBTこの2局の有料放送と契約しなければなりません。感覚的には月1万円近い出費。
また昔は、10ポンド足らずで入れたスタジアムも、今や最低でも30ポンド〜とか。ビッグマッチにいたっては100ポンドとかですよ。
こんなの「お金のない人、若者は見ないでください!」と言ってるようなもんですよね。
だったらさ、DAZN見ればいーじゃん!ダズーン!めっちゃ安いよ!(止まるけど)
と思う方もいると思いますが、ダズーンはイギリス本社にも関わらず、こういった利権構造に弾かれるような形かなんか知らんけど、イギリスにおけるフットボールの放映権は持っていません。
というか、英国でダズーンが解禁されたのがここ最近で、今はひっそりボクシングを中継してるくらい。
いや、マジこれだけ。
さらにぶっちゃけていうと、
この国はプレミアリーグの試合が世界一見られない国でもあります。
は?何言ってんの??頭おかしくなった???
またあれか。得意のデマか。
と思われるかもしれませんが、これは実にマジガチな話です。
今でこそコロちゃん無観客の影響で全試合放映体制となっていますが、
これまでは土曜15時KOの試合は一切の放送がありませんでした。
(ワンチャン他国から違法電波をキャッチしてるパブで見られるくらい)
さらに同じ時間帯に放送がある場合は、ビッグマッチ優先みたいなそういうノリで、イギリスにおいては、リアタイでの試合観戦はクッソハードルが高い、というか、むしろ全試合見るのは不可能な土壌があったわけです。
自分も以前アーセナルのアウェイ戦だけを見るためだけにSkyと契約していた時期がありますが、リアタイで見れたのは年間で確か2、3試合くらいだったと記憶しています。(シーズン終了後当然速攻解約)
「土曜の15時無放送」の理由については、スタジアムに足を運ぶサポを減らさないためとかいう理由があるようですが、みんながみんなスタジアムで見られるわけがないんだし、色々矛盾を感じますが、そういった理由で球離れを加速させている点は否めません。
とにかくフットボール母国であるイギリスは、
「試合を観たくても観られない!」
という不思議の国だったのです(コロナ前までは)。
だからペレッさんが「若手が興味をなくしているから」とかいってもなんの説得力もないし、だったらもっと若手に試合を見てもらう努力をしてよねって話。
「ボクにスーパーリーグやらせてください!無料放送します!お願いします!!」
くらいのことを田村潔司調で言わないとマジ説得力ゼロってこと。
ベストオブ弾幕、そしてジャックの代役はあの男
というわけで、ヤングアダルト問わず色々なレイヤーのサポが参加したこの宴。
Proud of you!#KroenkeOut pic.twitter.com/zjH2DvS62t
— Urban Arsenal (@arsenal_urban) April 23, 2021
— Jake (@_JakeAB) April 24, 2021
多種多様な弾幕が掲げられました。
Fans loud and proud outside the Emirates. pic.twitter.com/x4zSuzP2h4
— Amy Lawrence (@amylawrence71) April 23, 2021
俺らのクラブ
俺たちのホーム
スタン、とっとと売れ
Best one pic.twitter.com/9d5gPxFq4X
— Gooner Ldn (@Goonerldn_) April 23, 2021
「BLUD」ってのはロンドンのヤンキースラングで「Mate」みたいな意味らしいので、
「そろそろ出てく時間じゃね?マジで」
みたいな感じでしょうか。いかにもナウなヤングなボードでいい感じ。
これもいいね!
— Amy Lawrence (@amylawrence71) April 23, 2021
KROENKE OUT!
ガナザウルス IN!
そんでベストはこれかね。
Banner of the day. I see no lies. 😂 pic.twitter.com/fwjYkqgra5
— Bhavs (@bhavss14) April 23, 2021
クロエンケ、俺はあんたをスパーズに押し付けたいとさえ思わねえわ
つまり「クロエンケ < スパーズ」こゆこと?
俺の訳が微妙な感じもするけど、間違ってたら教えてください。
とにかくそんくらいウザいってこと。
それと今回、ジャックの参戦はかないませんでしたが、代わりにこの男が漢気参戦!
Bellerin 😂😂😂 pic.twitter.com/TlHleQ6dRz
— P™ (@SemperFiArsenal) April 23, 2021
ベジェリン!
あざーす!!
あと弾幕といえば、こんな比較をしている方がいまして…
アーセナル・プロテスト v スパーズ・プロテスト
Arsenal protest vs Spurs protest
😂😂😂#KroenkeOut pic.twitter.com/lD8qV9e964
— AfcVIP⁴⁹ #KroenkeOut (@VipArsenal) April 23, 2021
Spurs Protest Arsenal Protest
WE ARE NOT THE SAME, LONDON IS RED 🔴pic.twitter.com/5muMrukXwA
— # (@SalibaEra_) April 23, 2021
数じゃないぞ!数じゃない!!
魂!!!
まぁ魂とて、圧倒的ではないか、我が軍は…
それではここでシティのレジェンド、ノエル・ギャラガー先生のありがたいお言葉をお聞きください。
“The most laughable thing about it, why were Tottenham in the conversation?”
Noel Gallagher told talkSPORT he was disappointed that Man City “got into bed” with their rivals over the failed European Super Leaguehttps://t.co/zM8zS47JQh
— talkSPORT (@talkSPORT) April 25, 2021
ユナイテッドと一緒にスーペルリーグのベッドに入ったことには失望したがよ、
それよりもおかしいのは、
なんでここにトッテナムがいるんだ?
俺アイツらよりトロフィー持ってんぞ?なんで俺が呼ばれねぇんだ?
アーセン・ヴェンゲルの見た未来
以上 4.23 KROENKE OUT PROTEST の模様をお届けしましたが、
このプロテストでボスの見た未来が確かだと証明されました。
まずはこちらをご覧ください。
これは今回抗議が行われたエミレーツです。
一方ユナイテッドのプロテストがこちら。
Manchester United fans at Old Trafford for the Glazer protest #GlazersOut [@MikeParrott_] pic.twitter.com/7NJmuka7qA
— Alternative MUFC Commentary. (@AlternativeMUFC) April 24, 2021
なんか違うよね?
そうなの。
アーセナル以外のプロテストは平面すぎて迫力がないんですよ。
しかもこのように弾幕も貼れない!
上からの煽りも出来ない!!
東大安田講堂感がゼロなのです。
我らがボスはエミレーツのデザインにまで関わっていました。
おそらくこういったことを見越して…
最高ですボス!!
まぁ、もちろんこっちがメインだったと思うけれども。。。
でも、正直俺もここまで人が集まるとは思ってなかった。
そこそこ埋まればいーなーくらいに思ってたら…
さーせんした!!
でもこれこそが、アーセナルが「CLASS」と呼ばれる所以。
俺はあと2キロ先の北に住んでいたら、二億六千度運命が変わっていた。
心から不動産屋にマジ感謝。
そして今回は期せずしてこういう形でサポがスタジアムに大集結したわけですが、次は違う形でサポが集まって盛大に旗を触れたらいいな!と思わずにはいられなかった「KROENKE OUT PROTEST」なのでした。
愛だよ、愛!
そちらの模様は当日ライブ配信したものをアーカイブに残しておりますので、ご興味のある方は是非!
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