ローマ逝きほぼ確と思われていたジャカに一転、アーセナル残留の噂。その理由とは?
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一転ジャカ残留の噂
EURO2020の活躍により再評価の兆しのあるジャカ。
ご存知のように、この夏アーセナルはジャカの売却を検討していたわけですが、ローマのクソみたいな、否、一切誠意の感じられない姿勢は如何ともし難い状況(一説には€20m)。
| #Arsenal are preparing to offer Granit Xhaka a new contract this summer after Roma failed to make a suitable bid for the midfielder | @amylawrence71 #AFChttps://t.co/YTJXF4PRWm
— The Athletic UK (@TheAthleticUK) July 30, 2021
The Athleticの記事によると、一向に埋まらない両者の溝、そんな中での、アルテタの高い評価とクラブ内におけるジャカの立ち位置を鑑み、一転残留という流れが見えてきたというもの。
今夏、将来有望なサンビ・ロコンガの獲得により、なんとかジャカなしで切り抜けを狙っていたアーセナルですが、21歳という彼の若さと経験はある意味賭け。また、ターゲットだったロカテッリやルベン・ネヴェスも一向に進展が見られない中、ジャカ残留に舵を切るのも致し方ないことなのかもしれません。
(ワンチャン、マディソンも!)
معلومات #جرس_أرسنال: وسيط مكلّف من قبل نادي أرسنال بدأ في جس نبض ليستر سيتي في جولة محادثات عبر قنوات تواصل خلفية بشأن إمكانية إبرام صفقة للتوقيع مع جيمس ماديسون. الشعور في معسكر النادي أن ماديسون ليس لاعباً لا يمس أو غير قابل للبيع بل هناك نافذة أمل إن كان السعر مناسباً. pic.twitter.com/Y1lFDXVBlE
— TheAFCBell 🇵🇸 (@TheAFCBeII) July 29, 2021
とはいえ、ローマ逝きがほぼほぼ確定し、一度心が離れかけた選手。プロフェッショナルとはいえ、本人のモチベーションの問題もあります。
一度熱が冷めてしまった選手のアレな感じ…
こういう状況を前にする度、いつも思い出す出来事があります。それは、K-1 REVENGE ’94 後川俊之 v タシス・”トスカ“・ペトリディスの一戦。
この試合、後川にとっては K-2 GP’93 のリベンジマッチ。絶対に勝たねばならない試合だったこともあり、K-2時と比べても明らかに仕上がっており、キレッキレの状態で臨んだ試合でした。
ゴングと同時にパンチとローのコンビネーションが炸裂。K-2ではあくまで蹴りの補助的なものであったパンチをピンポイントで当てていくなど、前年度全く歯が立たなかったオーストラリアのキック王者ペトリディス相手に互角の打ち合いを展開。このままいけばリベンジ達成!…そう思われた矢先の出来事でした。
1R、後川のファールカップが外れ、突如の試合中断。
その後、後川はドレッシングルームに戻りファールカップを装着し戻ってくるのですが、残念ながら一度汗がひいてしまった後川の動きは元に戻ることはありませんでした。その後キレッキレだった動きは見る影もなく、リベンジならず。
この状況まさに、今のジャカそのものにも思えるわけです。
わかります。
だよね。
俺も薄々そんな気がしています。
つまり俺が言いたいのは、一度冷えきってしまった身体はなかなか元に戻ることができないということです。
一度熱が冷めてしまった心もなかなか元には戻らない。
そーいうことが言いたかったのです。
決してK-2GPが俺の格闘技観戦歴史上最高の大会だった!とか、あの頃のK-1には夢しかなかった!おかしいやろ、チャンプアとカーマン、ホーストとマンソンが同じトーナメントに出るとか!!とかいう懐古趣味の類ではありません。信じてください。
とにかく、ジャカとアーセナルの歯車が狂ってしまったのは、全てはここからでした。
10.27 ブーイング事変。
ブーイングを浴び、自らキャプテンマークを叩きつけピッチを後にした例のアレです。
その後はシーズン途中にも関わらず自ら移籍を志願。身も心も全てが離れてしまうほど、アーセナルとの、サポーターとの関係が悪化した大事件でした。
しかし翌年、エメリの後任として監督に就任したアルテタの全身全霊の説得により残留を決意。文字通りど真ん中でチームの核となり、裏キャプテンとしてチームを牽引してくれたのでした。
個人的には「いい流れ来てんぞ」と思っていたのですが、今回も自らローマ逝きを望んでいたという話もあり、残念ながら、完全に関係は修復されていなかったのかもしれません。考え過ぎかもしれません。
アーセナルど真ん中のたった一つの問題
ジャカが残留するしないに関わらず、今季のアーセナルのど真ん中には一つ大きな問題があります。それは、コロナのため2022年に延期されていたアフリカネイションズカップです。
ここでパーティ長期離脱の可能性。
これを考えると、1月の地獄のような過密日程を補強なしの状態で乗り越えるのは非常にヤバタニエンというのは誰の目にも明らかなわけデス。
そんな中ついにジャカがコルニーに帰還、新シーズンに向けトレーニングを開始しました。
Welcome back, Granit 👊 pic.twitter.com/JToJe4l8nW
— Arsenal (@Arsenal) July 31, 2021
先ほど「一度心が離れちゃった」と言いましたが、よくよく考えたら、ジャカはそんじょそこらのプロフェッショナルとは違います。
どんな状況であろうとも、与えられたタスクは何が何でもやり抜くという漢の中の漢。
残り2年。
€20mという舐めた利益を取るか、フリーのリリースと引き換えに最高の想い出を共有するか…
でもね、アーセナルってのは、良くも悪くも「お前の好きにやらしてやりてぇんだよなぁ…」っていう、今時珍しい、リアルなアスリートファーストのおぎやはぎクラブ。
All or Nothing
今季こそ、アーセナルの試される時なのかもしれません。
P.S.
訳あって背中にジャカのナンバーを入れてきたのですが、
その際、スタッフの人から「え!本当にいいの?ジャカいなくなるよ!?マジでいいの!?!?」と言われたのが、ここにきて一転、ただの先物買いになる可能性!
ちなみに、背中にジャカを入れた男気溢れる理由はこちら。
ヤスコ先生、ジャカ渾身のコラムがボリスタ様に掲載されています。会員向けですが、無料お試し出来るので是非!
EURO2020も終幕…ということで改めて。大会優勝候補フランスを破って躍進したスイス、その主将ジャカについて書きました。
欧州の「移民」選手の立ち位置、SNSを通じたファンとの葛藤など、感じていただけることがあれば幸いです。(会員向け記事ですが無料お試しできます!)https://t.co/xLuDKu81zZ— キムラ ヤスコ (@yskkimura) July 12, 2021
コメント
[…] 「真のアスリートファーストとは?」ジャカを前に試されるアーセナルの All or Nothingローマ逝きほぼ確と思われていたジャカに一転、アーセナル残留の噂です。その理由とは?www.arsenal-m […]