さるの自由研究第3弾は、この度プレミア王者のシティから移籍してくださったオレクサンドル・ジンチェンコさんです。(そのうち動画版も出す!)
皆さんご存知のとおり、わたくしさるは「ジンチェンコって誰?」というタイプの人間ですので、当然初めて聞く名前だったし、ポジションが左SBだってことすら知りませんでした。
でもしょーがないよ!アーセナルのことしか知らないんだから!!(てか、アーセナルのことすら怪しいんだから!!!)
でも、アーセナルの選手になるってんならめちゃめちゃ調べるっての!!
というわけで、オレクサンドル・ジンチェンコについて、俺なりに小宇宙(俺の脳内)一詳しく調査してみましたので、是非コスモを感じてください。(参考にはしないでください)
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オレクサンドル・ジンチェンコがついにサイン
7.22 ついに公式から、オレクサンドル・ジンチェンコのアーセナル入団が発表されました。
具体的な詳細は発表されていませんが、移籍金は£30m+£2mの出来高ボーナス。4年の長期契約とのこと。
また背番号はマルティネッリが着用していたわりとデカ目の35番。
早速プレシーズンマッチのチェルシー戦で先発出場、そのバグりまくったスキルを遺憾無く発揮しました。
Zinchenko starts! 😍
🔴 In the red corner tonight… pic.twitter.com/g1sO9wNZ5D
— Arsenal (@Arsenal) July 23, 2022
オレクサンドル・ジンチェンコ 基本スペック
本名: | オレクサンドル・ヴォロドミローヴィチ・ジンチェンコ |
愛称: | チェン子 |
生年月日: | 1996年12月15日 (※2022年7月現在 25歳) |
出身地: | ウクライナ ラドミシュル |
身長: | 公称175cm(長渕剛と同じくらいセイッ!) |
通常体重: | 交渉64kg (BMIが20~22) |
ポジション: | 左サイドバック、左ウイングバック、MF |
利き足: | テタさん好みの左足 |
体格には小柄ではありますが、小回りの効くタイプ。またテタさん好みの左利きということで非常に重宝がられる匂いがぷんぷんします。
また25歳と若いチーム作りを行っているアーセナルにとっても実に理想的な年齢です。
同年のジェズスともマブダチだということも判明し、連携にも期待できます。
オレクサンドル・ジンチェンコのクラブキャリア
ウクライナの地元ラドミシュルのクラブで元気に少年時代を過ごしたジンチェンコは、その才能が見染められ、13歳で名門シャフタール・ドネツクの下部組織に所属します。
ユースではキャプテンを務め、13–14UEFAユースリーグのマンチェスターユナイテッド戦ではゴールを決めるなど将来を嘱望されますが、4年の在籍期間中にトップチームまでは至らず。
そんな中、ドネツクがあるドンバス地方で戦争が勃発し、両親と共にロシアへの移住を決意。その後ウクライナに戻るチャンスはあったようですが、治安の悪化を鑑みロシアに残り、2015年ロシアのFCウファとプロ契約を行い、念願のプロデビュー。
ちなみにこのFCウファ時代のチームメイトが、我らがフリンポンことデンチ。
ジンチェンコはこのデンチに英語をならっていたようです。
(Arsenal.com)
ここから既にアーセナルへのシンデレラストーリーがスターツしていたのかもしれません。
その翌年、突如マン・シティからお声がかかり迷うことなく渡英。オランダPSV関係で1年の海外武者修行を経て、2017年10月カラバオカップ、ウルヴス戦でついにシティ戦デビュー。また12月のスウォンジー戦でもプレミアデビューを果たします。
ペップの元では、主に負傷や諸問題を抱えるメンディの控えやカップ戦要員としてプレーしていましたが、安心して仕事を任せられる影の仕事人として暗躍。6年の在籍中4度のプレミア優勝に貢献。
そんな控えの見本のような男が、この度アーセナルに入団というわけです。
毎回メインエベントを務めるスーパースターよりも、どちらかといえば藤原喜明のような、いざという時に仕事が出来る苦労人好きのオレとしては手放しで応援せざるをえません。
ていうかアーセナルのピッチならさらなる高みを目指せるし、彼の才能ならレギュラーも夢ではありません。
アルテタがジンチェンコを獲得した理由
ジンチェンコ獲得の理由については、ぶっちゃけオレがわかるわけないので、今回は sky sports の記事をもとに紹介してみたいと思います。
( sky sports )
左サイドバックのバックアッパー
この夏アルテタは新たな戦力として、左サイドバックとミッドフィルダーの獲得を目指していました。そんな中、優先順位的に名前の挙がっていたのが、両ポジでプレー出来るアヤックスのリサ丸ことリサンドロ・マルティネスさん。
しかし残念ながらリサ丸は色んなアレで折り合いが合わず(ぶっちゃけ高ぇ)、そうこうしているうちにユナイテッド逝きが確定したため、すかさず軸はぶらさず新たなチャレンジ、同じような理由でリストアップされていたジンチェンコさんに白羽の矢が立ったわけです。
まず左サイドバック獲得の理由のひとつが「怪我がちのテスコ」。ここ2シーズン肝心な時に長期離脱。昨シーズンにおいては大事な締めの時期に姿を消してしまい順位も停滞、我々の大いなる野望を棒に振ってしまったのは皆さんご承知の通り。
バックアッパーとして採用されたタヴァレスも宇宙開発に勤しみ(俺は評価してる!)、それをカバーする形で、本職ではないセドリックとジャカ、ワンチャン冨安がじゅんぐり急場を凌いだのは記憶に新しいところ。
そんな中、今回リストアップされたのが、サイドバックが本職で、プレミアでの経験値も申し分ないジンチェンコというわけです。
優れたユーティリティ性能
さらにジンチェンコであるもう一つの理由が、彼の持つユーティリティ性能。
シティではペップのコンバートにより左の偽サイドバックとして才能が開花したジンチェンコですが、実は元々は中盤の選手。代表では現在も左のMFでプレーしており両ポジでのプレーを、そつなくこなせる器用さを持っています。
アーセナルは基本ワンポジNG、常に多重労働とマルチタスクが求められる労基違反スレスレのブラックなクラブです。その大元締めであるアルテタが彼の献身性に目をつけないわけがありません。
オレクサンドル・ジンチェンコ 驚異のスタッツ
以上がアーセナルがジンチェンコである理由ですが、アルテタが惚れるユーティリティ性以外でもぶっちゃけどの辺が凄いのか?
そういう時こそ数字です。
詐欺師は数字を使いたがりますが、数字は嘘をつきません。
やはり数字こそがこの世の絶対真理!
というわけで、ジンチェンコのスタッツ的なものを紹介していきます。
オレクサンドル・ジンチェンコのスタッツがただのバグ
ジンチェンコ個人の攻撃と守備の代表的なスタッツをご覧ください。
これは過去365日1549分の90分平均を数値化したもの(FBREF) ですが、ど素人のオレが見てもなんか凄い数値の羅列で、
攻撃属性だけ見たらただの趙雲。
当然パスを繋ぐことに命をかけたシティのプレースタイル。パスの絶対数が多いだけにこの辺の数値が高くなるのは必然かもしれませんが、それを差しおいても驚異的。
逆に守備においては空中戦での強さはあるものの、相手へのプレッシャーやタックル、ブロックなど、それ以外はあまり得意ではない模様。
しかし、とにかくボールを前に運び球を供給することに長けている人材という意味では、これほど強い味方はいないかもしれません。
でもうちの選手も負けてないっしょ!テスコとかもそんな感じじゃないの?というわけで比較してみました。
キーラン・ティアニーとの比較
こちらは同じ左サイドバック、キーラン・ティアニーとのスタッツ比較です。が、、、
※過去365日90分平均 ティアニー(1915分)(FBREF)
え?何かのバグですか???
ってくらいの圧倒的数値差。。。
あのテスコがこんな低い数値な訳がないやろ!
もしやスタッツサイトの中の人サボってる??
いや絶対サボってんだろ!テスコの数字打ち込んだやつ!!
と疑いたくなるようなスタッツですが、いや待てよ、もしかするとチームの強度によってこの辺の数値は大きく関わってくるのかもしれない。
パスを受ける選手、アシストを受けゴール決める選手、全ての受け手のレベルが高ければ必然的に供給する側の数値も上がるのではないか?
きっとそーだ!そーに違いない!!
とはいえ、100近くの数値が並ぶ趙雲なわけですから、多少チームの優位性があるとしても精度的なものは確かなのに違いありません。
事実アーセナルのデビュー戦である、プレシーズンマッチのチェルシー戦では正確なロングパスで見事なサイドチェンジを行うなど、数々のチャンスメイクを演出しています。
チェン子だけはガチ
— さる@gØØner (@saru_gooner) July 24, 2022
またこんな数値も。
ディフェンスにおけるパス数、ファイナルサードへのパス、パス精度はいずれもランキング1位。
もはやバグ男。。。
逆に期待しないでおきます!
MFジャカとの比較
またこれは、skyの記事に掲載されていた、同ポジ左MFを務めるジャカとの比較です。
( sky sports )
左サイドバックのジンチェンコと、主にMFを務めたジャカの昨シーズンのヒートマップ。
ポジションが違うので、当然ジャカの幅広い動きが目立ちますが、ジンチェンコも縦の動き的には同様の形。
それを踏まえて比較した、空中戦、タックル、インターセプト、前進パス、チャンスクリエイト、パス成功率が全て驚異のジャカ超え。数字的には申し分のない出来。否、俺の予想を遥かに超える驚きの数値です。
以上のことを鑑みても、テスコ不在時や、ジャカのなんらかの不祥事の際も安心して代役を任せられる人材を通り越して、レギュラーさえも狙える逸材ということがわかります。
オレクサンドル・ジンチェンコがアーセナルにもたらすもの
以上スタッツを中心に見てきましたが、次はジンチェンコがアーセナルにもたらす彼の強みをご紹介します。さきほどと若干かぶる箇所がありますが気にしないでください。
足元の技術と正確なチャンスメイク
👀 “You’re leaving De Bruyne out, Foden, Cancelo, but they don’t come close to those three.”
Oleksandr Zinchenko is in the top three most technical players at Manchester City, according to team-mate Kyle Walker. 🤩 https://t.co/TjKF0HWPag
— afcstuff (@afcstuff) July 21, 2022
ジンチェンコはシティでも三本の指に入るテクニシャンだべ!
シティの元同僚カイル・ウォーカーさんも手放しで絶賛するように、ジンチェンコの足元の技術は相当なもののようです。(ウォーカーもたまには良いこと言うやないか)
シティでも三本の指に入る選手ってんだから、もはやどんだけって感じ。
確かにアーセナルデビュー戦となったチェルシー戦での、このふとしたプレー。
Zinky pic.twitter.com/y8o5wzAJ0L
— 14 (@mohdars14) July 24, 2022
タッチライン際でチェルシーの選手を手玉。
このワンプレーだけでとんでもない選手ってことがわかるし、シティ3本の指も普通にアリエール。
その後のタッチも普通にヤバイ。
チェン子とパーティが普通にヤバかったpic.twitter.com/J3h9utKuW0
— さる@gØØner (@saru_gooner) July 24, 2022
また、足元の技術も去ることながら、正確なパス回しでチームの潤滑油になることができます。
このチェルシー戦でも、正確なロングパスで見事なサイドチェンジを行うなど何度もチャンスメイクに成功。
さらに、ハーフスペースからのアーリークロスで得点を演出したり、ミドルもガンガン撃っていくなど、得点に絡む能力はピカイチ。アーセナルの攻撃にかなりの彩りを与えてくれそうです。
アーセナルデビューとなったプレシーズンマッチ、チェルシー戦のタッチ集
プレミア屈指の偽サイドバック
シティでは偽サイドバックの役割を与えられていたジンチェンコ。
偽サイドバック?
偽ウルトラマンしか知らないですけど!
っていう俺の為に「偽サイドバック」について調べてみました。
通常サイドバックはタッチライン近くにポジションをとりますが、偽サイドバックは中央(ボランチあたりの位置)に入りプレーする選手のようです。その代わり手薄になったCBにボランチか逆のSBが入るみたいなそういうノリのやつ。
これにより中央に厚みが増し、守備の際はゴールの一番の驚異である中央突破を相手に与えず、攻撃の際もビルドアップがスムーズになるなどのメリットがあるっぽい。
アーセナルでいうと、テスコがめっちゃ上がってFW化する時、冨安がCB的になる可変システムのMFバージョンでしょうか?違うような気がしますが、とにかく偽SBでのプレーが可能です。
それだけMF属性が高く、視野の広い選手と言えるかもしれません。
テタさんがこの偽SBを採用するかどうかはわかりませんが、アーセナルのフォーメーション的にも強みとなることは間違いありません。
勝者のメンタリティ
シティ6年の在籍で優勝を4度も経験しているジンチェンコ。
10ヶ月にも渡る長いシーズンには、間違いないく幾多の困難が待ち受けています。しかしそんな時、「勝者のメンタリティ」を魂レベルで持った選手がチームにいることは、チームのメンタル的にも大きなプラス。
また「勝ち方を知っている選手」がいるのはデカイ。詰めが甘いと言われるアーセナルに、ジェズスと共に新たな刺激を与えてくれるに違いありません。
意外と武闘派?男気野郎ジンチェンコ
実はこう見えて、めちゃめちゃ男気溢れるジンチェンコ。
仲間がヤラれたら一転武闘派モードに突入、自ら身体を張って向かっていくスターイル。
Zinchenko standing up for his teammate. 👊 pic.twitter.com/NgL8c6vRZ8
— AfcVIP⁴⁹ (@VipArsenal) July 19, 2022
間違いなくティアニーと共闘可能です。
献身性と謙虚さを併せ持つアルテタチルドレン
シティではアルテタの教え子だったジンチェンコ。今回の移籍も「アルテタがいたことが大きかった」と語るほどのアルテタチルドレン。
「シティではアルテタに沢山のことを教わった。ここでまたさらに学びたい」
「ポジションも監督に言われたところならどこでもプレーする。ぶっちゃけGKでも!」
と語るように、献身性と謙虚さを併せ持った選手です。
これまでアルテタはチームの調和を乱す選手は徹底的に排除してきました。例えそれがエジルやオーバメヤンのようなスター選手でさえも。
アーセナルのモットーである「Victoria Concordia Crescit(勝利は調和の中から生まれる)」を地でいくアルテタのチーム作りには、ジンチェンコのような選手こそが必要不可欠なのです。
とにかく逝っちゃってる
実はこう見えてめちゃめちゃ陽気なジンチェンコ。
良い成績を残したりするといろいろ激アツ演出してくれるみたいです。
逝っちゃってるチェン子を1日も早く見てみたいですね。
ただのガチグナ
そしてなんといっても今回の移籍で一番の衝撃がこれです。
ジンチェンコはただのガチグナだった。
ということ。
「子供の頃からの夢が叶いました!」
という第一声で始まったインタビューでは、会話中何度もアーセナル愛を語るなど、まだプレーしていないにも関わらず全宇宙グーナーの心をガッチリ鷲掴みしました。
以前SNSにアップされていた11-12アーセナル125周年メモリアルシャツを着用した写真を見て、
クラスメイトによる同調圧力ではないか?
とか疑ったりした俺をものすごく恥じています。
同調も何も、隣の2人はバルサ着てるもんな!全然圧力ちゃうかった。
ただのガチグナでした!
さーせんした!!
そんなガチグナのジンチェンコさんだもの、夢のピッチで躍動しないわけがありません。
心のリミッターを外し、アゲアゲでプレーしてくれるに違いないのです。
オレクサンドル・ジンチェンコ まとめ
以上ジンチェンコについて俺なりに調べてみてわかったことは、献身性、ユーティリティ性、プレースタイル、そしてなによりガチグナであることを含め、アーセナルにどハマりしそうな選手だということ。
守備がわりとザル系という課題はありそうですが、そこはマガリャンイスやサリバ、ホワイト、なんならラムズデールとガチグナGKターナーがスーパーセーブするのでご安心ください。
また前述したとおり、ジンチェンコはボールを受ける選手が優秀であればあるほど能力を発揮する選手。
アーセナルには足下に定評のあるマルティネッリやウーデゴール、サカ、スミスロウ、そしてこの夏ボールを収めさせたら神のジェズスが加わり、彼の良さを引き出してくれる選手が多数前線を固めているので、その辺の心配は一切皆無。
今季の素晴らしい相乗効果を期待せざるをえません。
チェン子, Welcome to The Arsenal!
マジ来てくれてありがとう。
もはや、夏を待てない!(国生調)
ご清聴ありがとうございました。
コメント
伝説のジンチェンコLAPもまとめてくれると思ったのですが、流石に黒歴史過ぎたか