エリザベス女王が崩御され、先週末のプレミア・EFLの全試合が延期されました。
今回はその背景と今後のスケジュールについて。
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プレミア延期は奴らの仕業!?労働者階級のスポーツとアイルランドな件
エリザベス女王が崩御され、先週末のプレミア、EFLの全試合が延期されました。
As a mark of respect to Her Majesty Queen Elizabeth II, this weekend’s Premier League match round will be postponed.
— Premier League (@premierleague) September 9, 2022
この延期は「女王陛下に哀悼の意を表し」ということだったのですが、
ラグビーやクリケットなどの上流国民のスポーツは全て開催されました。
「GOD SAVE THE KING」で哀悼の意を表すクリケッツサポの皆さん。
This fantastic at the cricket today, it’s such a shame football fans across the country don’t get the chance pay their respects this way. 🇬🇧 pic.twitter.com/QF5U72azDU
— Football Away Days (@FBAwayDays) September 10, 2022
これ超満員のスタジアムでもやりたかったよねぇ…
でもなんで、フットボールだけ中止なん???
という溢れ出す疑問の中、こんな情報が。
🚨 Concern that tributes to the Queen may not have been universally respected, and the potential for global embarrassment if fans were disrespectful, was a factor in the decision to call off all UK football this weekend.
(Source: @MattHughesDM) pic.twitter.com/JTCzSuKAQ6
— Transfer News Live (@DeadlineDayLive) September 10, 2022
「フットボール延期の理由は、セレモニーをぶっこわーすヤカラが出現する可能性を考慮しなんちゃらかんちゃら…」
もしこれがガチだとすれば、
未だフットボールは労働者階級のスポーツ
だってことを、運営自身が切実に認めたってことで実に潔い。
(まぁやるとすれば、、あの辺かしらね???)
なんてことを思っていると、SNSは実に素晴らしい。
とてもわかりやすい動画がTwitterに流れてきました。
それがこちら。
Fans in Tallaght Stadium, Dublin erupt with delight and sing “Lizzie’s in a box” when discovering that Queen Elizabeth passed away. She won’t be missed by many in Ireland. pic.twitter.com/FTtBW9mgh8
— Special Branch 🎭 (@Retardcommit_E) September 8, 2022
「リズィが棺桶に」
これはアイルランド・ダブリンで行われたフットボールの試合中のチャントらしいのですが、「リズィ」というのは、言わずと知れたエリザベス女王の略称。
でも何故こんな不謹慎な歌が歌われるのか?
ざっくり言うと、領土と宗教が複雑に絡み合った、アイルランドとイギリスの血の歴史が関係しています。
この両国の間には、アイルランド北部の領土をめぐり、1960年代後半から約30年間続いた北アイルランド紛争というものがありました。
この紛争では約3500人もの方が犠牲となっており、その遺恨は根深く、未だイギリスを敵視するアイルランド人も多数いるわけです。
そして最近はこれがきっかけだっただけで、実際はカトリックを信仰するケルト系民族とプロテスタント系の対立は、何世紀にもわたり続いているというのが現実といったところ。
オールドファーム・ダービーが激アツの理由
スコットランド名物といえば、同じグラスゴーに本拠地を持つセルティックとレンジャーズが対戦するオールドファーム・ダービー。
以前テスコが所属していたセルティックは、アイルランド系移民が元となって出来たカソリック系のクラブ。また逆にレンジャーズはプロテスタント系のクラブ。
もうおわかりですね?
この両者の対戦が「血で血を争う抗争化」してしまう背景はまんまこれで、サポにとっては文字通りの宗教戦争であり、民族紛争なのです。
以上のように、女王のチャントが歌われてしまうのは、我々の如何ともし難い次元の話なので止めようがないのですが、
今回のイギリス全土におけるフットボール中止は、
イギリスでもそういったことが起こってしまうのではないか?
を危惧した協会が、事前に手を打ったということでしょう(多分)。
まぁでも、プレミアサポとしてはたまったもんじゃないですよね。。。
日本から来てる子だっているわけなんだから…
日本からロンドンに来たワイ、涙不可避 https://t.co/kVN2WmmOYR pic.twitter.com/rpEGTe8aPQ
— ゴロー🔴Gøøner (@56COYG) September 9, 2022
今後のスケジュール
ちなみにロンドンで行われる女王の国葬が19日(月曜)らしいので、
今週末ロンドンで行われる試合もかなり雲行きが怪しい感じになっております。。。
でもせめてELだけでも開催してくれませんか?
という願いも虚しくこんな御触れ。。。
🚨Arsenal’s Europa League match against PSV on Thursday is now in doubt due to a concern of police availability following the death of Queen Elizabeth II.
We should find out over the next 48 hours whether the game will go ahead, or not.
[@MailSport & @TeleFootball] #afc pic.twitter.com/jRjGYTle3x
— now.arsenal (@now_arsenaI) September 11, 2022
木曜のEL、PSV戦も、ポリのリソースを割けない関係で危うい状況。
48時間以内に結論。
48時間て…
せめて24時間になりませんか?
飛行機チケの取り直しを検討している人もいるわけなので…
てか11月からWCなのに、マジどこにねじ込むんやろか…
まぁこれが、労働者の悲しいSADAMEなのかもしらんな。。。
追記
この記事投下後、PSV戦は延期となりました。。。
Our @EuropaLeague fixture with PSV has been postponed.
— Arsenal (@Arsenal) September 12, 2022
が、
日曜のブレントフォード戦は開催決定です!
Our @PremierLeague campaign will resume on Sunday with a trip to Brentford.
Kick-off is now set to take place at 12pm (UK time).
— Arsenal (@Arsenal) September 12, 2022
EL中止で、国葬前日のプレミアはGO。
これ「どんだけヨーロッパが厄介なのか」の証ですね。。。
コメント
8sxmua