ブレントフォード戦で15歳181日というプレミア最年少デビューを飾ったアーセナルのワンダーボーイ、イーサン・ヌワネリ君。彼の人となりがわかりすぎるくらいよくわかる記事があったので、あなただけにお裾分け。
(Sky sports)
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プレミアリーグ史上最年少デビュー イーサン・ヌワネリその成長の影にあるもの
2020年2月、ヌワネリはアーセナルU14として、ウェストハムとのアウェイ戦のピッチに立っていた。この1週間、英国はストームに見舞われ、ピッチコンディションは最悪、子供達にとって未知の領域なほど荒れ果てていた。
その試合を観戦していたあるプレミアクラブのスカウトは、『スカイスポーツ』にこう語っている。
「彼はアンダー13の選手だったが、上の年代でプレーしていた。
雨風が強く、コンディションは最悪で、通常そのような環境下で選手を評価するのは難しいが、彼の身のこなしや、ピッチコンディションへの反応など、まぁ素晴らしかったね。
この試合でゴールを決め、チームの中心としてビルドアップにも積極的に参加し、ボールコントロールも抜群に上手かった」
そんなヌワネリは、アーセナルが3-0クリーンシートで勝利したロンドンダービー、ブレントフォード戦で、プレミアリーグ史上最年少の15歳181日で出場を果たし、今やイギリスサッカー界で一番ホットな10代となっている。
ヌワネリがピッチに立ったのはわずか3分で、ボールに触れることはなかったが、エミレーツ・スタジアムオープン翌年に生まれた彼にとって、この3分は、フットボール選手としての大きな一歩となったのである。
先のスカウトマンは語る。
「彼を見たとき、他とは違うオーラがあったね。最初に彼を見つけたのは彼が11歳の時、アーセナルU13でプレーしていた時だった。
その数年後、マンチェスター・ユナイテッドのスカウトとして彼を見た時も、彼はA級のアカデミー選手として順調に成長していて、ユナイテッドでサインする可能性も考えられたが、カテゴリー1のアカデミーから他のチームへ選手を移籍させるのは難しい。
彼が12か13歳の時も、ピッチ上では最高の選手であることは一目瞭然だった。ボールを持つたびに、可能性を感じさせる選手だった。常に相手に脅威を与え、セットプレーでもいいパスを連発していた。
アーセナルでは彼を上の年齢でプレーさせているが、この12ヶ月間における彼の成長は著しいとしか言いようがないね。昨シーズン、14歳の時はU16代表のレギュラーだったが、2月にはU18で先発出場している。
4-2で勝利したU18レディング戦では、即戦力として活躍し、2アシストを記録している」
この試合後、当時U18ヘッドのダン・ミッチェはこう語っている。
「ヘイル・エンドの他の選手もそうだが、彼も高く評価されている選手の一人だ。私も彼を信頼して送り出したが、期待に応えるように2アシストを記録した。でも彼のことだから、ノーゴールやパスミスしたことには、がっかりして帰っていくと思うよ」
そしてブレントフォード戦で彼をプレミア最年少デビューさせたアルテタは、試合後長州調でこう語っている。
「ヤツと初めて会ったとき、アイツの目を見て、これは何か持ってるなと感じましたよ。
まぁもちろん、まだ若い選手ですから、守ってやらないといけないけれども、まぁこの調子でハードワークを続けていれば、バカデカイ明るい未来が待ってるんと思いますよ」
さて、ヌワネリはこれからどうなるだろうか?プレミアリーグ史上最年少選手の進路がアレなことは、歴史が物語っている。
ティーンエイジャーの記録でいえば、フラムでの16歳60日でプレミアリーグ史上最年少デビューを果たしたハーヴェイ・エリオットがいる。19歳になった彼はリバプールに所属、現在ブラックバーンにてローンでプレーしている。アーロン・レノンも現在プレミアリーグ史上4番目に若い選手であり、プレミアリーグの選手として20年近くを過ごしている。
その一方で、マシュー・ブリッグス(16歳68日)、ホセ・バクスター(16歳191日)、イジー・ブラウン(16歳117日)といった一発屋も忘れてはならない。彼らは早期に引退するか、プレミアリーグで活躍することなくノンリーグでくすぶっている。
ヌワネリがどのカテゴリーに入るかは、ここ数年の間に明らかになるかもしれない。
そしてアルテタは、長州調でこうも付け加える。
「ただこれはひとつのステップにすぎないわけだから。一歩進んでこっからどういう生き方をしていくかってのは本人次第で、正直この世界は山と谷だらけですよ。
一歩進んで二歩下がってまた一歩アレして…ここはそういう業界でもあるわけだから。それはアイツだけじゃないし、誰にでも起こりうることで。そんな世界をどう泳いで渡っていくかってのは、全てアイツ次第ですよ。
まぁオレたちが、オレが下す決断ってのは、全て団体のためのものだから。オレのためでもないし、ましてや選手のためでもないし。そういう中で、アイツにはとんでもない可能性を感じたわけだし、それをどうやって力に変えて、活かしていくかってのも含めて、まぁ見守っていきたいよな」
アーセナルとイングランドにはNEWファブレガスがいる
イーサン・ヌワネリが通う学校(セント・ジョンズ・スクール、エンフィールド)の教頭であるアレクサンダー・タルディオス氏は、スカイスポーツの取材にこう答えている。
「イーサンはとても謙虚な子ですよ。彼は9歳のときからクラブに注目されていたので、注目されることには慣れていると思いますね。
でも、彼の一番素晴らしいところはね、彼のご両親の育て方なんですよ。球蹴りだけじゃこの先生きていけないってことで、学業も疎かにさせず、それが彼の謙虚さにも繋がっていると思いますね。
彼の父親が、『もしイーサンが学年末試験に合格しなければ、アーセナルでプレーさせない』とまで言っていたからね。
父親の言葉で印象に残っているのは、「トライアングル」という言葉ですね。家族、フットボールクラブ、教育、この3本柱があれば謙虚な少年になれる。イーサンはまさにそれです。
シャツはパリッとした白で、ネクタイ、ブレザーも完璧です。ブレントフォード戦でピッチに入ったときの彼の顔を見ればわかるでしょう?冷静沈着、それが彼なんですよ。
イーサンを初めて見たのは、学校のアカデミートライアルの会場で、いろんなサッカークラブのアカデミー選手がいっぱいいました。
でもね、イーサンがピッチに出たら、完全に他の参加者よりも頭一つ飛び抜けていて、全く他の子がボールに触れないのですぐにピッチから出しましたよ。大体約8分くらいで奨学金の全額を受け取りましたね。それが彼の才能ですよ。
とにかく巧いし、力強いし、速いし、そしてなにより謙虚。本当にアーセナルにとってスペシャルな選手ですよ。
彼は特別なものを持っているし、彼のプレーが見ることができるようになれば、セスク・ファブレガスやジャック・ウィルシャーと比較出来るような選手だと思います」
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記事はここまでですが、
先日のヌワネリ君の記事
15歳181日プレミア史上最年少デビューのイーサン・ヌワネリに期待せざる得ない理由
上記で語っていた内容が、わりと的外れではなかったことが判明しました。
どんなことを書いていたかというと、
↓こんなことを書いてました。
ヌワネリ君に期待せざる得ない理由
この最年少デビューって、一か八かだと思うんですよ。
プレッシャーで潰れてしまう選手もいるだろうし、高校時代怪物と言われ一世を風靡した平山相太みたいな人生もあるわけです。
でもね、俺はこのヌワネリ君には期待しかありません。
それは彼のこの謙虚さ。
試合後ラムズニキに捕獲され、
「ほれサポに挨拶逝ってこい!」とそそのかされても、
「さーせん!!!」つって足早にピッチを後にするこの姿。。。
でもね、これパフォーマンスでもなんでもないんすよ。
見てよ、インスタの投稿!
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メッセージが
Thank you
ですよ。。。
まぁまぁサンキューくらい言うでしょうよ。
でもね、この投稿も、
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Thank you
そして最終的には、
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♡
ラブですよラブ。
そして何より、試合前の投稿がこれ!!
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Always learning
人生これ学び
ジャックに学んだこの謙虚な男が、漢にならないわけがないでしょうが!!
ていうか、そもそもこの試合、彼を出す必要はなかったわけです。
でもあえて出したってのは、ジャックから耳に入ってるはずだし、テタさんも彼がそんなヤワな人間じゃないってことはわかっているはず。
しかし「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲むかどうかは馬次第」みたいなことわざがあるように、ここから飛躍できるか否かはヌワネリ次第!
つーわけで、
ワンダーボーイの水場周辺を必要以上に注目していきたいと思います。
こんなことを書いていたのですが、
やっぱこの謙虚さ、マジだったじゃん!!
つーわけで、このブログは、今後も Mr.謙虚 のイーサン君を見守って参りたいと思います。
Come on Ethan!!
謙虚すぎるほど謙虚な彼こそ、確実にこれから強くなる…
みたいなナレーションあったような気がする!!
in U-COSMOS 東京ドーム!!
(ほんとは悔し泣きに泣ける数)
PS.
この度ヌワネリ君は、プレミア最年少クラブ記録であるセスク・ファブレガスの16歳24日を華麗に塗り替えました。
しかし、ファブレガスの壁は異常だった!!
21歳までに記録したゴール、アシスト数がダンチ!
しかしヌワネリ君、まだまだ壁は高いかもしれないが、
追いつけ追い越せで頑張れ!
その謙虚さがあれば、
やれば出来る!!(ティモンディ高岸調)
コメント
はい。
…例えばトランスジェンダーの人権問題に対し、どちらか解らない、と言ってる人も混ぜろという主張がある。一見もっともらしく聞こえるが違う。
性の問題に限定しなければ皆そうだ、と言いたい。
判らないは皆通っている、悩み苦しんだ末、自らのアイデンティティをはっきり表明し、差別された人、あるいはそのリスクに挑んだ人には一定の敬意を払うべき。それが解らない人への道しるべとなる。
差別主義者の逆襲が始まっている。彼らは「アイデンティティを自分で決定する人間」を排除、あるいは無効化しようしている。