「夢はアーセナルへの帰還」サンティ・カソルラ 未来を語る

38歳になったサンティ・カソルラ。リアルにおじさんとなったサンティおじさんが、過去、現在、そしてこれからについて話していました。
( Dailymail )

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「夢はアーセナルへの帰還」サンティ・カソルラ インタビュー

現在カタールのアル・サッドでプレーするカソルラだが、これが彼にとって最後のシーズンとなるかもしれない。しかしこの先もフットボールこそが彼の人生であることに変わりはないようだ。

「この先、コーチか、アシスタントコーチか、スポーティング・ダイレクターなのか…それは分からないけど、そろそろ決めないといけないよね」彼は笑う。

カソルラは、アキレス腱を痛めた際壊死を起こし、最終的には計10回もの手術の後、2018年アーセナルを去った。それ以来一度もイングランドに帰ることが出来ていない彼には、未だ後悔の念があるようだ。

「オイラの夢は、アーセナルでもっともっと長くプレーすることだったんだよねぇ。今でも試合は観てるし、ノリノリのシーズンを楽しんでるっての。

もちろん戻りたいとは思うけど…一番はクラブがオイラのことをどう思ってるのか、自分がコーチやスポーティング・ダイレクターかなんかで何か役に立てんのかどうか、まぁ、それについてはオイラが決められることじゃないから、ダハハハハ」

その願いをかなえるにはミケル・アルテタの協力が必要かもしれないが、アルテタとの関係は決して浅いものではない。

「アーセナルに来たとき、オイラは一言も英語を話せなかったんだよ！

初日、ミケルが大歓迎してくれたのは今でも覚えてる。それからはもう彼はかなり重要な存在だったよね。だってオイラに言えるのは「イエス」と、笑うかだけなんだから！ダハハハハ。

在籍6年の間で結構仲良くなって、ミケルはフットボール界でも最高の友人の一人だっての！

それからは家族ぐるみで付き合うようになったし、子供たちも仲良くなって一緒に遊ぶようになって。ほんとよくしてもらったからね。だからオイラは言いたい！ミケルありがとう！ダハハハハ！！」

そしてある夜、この兄弟は双子になった。

「仮装パーティーで、オイラがスーパーマリオで、ミケルはルイージをやったんだよ。あれはめちゃめちゃ最高の日だったね！ダハハハハ。

ミケルがキャプテンだった時は、色々まとめてくれたよ。望むような結果を得るにはそれは重要なことだよね。

ピッチを離れてもいい関係を築いてた。チームメイト以上の存在だったかもしれないやね。モンレアルが来たときも家で一緒にリーガを観戦したし、怪我していた時もミケルと一緒にたくさん試合を見た。

ミケルが監督を目指してたのはわかったよ。なんでもかんでも分析してたし、試合を止めて、この試合どう思う？とか、何変えていこう？どこインプルーブ出来る？とか色々訊いてきたしね。

ミケルのリーダーシップは最高だよね。当時から人格者で素晴らしいキャプテンだったし、みんなのお手本だった。ウィルシャーが「優等生」って言ってたけど、まさにそれ」

そしてアルテタの元には、「いいねぇ！よくやった！！よし、このままいこう！！！」今でもこのようなメッセージがサンティから届く。

「アーセナルは良くやってるし、サカ、マルティネリ、ウーデゴー、ピッチピチのイキのいい若手もいる。俺たちには明るい未来しか見えないっての！

偉大なヴェンゲル監督の後なわけだから、そらぁ難しいよ。時間が必要なのは当然。でもミケルは最高のオプションだと思う。彼はこのクラブを知り尽くしてるし、メンタリティもわかってる。そしてなによりこのクラブを愛してる」

ちっさいおじさんの好きなストライカーは御光射すブラジリアンのようだ。

「オイラはジェズスが好きだねぇ。シティにいた時もいい選手だと思ったけど、今はさらに一歩前進した感じがするよね。チームに必要とされてるって感じるのが一番重要だからね」

アルテタ政権以降、エジルやオーバメヤンなどのビッグネームがチームを去ったことについては？

「全く驚いちゃいないっての！ミケルは名前で選ぶ人間じゃないからね」

カソルラのロンドンでの最後の数年間は波乱に満ちていた。カソルラのフリーキックをきっかけにアーセナルがハルを破り、9年間の苦悩に終止符を打った、2014年のFAカップ決勝には特別な思いを抱いている。

「あの優勝がオイラのキャリアで最高の瞬間だったね。クラブ丸ごと愛してるし、やっぱ恋しいよね…」

そして2018年、ヴェンゲルと時を同じくしてクラブを去ることとなる。

「ヴェンゲルがいなくなってしまうのは悲しかったね。でも、物事には変化が必要だと思うし、それがその時だったんだと思う。

でもボスには忘れられない思い出があるんだ。アキレスも限界に来て、ちょうど最初の手術の直前、さらに契約も切れるっていうまさにその時にボスに呼ばれて、こう言われたんだ。

『あと1年の契約延長にサインして、治療に専念しよう』

本当に驚いたし…あれは一生忘れないよね」

636日間の怪我との闘いの間、ヴェンゲルはカソルラを見捨てるようなことはしなかった。このままではキャリアも足も失うような大怪我だった。

「正直、自分のことなんてみんな忘れてしまったんじゃないかと思ったよ……でもヴェンゲル監督やアルテタからの定期的なメッセージはオイラを励ましてくれた。些細なことかもしれないけど、本当に支えになったよ」

同じポジションだったウィルシャーもケガで不自由な生活を強いられ、今年初め、30歳で引退した。

「ジャックもほんといい選手だった。友達だっただけに残念だったよね」

ウィルシャーも、カソルラをアーセナルで一緒にプレーした中で最高の選手と評している。彼らは少し前に話をしていたようだ。

「あん時ジャックはクラブを探してた時だね。そんな中カタールも候補に入ってたらしくって、リーグはどうだ？ここでの生活は？とか訊かれて」

しかしウィルシャーは選手を選ばず、アーセナルのU-18のヘッドコーチとなった。カソルラもいずれは彼の元に行くのだろうか？

「そうだねえ。引退の二文字が浮かんだら、ミケルかクラブの誰かと話してみようとは思うよ」

しかし彼の家族がカタールに住んでいる間は、それは難しいかもしれない。カソルラの12歳の息子エンツォは現在、カタール、アル・サッドのアカデミーでプレーしている。

今週から、このサッカー未開の地カタールに、議論の的となったワールドカップのためにファンが押し寄せる。

「オイラに言えるのは、まずはここにきて判断してくれってことかな。この国や文化を知ればまた違ったものが見えるかもしれないからね。ダハハハハ」

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ここまで

以上がリアルにおじさんとなったサンティおじさんの言葉です。

なんか、嬉しいですよね。

「クラブで一番の後悔は？」と訊かれたら、俺は真っ先に「おじさん」なんですよ。

アーセナルに別れを告げぬまま、いつの間にかいなくなってしまったおじさん。

そしておじさんも、ずっとそれを言ってくれているし、その後悔は、言葉の端々からも感じられるわけです。

試合後アルテタに送っているという言葉。

「We have to keep going!（このままの調子でいこう！）」

や

「We have an amazing future（俺たちの未来は明るい）」

という励まし。

これ主語が、You でも They でもなく We なんですよ。

未だおじさんはアーセナルの一員であると思ってくれているってこと。

だから是非おじさんの引退試合は、超満員のエミレーツでやって欲しいと思うわけです。

サポーターだけじゃなく、当時の選手や、おじさんを慕う選手たちがめちゃめちゃ集まってくれると思う。

名波の比じゃないよ、絶対！！

そしていつか夢見るアーセナルへの帰還。

テタさんは真剣に「おじさんの入閣」を考えてるっていう話を聞いたことがあります。

いつかそんな夢が叶うといいよね。

でも今はまだ、夢は夢のままおいとこう。

てかさ、あのエンツォくんがアカデミーでプレーしてるってのが衝撃すぎて、もうね…

エミレーツが激震した、おじさんジュニアのエンツォくん5歳のこのムーブ！

選手のキッズがみんなアーセナル・アカデミーっていう世界線を夢見てた頃。

ところでおじさん『All or Nothing』は一ミリもまだ観ていないらしいんですよね。

でも是非見て欲しい。

テタさんの家のリビングには、しっかりおじさんの写真が飾られているのだから。

それでは最後に、おじさんとの思い出の写真でお別れです。