俺たちの冨安がフットボール番組の最高峰『FOOT×BRAIN』にて、MCの勝村政信さんとトークデュエルしていました。
番組冒頭「怪我もあり、またシーズン中ワールドカップがあったこともあって今年は長かったですね。今はリハビリを続けながら来季に向け調整中。怪我は大丈夫です。調整は順調で来季は頭からスタート出来ます!」と力強く語った冨安の、全文文字起こしです。
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アーセナルを名門と感じた初めての瞬間
アーセナル行きが決まった直後、ドバイかどこかでの日本代表戦で、ホテルの部屋にはいるとアーセナルからお祝いのマカロンと「おめでとう冨安」のいうメッセージ付きのプレートが置いてあって、
それを見た時にこれがビッグクラブなんだなというのを実感しました。
(エミレーツの周囲にある、アーセナルを長年支えてきたスタッフやファンのフラッグを見て)
そういうところから見ても、アーセナルはイングランドの中でも特別なクラブという感じがしますね。
さるの感想
通常エミレーツ周辺を彩るこのフラッグは選手のフラッグなのですが、このシーズンは125周年を記念し、サポートしてくれているスタッフやサポーターに感謝するという趣旨で先程のフラッグが掲げられました。
また最近お披露目されたエミレーツの壁紙には、サポーターの壁紙があるほど、サポーターを大事にしているクラブであり、それがクラブの文化。
さらにアーセナルの新たなアンセム「North London Forever」もサポーターと選手の一体感を図るために導入されたもので、実際クラブとの絆が深まり、昨シーズンはエミレーツの要塞化に一役買っています。
アーセナルにすぐフィット出来た理由
最終日に移籍して、試合3日前に合流したので、2日しか練習する時間がなく選手の名前もわからないような状態だったので、自分自身にフォーカスする事が出来というか、最初の頃は特に何も考えずに、ただただむしゃらにプレイすることができたのが逆に良かったですね。
ただその後段々とアーセナルのサッカー、アルテタさんのサッカーがわかるようになってくると、いろいろ頭で考えることが増えて、逆に難しくなって苦しんだ時期っていうのも正直ありました。
さるの感想
「何も考えずただガムシャラが功を奏した」とのことですが、ぶっちゃけ他のリーグから来て、練習2日でフィットできるやつなんてそうそういない。そーいう意味でも冨安はとんでもないポテンシャルを持った選手だと思ってる。
そしてサッカー脳がないと対応出来ない複雑怪奇なアルテタ戦術…
ペペは未だに悩んでいる!
監督アルテタについて?
すごいっすね、彼は。
今の段階でのサッカーの答えがこれなんじゃないか?と思ってしまう位戦術的にはっきりしてますし、実際ミーティングで話した内容がピッチ上で表現されてますし。
戦術的な部分だけでなく、人としても熱い監督なので選手のマネージメントも得意ですし、うまくいっていない選手達や怪我人の選手のコントロールも上手なんで、監督としてだけでなく1人の人間としても尊敬できる部分が多くて、シンプルにナイスガイですね。
彼はたくさんのことを常に考えている。何事に関しても、起こった事象はなんで?というところから入って、じゃあどうするかという所まで突き詰めて考えているんで、頭の良い人だと思います。
さるの感想
あの冨安に「すごいっすね、彼は」と言わしめるくらいの監督、それがミケル・アルテタ。
それは決して戦術だけでなく、むしろ一人の人間としても素晴らしいただの人格者。というのは『All or Nothing』をご覧になった方は既にお分かりだと思いますが、そんな監督と共に戦えることを俺は誇りに思います!
優勝に足りなかったものは?
まぁやっぱり若いチームではあるんで(平均23歳)、そういった意味では経験が足りなかったなぁっていうふうには感じてて、シティと試合した時とかも相手の方が余裕があるなというか、まぁ慣れてるなというか。
向こうは毎年毎年タイトルレースやっているというのもありますし、アーセナルはタイトルレースから離れていたこともあって、でも確実に進歩していると思います。
さるの感想
間違いなく確実に進歩してる。
チームの雰囲気は?
ほんとにみんなが仲が良くて、ワイワイわちゃわちゃした雰囲気を感じます。
さるの感想
確かにめっちゃわちゃわちゃしてる!
来シーズンの豊富
将来性のあるチームですし、プレミアリーグでもチャンピオンズリーグでも優勝狙う、そういう立ち位置にいるべきクラブですし、そこに帰らないといけないと思ってるんで、そのチームの一員として、来シーズンは特に個人的にもかなり勝負の年になると思ってるんで、ピッチに立ってチームの勝利に貢献出来るようにやらないといけないというふうに思ってます。
さるの感想
おなしゃす!俺たちも少しでも貢献出来るように頑張る!
不在の間ライバル、ホワイトが活躍したのはプレッシャーではなかったか?
プレッシャーというか(苦笑)、もともと初年度隣でやっていて、いい選手だなと言うのは知っていましたし、外から見ているときの方が、「こいつ、うめぇな…(笑)」と思うし、正直彼の能力を認めちゃってる部分っていうのもあって。
でも、それを認めてたらいけないし、自分の方がうまい、自分の方が上だと言う気持ちを持ってやらないと勝てないっていうのを昨シーズン一年やって改めて思ったんで、シンプルに自分をもっと信じるというか、正直自信を失っていた時期があったので、来年は周りに合わせるというか、自分に合わせろ位のテンションで勝負したいなと思っています。
さるの感想
「こいつ、うめぇなぁ…(笑)」
これがこの日のベストシーンじゃないでしょうか。
ホワイトをベタ褒めする冨安。でもこれが憧れにかわっちゃいけない。宮市君のように。
でも冨安なら五分以上に戦えるポテンシャルは持ってる!
「自分に合わせろ位のテンションで勝負したい」というように、今季も是非勝負して欲しい。
自信喪失はどうやって克服した?
物事をより広く見れるようになりました。場面ではなくより先を見て、自分が目標とするものが達成できれば、今起こっているネガティブなことも、それは失敗ではなく、自分の目標としていることのプロセスになる。
なので今は怪我ですけど、先で成功することによって、怪我の時期があったから今自分がここにいるんだと思えるようになる。
去年1年間で考え方が結構変わったなと自分でも思います。もともとネガティブな性格で、一喜一憂するタイプでしたし、でもネガティブなことをたくさん経験して物事をより広く見ることができるようになりました。
さるの感想
シントトロイデンのパイセン、遠藤航に「ネガティブすぎて、この前なんか車買い換えた」と暴露されたり、昔のインタビューでは「チームのミスは全て僕のミス」と思っちゃうほど「俺のミスは俺のもの、お前のミスも俺のもの」みたいなネガティブジャイアンだったあの冨安の見違えるようなマインドチェンジに、ネガティブヒューマンのパイセンである俺としても嬉しい限り!
プレミアリーグでマッチアップで印象に残った選手は?
マンCのグリーリッシュ選手です。大体の人がどこが凄いかわからないって言っていて、正直僕も何が凄いんだろうと思う中のひとりだったんですけど、実際に対峙してその凄さがわかったというか。
まずボールの置き所がいいですし、1対1で絶対取られない所に一発でおける技術と仕掛けのタイミングが完璧なんで、見てるとスピードでぶち抜くタイプの選手ではないと思われると思うんですけど、実際対峙して「あ、めっちゃ早いやん!」と感じさせられたのでグリーリッシュ選手が1番印象に残っていますね。
もともと数字を残す選手ではないので批判的な見方もありましたけど、多分玄人にしかわからない良さを持っている選手だと思いますね。
さるの感想
グリーリッシュの、あのふくらはぎはヤバイ。人間じゃない。
ディフェンダーから見た三笘薫
いや、やりづらかったすね(苦笑)。
もちろん結果も残してリーグの中でもベストプレイヤーの1人とも言われてるんで、やりずらいとは思います。
ただ、彼の良さはドリブルだけじゃないですね。僕が実際対峙して思ったのは、オフザボールの動きの質がかなり高いと感じていて、ずっと僕の背後狙われている感覚があって、それがかなり嫌でしたね。
ディフェンダー側からするとオンだけの選手、ボールを持った時だけの選手っていうのはより簡単なんですけど、オンだけじゃなくオフの時も相手に脅威を与えられる選手っていうのはよりいい選手なので、それを薫くんは持っていると思いますし、これからももっと凄くなるんだろうなぁとは思いますね。
さるの感想
現在シティからもツバつけられていると言われる三笘君。俺も三笘男子としてブライトンで遭遇しましたけど、試合後の出待ちで最初から最後まで1時間くらいかけてずっとファンサするくらい、
人間的にもオンとオフの動きがヤバイ人、否、神ですから、そらぁやりにくいよ!
個人的は、昨シーズンのカラバオカップの観戦レポ動画で、三笘のゴールシーンを入れてなかったら(いれるわけねーじゃん)、「お前三笘のゴールねぇじゃねぇかよ!!」としこたま怒られたので、今季こそは需要に応える底辺YouTuberとして、また生粋の三笘男子としてしっかりゴールも見届けたいと思います!もす!
海外で生き残るために大事にしている事
プレミアだけじゃなく、サッカー選手としてぶれない軸だったり、やり続ける力っていうのはひとつ大事な要素かなと思ってます。
それは去年改めて感じさせられたシーズンでしたし、「ネガティブなことを経験している人の方が、人として深みが出るよね」ということを知り合いから言われて、それを聞いて「確かにな」と思ったので、またネガティブなことを乗り越えてより深みのある人間になれたらいいなと思います。
勝村: 昔アーセナルに必要な選手は?と問われたベンゲルが「ディープ」と答えたんだよね。すげぇ言葉だなぁと思って。
ほんとにサッカーのプレー的なところだけじゃなく、パーソナリティー的なところも見てスカウトしているっていうのは聞きましたね。オフザピッチのプロフェッショナルだなと思える選手が集まってますね。
さるの感想
「ネガティブなことを経験している人の方が、人として深みが出る」
身に染みる言葉です。そうなんですよ。俺もそう。いっぱいネガティブなことを経験した方が人間として成長出来るし、それがネタとなり、血肉となる。なによりそれが今の俺を形成していると言っても過言ではない!
冨安にはこれを糧に、再び戦って欲しいと思います。
そして「アーセナルに必要な選手は?」と問われたボスの「ディープ」という言葉。
深い、深すぎる…
そして、アーセナルの哲学を一言で言い表し、それを体現してきたボスにはリスペクトしかありません。
そしてそのディープがまた次の世代、ミケル・アルテタ に継承されている事実。
実際アルテタは「上手い選手」よりも「一人の人間として素晴らしい選手」を採用基準に設けています。
練習でも手を抜かない、みんなのために汗を流せる、献身的な選手。
まさにアーセナルのモットーである Victoria Concordia Crescit 「勝利は調和の中から生まれる」を実践しているのです!
二週連続の冨安特集。来週も待ちきれません!
コメント
ベンゲルは(98以降)ベルカンプにハッキリレギュラーではない、と宣告。だが、毎年のように奪還した。
目を覆いたくなる失点シーンにも見るべきことが。ラムズデールとガブリエウはとても仲がいい、とは言い難いが奥深い処で絆がある。レノから始まった「何が起きても(自分が)ひきうける」という考え方。
マルテネッリは、やや過多に捉えお灸。富安は輪の中にいるが、まだ。
スミスロウは新加入選手より優れているぞ、と。彼らは上背(必要と首脳陣が判断した要素)がある。
皆、誰かの代役ではない。レギュラーになれる。
彼ら…は新加入選手の事です。すみません。