ノッティンガム戦、後半開始早々膝の怪我で離脱していたユリエン・ティンバー。
ついに公式からその続報です。
この記事では、ティンバーの怪我の状態、どのような状況での怪我だったのか、何故後半もプレーを続行したのか、そしてティンバー不在におけるアーセナル今後のプランは?、その辺を深掘りしてみたいと思います。
最後までご覧いただければ幸いです
怪我の程度は?ティンバー続報
クラブからの声明です。
We’re all with you, Jurrien
— Arsenal (@Arsenal) August 16, 2023
ティンバーの右膝の精密検査の結果、前十字靭帯(ACL)の怪我であることが判明。近日中に手術を受け再起を目指す。
「injury」というくくりで、損傷なのか断裂なのかは明確にされていませんが、前十字靭帯ACLの怪我で確定です。
ティンバーに何が起こったか?
時系列で見てみましょう。
前半アディショナルタイム、相手選手にスライディングした際それは起こりました。
おそらくこの瞬間グキった模様。
その後立ち上がり、数分プレーしたところで前半終了。
そして迎えた後半、交代かと思いきやそのまま続行。
しかし数分プレーしたところで違和感を訴えメディカル出動。
そのままピッチを後にしました。
何故後半もプレーさせたのか?
何故後半も続行させた?
これが皆さん一番気になるところだと思います。
その答えとされるものが上がっていました。
🚨 @JamesGreenInUK: “Timber had the injury in the first-half, they assessed him at half-time. The club say they went through all the protocols on his knee. He didn’t have any pain in his knee at all & they decided as a group, he was fine to carry on.” #afc pic.twitter.com/e3oPZKEi44
— afcstuff (@afcstuff) August 17, 2023
クラブによると、ハーフタイム中ティンバーは痛みを訴えておらず、段階を踏んだ検査でも異常は見られなかったため後半送りだした。 また交代に関しても、ティンバーはまだプレーできると話していたものの、そこはメディカルの判断で交代させた。
FOOTBALL DAILYによると、HTの段階でティンバーは痛みを感じておらず、さらに段階を踏んだ検査でも異常がみられなかったため送り出した模様。
これに関しては賛否両輪あることでしょう。
痛みがなく、選手が出来ると言えば送り出してしまうのはわからいでもありません。
もしかしたらこの時点で靭帯はギリ問題なく、後半プレーしたことで切れてしまったことも考えられる。
また、ティンバーの肉体を凌駕するメンタルの強さや、鍛えあげられた筋肉の鎧によって痛みが軽減されていたかもしれない。
またプレー中ということもあり、アドレナリンエンドルフィン脳汁ドバドバだった可能性もある。
靭帯切りまくった前田日明も語っています。
「あのね、膝怪我して歩けなくてもね、リング上がれば不思議と走れちゃうんですよね」
そんな前田みたいな方が多数いらっしゃいましたのでご紹介します。
私の断裂友達は試合中に断裂したもののダッシュを続け、終盤に膝外れる感じがするなで気付いた…といった按配でした…プロは筋肉の鎧のレベルが半端ないと思うので気が付きにくいのかも知れません…私も初診では何事も無し!と言われてカレーを食べに行った事を思い出しました。美味しかったです。
— 🔴⚪️有限会社四国アクアサービス(Bøss@Gooner)⚪️🔴 (@aquastk) August 17, 2023
私の断裂友達は試合中に断裂したもののダッシュを続け、終盤に膝外れる感じがするなで気付いた…といった按配でした…プロは筋肉の鎧のレベルが半端ないと思うので気が付きにくいのかも知れません…私も初診では何事も無し!と言われてカレーを食べに行った事を思い出しました。美味しかったです。
カレーはいつの日も美味しい!
私も昔靭帯切った後、普通に歩って家に帰ったけどしばらくして足首が抜けるような感じでガクッとなって終わった。
— あつん (@knonk3) August 17, 2023
私も昔靭帯切った後、普通に歩って家に帰ったけどしばらくして足首が抜けるような感じでガクッとなって終わった。
緊張が切れた瞬間、一気にくるやーつ!
プロじゃありませんが、うちの母はバレーボールでアキレス腱切って、病院で同行者ともども「歩いてコートから出た」と医者に説明したら、不思議なものを見るような顔をされた、とよく言ってます。
※普通歩けません。 https://t.co/a6ICaQXzRJ— Warlock (@PralineWarlock) August 17, 2023
プロじゃありませんが、うちの母はバレーボールでアキレス腱切って、病院で同行者ともども「歩いてコートから出た」と医者に説明したら、不思議なものを見るような顔をされた、とよく言ってます。
これぞ人体の不思議!
皆さんもこんな経験ありませんか?
どこか切ったり怪我をしたりして、それを見るまで全く痛くなかったのが、その傷口を見た瞬間痛みを感じるということを。
現実が突きつけられた瞬間痛みを感じる。これこそがメンタルがフィジカルをコントロールしている証拠。
また人間というものには「火事場のクソ力」というものが存在します。人というものは普段自らにリミッターをかけており、そのリミッターを外した瞬間人間はとてつもない力を発揮するのです!
脱線しました。
またこんな説もありまして、
それもありますが、他の組織が全く損傷してなく綺麗にACLだけ完全断裂したら痛みを感じない人もいますね
部分断裂(いわゆる損傷)の方が痛がることが多い印象です— shingo (@t_shingo1131) August 17, 2023
他の組織が全く損傷してなく綺麗にACLだけ完全断裂したら痛みを感じない人もいますね
部分断裂(いわゆる損傷)の方が痛がることが多い印象です
損傷、断裂によっても痛みが変わることもあるようです。
俺も実際何回か骨折してるけど、鎖骨ポッキリの時は一切痛くなかったけど、肋骨、足にヒビのほうが痛たかったもんなぁ…そんな感じかしら?
とにかく箇所や程度によっても変わるってことです。
ちなみに水ぶっかけ王子の城彰二さんにはこんなエピソードも。
靭帯の不思議!!
ティンバーの怪我の程度は?
ACLが逝かれたら基本長期欠場は免れません。
最低でも6ヶ月。
これはあくまで回復までの時期。
自らのピーク時までもっていくには10ヶ月以上かかる場合もあります。
ちなみに識者の方によると、ACLは損傷でも断裂でも治療内容や復帰期間は同じとのこと。
そんな中こんな情報も。
🚨 @JamesGreenInUK: “Timber walked away [after his injury], he was still walking the next day, which is really rare for an ACL injury. The club are saying it’s just a tear in his ACL, there’s no further damage to his knee, it’s not as severe an ACL injury as it could’ve been.” https://t.co/SNimjBoLVo pic.twitter.com/6TP2si1ZYE
— afcstuff (@afcstuff) August 17, 2023
ティンバーは怪我の翌日も自力で歩いており、ACLの怪我としてはかなりレアケース。クラブはACL断裂として長期欠場は避けられないものの、膝の他の箇所にはダメージはないと見られ、思った以上に深刻ではない可能性がある。
ここでいう「思った以上に深刻ではない」というのは、最低6ヶ月はみたうえでの深刻度。
「10ヶ月はかからないかも」みたいな感じで受け取ってもらえればと思います。
とはいえ、これについてはティンバーの痛みのシグナルがぶっ壊れてる可能性もあるし、なんとも言えませんが、でもこれはある意味朗報でもあります。
それは復帰時に、違和感を気にせずプレーできる可能性がある。
同じく前十字靭帯を断裂し、9ヶ月離脱したベジェリンは復帰後「怖くて思い切り走れなくなった」と語っています。
そうなのです。ACLをやった選手は、復帰しても思い切りプレー出来ない可能性があるのです。
これが一番怖い。
実際フットサル中、膝の靭帯をやった俺の知り合いも「一瞬膝が抜けたと思った。あの気持ち悪い感覚がずっと残っていて、怪我が治った今でも全力で走れない」と言います。
ティンバーにそういうトラウマがない…とは言い切れませんが、それがだけでも良かったかもしれない。
心からそう思うのです。
ティンバーからのメッセージ
Gutted to share my injury is more serious than expected, especially after the warm welcome I’ve received. I wanted to repay you on the pitch, which will not be possible for the forthcoming period. Thanks for making me feel at home and see you at The Carpet #COYG pic.twitter.com/m1lBqzMKJd
— Jurrien Timber (@JurrienTimber) August 16, 2023
自分の怪我が、予想以上深刻なものであることをお伝えするのが残念でならない。
ピッチで恩返しをしたかったが、しばらくはそれは叶いそうもない。
みんなの温かい思いに感謝。そしてまた緑のカーペットで会おう!COYG
俺がティンバーを全力で推せる理由、それは彼の全力プレーです。
プレシーズンのチェン子を超えそうなニセSBもそうですが、CSシティ戦で横から激しく削られた際、くるくるっとごむまりのように前に転がった後、その勢いで何事もなかったようにすくっと立ち上がり「はい次!」つって続行したあの戦う姿。
ティンバーは、それくらいプレーに飢えている熱いヤツなのです。
そしてなによりガチグナ!
Jurrien timber is certified gooner #COYG pic.twitter.com/rzRdNCLoEG
— Oset (@osetbaba) August 10, 2023
そんな彼だからこそ、怪我を押しても「まだやれる!」と言ってしまったのかもしれない。
そんな彼を止めるメディカルの判断も難しかったかもしれない。
ただこれを学びとして、これ以上無理させないということを前提においた選手交代も視野に入れてもらえればと思う。
冨安みたいな、信用できる選手が山ほどいんだから!
そしてとにかく今はティンバーの手術の成功と回復を祈って。
Get well soon Timber, We are all with you!!
EL決勝で待ってる!!
コメント
本人が痛くない、と言ったら出すのは当然。(略)だからこそアーセナルは偉大なチームであり続ける。激しく、かつ相手に怪我させない。自分もしなければよかったが。
アンダー21がすごい事に。メルテザッカーが素晴らしい仕事をしているようだが、経営を含めハッキリその方向。ティンバーを手本とし、多くの選手がトップに…筈だったが、別の意味での成長を促した。
プレミアにもヌルさが。品質を保たなくては、指でするゲームに。
私は発狂しかけているが、何としても…立ち直る。