ちょっとアーセナルとは関係ない話で恐縮ですが、久々私生活的な事を書いてみます。
昨日、猿が所属させていただいている、ガチのお遊び球蹴りクラブ「ASAREN FC」の送別会が近所の居酒屋でこっそり開催されました。辞令の発表されるこの次期恒例の会なのではありますが、この時ほど日本を羨ましいと思う事はなく・・・。
朝練FC
ASAREN(朝練)FCは、その名の通り、土曜の早朝7:30から球蹴りしている会なのですが、少数精鋭ながらも、様々なメンバーの方が在籍しています。
自称志の高いお医者さん、石油を横流しして金儲けしてる人、プロダクトデザイナー、弁護士、政府機関系の人、銀行員、美容師、商社マン、プログラマー等々、主に駐在の方で構成されているチームですが、日本では絶対に交わることの無い方々との交流は、出会いに照れがちの自分にとっては大変貴重で、しかも「期間の限られている」交流だけに、よりいっそう得難い経験です。
そしてこの度、この3月をもって、3人の貴重なメンバーがここノースロンドンを旅立っていくことになりました。その中でも、今回の主役は自称「志の高いお医者さん」T先生。
サッカーは未経験という、自称「皮膚科の名医」は、天然を装いながらも、常に上から目線でギャグを飛ばし、メンバーみんなから「ヤブ医者」の愛称で親しまれていました。名字が薮じゃないのに。
俺達のヤブ先生
このヤブ先生、日本では「先生」と必要以上に祭り上げられ、それなりのステータスを持ち、日本人社会のヒエラルキーにおいては、そこそこ頂点の方に位置する方なのだと思います。しかし、ここロンドンにおいては、献身的にドジっ子を演じ、いつもチームに笑いを振りまいてくれる、俺達の「ヤブ先生」でした。
日本では落ちているパンを拾いながら底辺を生きてきた猿にとって、お医者さんとの交流などまさにメイクミラクル。でしたので、このヤブ先生との遭遇前は「医者」と呼ばれる人種はまさに天上人で、特に病院嫌いが半端ない自分にとっては、言葉の通じない、血の通っていないロボットのようなイメージを持っていました。
しかし、このヤブ先生との出会いにより、ステレオタイプとはいかに視野を狭めているかを思い知らされると同時に、出会いに照れない、一歩踏み出すという勇気を与えてもらったような気がします。
稀代のムードメーカー
「嫁(との出会い)はぁ合コンっすね、合コン、はい。」「そうっすね、自分ヤブ医者っすね。日本じゃ言われた事ないすけど、はいはい。」と、いつもうそぶいていたヤブ先生。彼は間違いなくチームのムードメーカーでした。若いワーホリ相手にフルボッコにやられようと、先生のこんな一言で、我々は何度救われたことか・・・。
そんな「俺達のヤブ先生」が、ようやく、本来いるべき場所に帰られます。誰にもヤブ呼ばわりされることのない、本来いるべき世界に。
ロンドンも相当寂しくなりますが、これがロンドンに生きるという事・・・。
ヤブ先生、短い間でしたがお世話になりました。そして数々の無礼をお許し下さい。
美しく緑が映える新緑のフィールドでのご活躍をお祈りしております。
もし何か壁にぶつかった際はどうか、泥まみれのこ汚いピッチでの「一生分のヤブ医者」の屈辱を思い出し、その怒りをモチベーションに、『ネイチャー』での発表目指し精進してくださいね。
先生、どうもありがとうございました!
P.S.
日本に帰っても、どうか変わらぬ俺達のヤブ先生で。
コメント
泣いた
ええ話ですね(^^)
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