ついにその時が来てしまいました。
エヴァートンが10ポインツ剥奪です……
スポンサーリンク
エヴァトンがFFP違反により10ポイント剥奪…一気に19位降格圏に
11月17日、突如こんなニュースが降って湧いてきました。
エヴァトンがFFP違反により10ポイント剥奪の処分
BREAKING! Everton have been handed a 10-point deduction by the Premier League for FFP violations pic.twitter.com/kmVLGpLtVK
— Sky Sports News (@SkySportsNews) November 17, 2023
え…!?
確かにそんな話出ていたけれども…
てか、
ホントにやんの!?
ぶっちゃけそれが正直な感想。
さてその理由ですが、Athleticによると以下のような理由です。
🚨 BREAKING: Everton handed 10-point penalty after independent commission hearing on alleged breach of Premier League profit & sustainability rules. Punishment applies immediately so #EFC drop into relegation zone for now. Expected to appeal @TheAthleticFC https://t.co/1RqDpFYCpJ
— David Ornstein (@David_Ornstein) November 17, 2023
ここで一点だけ。
さて、この発表と同時にポインツ剥奪が秒で発動。
4勝2分6敗勝ち点14の14位から、エヴァトン一気に降格圏内19位にステップダウン!!
これに対しエヴァトンは不服申し立て。「この裁定にショックを受けるとともに、プレミアリーグの委員会に失望している」と控訴の意向を明らかにしていますが、果たして…
そんな中注目したいのが、エヴァトンが違反した金額。
「基準値である£105mを£19.5m超過」
という、わずか£20m弱の超過というたった一つ事案により10ポイントが減点されたわけです。
そうなると、気になるのがあのクラブです。
訴訟115件!?どうするどうなるマンチェスターシティ?
このような訴えを起こされたのは、今回のエヴァトンが初めてではありません。
マンチェスターシティもFFP関係の罪の問われ、115件と盛り沢山の訴えを起こされています。
ご存知のように、エヴァトンはたったひとつの違反で10ポインツを剥奪されました。
シティの115件をエヴァトンの罰則に当てはめると、シンプルに1150ポインツの剥奪となり、まさに業界追放、世間で囁かれる7部降格も決して夢ではないわけです。
またAtheleticの記事によると、
可能性のある処分として、プレミアリーグ規則W.51から、戒告や罰金から減点、さらにはプレミアリーグからの追放まで多岐にわたり、特に減点は遡って適用される場合もあり、タイトルを剥奪される可能性も高まっている。
とのことで、ただならぬ制裁が待っているようなのです。
つーことで、これまで苦汁を飲まされてきたサポの皆様におかれましては、ドキドキワクワク大歓喜!というところかもしれませんが、
事はそう簡単ではありません(きっぱり!)。
立ちはだかる英国最強弁護士
2020年2月、シティはFFP規定違反の疑いでUEFAから欧州大会への2年間の出場停止処分を言い渡されましたが、これに対しシティは秒で控訴、同年7月スポーツ仲裁裁判所(CAS)により処分が取り消されました。
その勝利を勝ち取ったとされているのが、英国最強弁護士のロード・パニックさん。
( Athletic )
名前こそパニクってますが、オックスフォードで法律を学び法廷弁護士となったキレ者で、ブレグジット推進派の急先鋒、元首相ボリス・ジョンソン(以下ボリジョン)のEU離脱をバックアップしたり、コロナ禍でロックダウン中庶民が苦しむ中、首相官邸でどんちゃん騒ぎし炎上したボリジョンにこっそり色々助言したとんでもない実力者であり、何を隠そう生まれも育ちもアーセナルの本拠地ロンドン・イズリントンということで、アーセナルサポの噂もある由緒正しき人物です。
ちなみに「ロード」は虎舞竜のやつではなく「The Lord」、いわゆる男爵の爵位のことで、フルネームはデビッド・フィリップ・パニック卿。ベントナーと並び立つリアル男爵なのです。
そんな男爵ですもの、もちろん報酬は高額で、1時間5000ポンド(約93万円)、週給400,000ポンド(約7400万円)と言われ、これはデブライネと同じサラリーとなります。
そんな超高額宇宙最強弁護士がありとあらゆる方法で全面バックアップ!一筋縄ではいかないようです。(やっぱ世の中金だよ、金…!)
シティ問題に英国政府の影
さらにもうひとつこれらの協議を困難にしているのが、英国政府とUAEによる国同士の癒着。
Atheleticによると、英国政府は、プレミアリーグのマンチェスターシティへの告発についてアブダビと話し合いを持ったことを認めたものの、その話し合いの内容は、英国との関係を危険にさらす可能性があるため公開できないと、政府は公開を断固拒否。
2023年4月6日 The Athletic が情報公開法(FOIA)を利用し、2022年12月1日から3月1日間における、マンチェスター・シティのプレミアリーグからの告発に関する、英国政府と在アブダビ英国大使館とのすべての通信内容の開示請求を行ったところ、以下のような回答があったとのこと。
我々とUAE政府との関係を詳述する情報の開示は、英国とUAEの二国間関係を損なう可能性がある。
これをシンプルに真正面から受け取ると
「都合の悪い内容、公にできるわけねーだろ!」
ってことになりますが、これに対しThe Athletic はマンチェスターシティに対し、
もしそれらが国から資金提供されていないのであれば、なぜ英国政府は英国とUAE間の関係を危険にさらすことを懸念しているのか?
と尋ねたところ、何の回答も得られなかった模様。
記事によると「UAEは2021年9月に英国のクリーンエネルギー、技術、インフラに10ビリオンポンド(1兆8600億円)の投資を約束するなど、英国とはズブズブな関係」と言われており、文字通りの闇深案件。
日本で言えば、ある一定の企業や団体がTVや新聞、雑誌に広告を大量投下することで無言の圧をかけ、マスメディアの忖度を促すシステムの国家版みたいなもんでしょうか?
エヴァトンはスケープゴート?果たしてワンチャンはあるのか?
そんな中、ここにきてチェルシーFFP違反のニュースも。
Chelsea could face further questions about the funding of their success and possible Financial Fair Play (FFP) breaches under previous owner Roman Abramovich.
The Premier League and FA are investigating.@bosherL and @liam_twomey explain why below ⬇️https://t.co/eIqu4qf8UQ
— The Athletic | Football (@TheAthleticFC) November 16, 2023
うん、知っテタ!!
と全宇宙がうなづいたわけですが、他サポは、そういうチートを受け入れつつ、そーいうもんだと思って戦っていたと思います。(少なくとも俺は、ヴァンダレイ・シウバのようなドーピングしまくりの外国人と真っ向勝負する桜庭和志的なノリで楽しんできた)
ですが今回、エヴァトンが “たったひとつの違反” でとんでもない制裁を受けてしまうという現実に直面したことで、ちょっと風向きが変わってきたような気がします。
これワンチャンあんじゃね?
でももしかすると、なんのしがらみもないエヴァトンをスケープゴートにして、「俺ら(プレミア)も行く時は逝くから、これ以上あんま派手なことすんなよ」という牽制の意味合いもあるのかもしれない。
なんなら英国政府とプレミアが裏でガッチリ握り合い、これで茶濁しとけみたいなことなのかもしれない。
もしそうであれば、エヴァトンは文字通りの生贄。
いずれにせよ、ここから先は、プレミアのプライドと英国政府の綱引きだったり、他国も絡んだ闇の話になってくるので、サポが声を上げたところでどうこうなるもんでもないのですが、「とんでもない闇深」ってことだけは白日の下に晒にさらされたわけです。
とにかく、シティの悪行とされるものは115件。
ってことは、1週間やそこらじゃ判決が出るわけもなく、某宗教団体の判決のように、悪事が多ければ多いほど長期化するのは世の常。2年3年、下手したら5年10年後に判決が出ることだってありえるわけです。むしろ最強弁護士であれば、余裕でその戦略で引き延ばしてくることでしょう。
しかしエヴァトンはたった一件だったせいで秒で判決が出ちゃった。
理不尽ではありますが、世の中とはそういう仕組みで出来ているのです。
つーわけで、このエヴァトンの屍が無駄にならないことを祈る切にバカリですが、個人的な感想を言えば、
俺は全く期待していません!(きっぱり)
おそらく金の力で揉み消すだろうし、そうなっても全て想定内!(何度も言うけど、世の中金だよ、金!っていうか、油田だよ油田!!)
そして俺は改めて「アーセナルで良かった」と、そう思うだけ。
とはいえ、
プレミアも政府と対峙して漢見せてみろ!
エヴァトンの屍が無駄にならないように!!
という、勧善懲悪の半沢直樹的な熱いドラマも見てみたいところではあるので、一握りの良心を持ったプレミアの中の人も是非頑張ってください。
コメント
シティについてはハッキリしている。国家間のやり取りを、自国の法律のみで裁く権限は誰にも無い。
ここでカルロスゴーン氏について。日本という国にとって、価値観の凄まじい変換を促した。その功績は一企業を超えて。
前進とかいう人たちが、それを利用し属国(フランスが日産の属国になる、というのなら面白いが、その想像は不謹慎だろう)にしようと。回避。個人的には、他に方法がなかったのか、とは思う。
が。
人類はグローバルスタンダードについて、学んでいる最中。
EU離脱もその一環なのだろう。英国のみ見ると、駄々っ子にしか見えないが、何とかの威を借るキツネは激減。つまり、よい効果もあった。
戦争に正当性を与えない。善悪を計る時、基本のポイントを間違えなければ何時か正しい結論にたどり着く。