あのレジェンドのおじいちゃんとお別れです。
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R.I.P Billy Ingham
先日一人のエヴァトニアンが亡くなりました。
One of our oldest supporters has sadly passed away at the age of 96. Billy Ingham, a Goodison regular since the days of Dixie Dean, captured the nation’s hearts in a TV advert where he enthused about his everlasting love of the Blues.
RIP Billy. 💙 pic.twitter.com/6EanQHtfiP
— Everton (@Everton) January 12, 2024
Billy Inghamさん、96歳でした。
7歳の時グディソンで恋に堕ち、この年までずっとリバプールの青い方一筋だったレジェンドサポのおじいちゃんです。
このおじいちゃんを知ったのは約10年前、当時プレミアリーグのメインスポンサーだったバークレイズのADムービーでした。
どんよりとした低い空の下、早朝アウェーコーチに乗り込み、最初は威勢のいいラッズも長旅でいつの間にかシンと静まり返る。しかしようやく街中に入ると息を吹き返し、道行く通行人にディスチャント投げつける。
鉄は熱いうちに打てとばかり、毎週末、熱狂的なオヤジに連れられ、少年はしっかりとそのDNAを受け継いでゆく。スタジアムで手をつなごうとする父親の手を振り払うのも、立派な一人のサポである証だ。
また、大抵こういう熱狂的なオヤジはチームシャツなんか着ちゃいない。己自身がハマーズ。きっとこの子もいつか、シャツなんか着なくても十分熱いアイアンズへと育っていく。
そして14時20分過ぎ。
エヴァトニアンのじいちゃんは、毎週末この時間に家を出てグディソンに向う。おそらくそれは、何十年も続けてきたルーティン。
静寂から一歩踏み出すと、そこには勢いよく流れる青い波。
このじいちゃんは、子供の頃からずっとマイナーな方のマージーサイドで育ち、何度も何度も悔しい思いと、数えるほどだけど、補って余りある歓喜を体感してきた。
だから、一瞬の絶望なんて、それはただの通過点でしかない。
そして、全てのサポーターにまた新しい週末がやってくるのだ。
プレミアの歴史は全てのサポーターの歴史。
そんな素晴らしい歴史と共に過ごせる事を、僕は心から誇りに思う。
そんなことを感じさせてくれる素敵なCM。
いやもはやCMではありません。素晴らしいショートムービーです。
おじいちゃんの人生
この後、おじいちゃんの後日談も公開されていました。
おじいちゃんのヒーローの話や、共に歩んできた青い歴史まで、おじいちゃん自ら語っています。もちろん英語なのでわからないところもあるかもしれませんが、言葉なんて関係ない。その思いはきっと伝わるはず。
おじいちゃんのヒーローはディキシー・ディーンとデイヴィッド・ヒクソンという選手。
ディキシー・ディーンは、さる散歩で見たあの銅像の人です。
そして自分のヒーローだった、デイヴィッド・ヒクソンのお別れのセレモニーでピッチに立ち、それを思い出しながら言葉をなくすおじいちゃん。
そして先ほどのショートムービー。
普通のCMなら、最後は負けて絶望したシーンでは終わらない。「逆転ゴールで歓喜」のようなポジティブなシーンで終わると思う。
でも言いたいのはそこじゃない。
皆負けてうなだれる絶望の淵の中で、おじいちゃんだけは新たな明日を見ている。
クラブを愛するということ。
それは人生を賭すということ。
そんな教えをこうたような気がするのです。
そして自分も、少しでもおじいちゃんのようなサポーターに近づけるよう、精進していきたいと思うのです。
R.I.P Billy Ingham
あと、アンフィールドからエヴァトンのホームのさる散歩の動画も置いておきますが、でもこれは見なくていいや。。。
コメント
ご冥福をお祈りします。
動物愛護或いは、解らないという言葉。現在、差別を隠蔽する用語。
理解不能な理由で生命を奪うことを厭う人達、アイデンティティの問題で苦しんでいる人達に凄まじい苦しみ。
差別の隠蔽は、最終的には出来ない。私は、それをプレミアから学んだ。
この事実。白日の下に晒す事によって人類に警鐘。改善し前進させる役割、と解釈することも可能だという箏。