冨安のとんでもない記事を見つけました。
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それは Number Web のミムラユウスケさんの日本代表関連の記事。
( Number )
「森保さんへの質問だと思いますが」冨安健洋がアジア杯会見でリーダー論を自ら切り出した…日本代表“緊急ミーティング”後の舞台ウラ
という、一発でクリックしたくなるようなセンセーショナルなタイトル。
冨安自らリーダー論を切り出すとかただ事じゃないし、何より現在の日本代表の全てが詰められているような内容でしたので、皆さんにもシェアしたいと思います。
そのメインとなるのが、アジアカップ2戦目イラクに敗退後、監督を交えた選手達の緊急のミーティングでの出来事。
このミーティングでは、キャプテンの遠藤航も濃厚な話し合いに手ごたえを感じたと語るほど、各ポジションから活発な意見が交わされたようです。
特に活発に交わされた意見とは「ディフェンスラインの上げ方」。
前線の選手は「なぜ守備陣はディフェンスラインを上げてくれないのか?」という懸念を抱き、一方のDF陣は「前線からの守備が上手くできていないのだから、ラインを上げるのは自殺行為だろ」という意見を持っていたとのことで、
ラインを上げられていない状態の映像をみんなで見ながら、「この場面ではもっと上げるべきだった」「この時何故ラインを上げられないか?」等、チーム内で活発な意見交換が行われ、非常に有意義なミーティングとなった模様。
このミーティング自体、選手が中心となり自発的に行われたようで、
「そのような集団になれたのは、森保監督が選手の意見を聞き入れるタイプの指揮官だからこそだろう。」とミムラさんは問いています。
しかしミムラさんのいう
「森保一監督が選手の意見を聞き入れるタイプの指揮官」とはなんぞや?
これはおそらく我々が一番気になっていた部分だと思いますが、その答えをTV番組で森保さん自ら語っていたようです。
NHK『スイッチインタビュー』にゲスト出演した際、明石家さんまに対して語っていた内容がこちら。
「選手に対して戦略的、戦術的なこと、役割などを伝えないといけない面はあります。だけど国内での経験しかなかった自分が預かっているのは、世界各国のリーグで戦う選手たちです。だから『彼らの脳はすごいな』という認識から始まっていますし、自分の脳と同じだとは考えてはいけないと思います」
「森保さんは全て選手の自主性に任せている」という話は、すでに一部の間で出ていましたが、これを森保さん自ら認めた形となっています。
自分がこの話を始めて聞いたのは、前回のW杯予選時だったかで、吉田麻也がキャプテンの時でした。
それは「森保さんが戦術を指示するのではなく、麻也を中心に選手達の話し合いで決めている」というもので、ある意味森保さんの職場放棄的な論調で、若干ネガティブにで捉えられていた節があったような気がします。
しかしW杯の結果は、コスタリカには敗れはしたものの、強豪ドイツ、スペインを撃破し本戦進出。ベスト16でも、クロアチア相手に1-1でPK戦まで持ち込み、その強さが本物であるということを見せつけました。
その後も、親善試合ではあるものの、ペルー、ドイツ、トルコ、カナダ、チュニジアを立て続けに破るなど好調を維持、アジアカップでイラクに破れるまで11連勝を記録。
そんな中でのこのミーティングだったわけです。
全てが監督のトップダウンではなく、選手達の意思を尊重しながら森保さんがそれをまとめる。そんなイメージ。
それだけを聞くと、チームは仲良しこよしの団体じゃない。トップに立つ人間こそが主導権を握らずして何がチームか!と若干疑問を持たれる方も中にはいるかもしれません。
しかしそんな疑問を払拭するように、この記事のタイトルにあるように、冨安が立ち上がったのです。
「これは、僕にとっての質問ではなくて、森保さんへの質問だったと思うんですけど…」
と断りを入れた後に、冨安はこんな話を始めたようです。
「森保さんが選手たちを信じているからこそできているのであって。それは本当にポジティブなことです。選手たちも『森保さんのために!』と思ってプレーしています。選手にとっても信頼されていることで、恩返しじゃないですけど、その分だけピッチでのモチベーションにもつながる。とても良い循環ができていると思っています。
もちろん、プレーが続いている試合中に、ピッチ上の選手たちが変えないといけない部分はあります。そういう中では僕だったり、航くん(*キャプテンの遠藤)だったり、リーダーとなる選手が、細かい調整をするのは間違いなく必要だと思います」
選手が主導権?大丈夫か!?
それって内部崩壊じゃね??
森保さん必要???
前回のW杯の予選時はそんなネガティブな意見が多かったような気がします。
でもプロは結果が全て。結果が出るにつれ、そんな意見を耳にすることは無くなってきました。
ぶっちゃけアーセナルのような、鬼軍曹ミケル・アルテタの厳しい指導方法だけを見て育った俺にとっては、日本代表のような、監督と選手の融合というハイブリッドな戦術は目から鱗でした。
しかしこれはある意味諸刃の剣。
ある意味監督が主導権を握ってさえいれば、負けたら監督が全ての責任を取って万時解決ですが(じゃない時もあるけど)、監督と選手が運命共同体ともなれば、その矛先は選手に向かう可能性だってある。
ですが、冨安の言葉にもあるように、今の日本代表には「俺たちが森保さんを守ってやる!」という気概すら見える。
むしろこの上下関係の一切ない一体感こそが、今の代表の強さなのだということを感じざるを得ないのです。
そしてアジアカップ、イラク戦敗退後に行われたドネシア戦3-1完勝後、冨安はこう語っています。
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【🎙試合後コメント】#冨安健洋
アジアカップ🏆
🇯🇵日本 3-1 インドネシア🇮🇩
\📝先発復帰で「叩きのめす」体現したDF冨安健洋、森保Jを蘇らせた“行っていいよ”指令https://t.co/31SchouHOQ#ゲキサカ #日本代表 #サッカー日本代表#jfa #daihyo #SAMURAIBLUE#アジアカップ #AsianCup2023 pic.twitter.com/ufreJokLSC
— ゲキサカ (@gekisaka) January 24, 2024
後ろが自信を持って前の選手に行っていいよと伝えないと、どうしてもチームとして勢いも出ないし、自信も出てこない。後ろの選手が『いいよ、行っていいよ』という声を見せないといけなかった。それをマチ君と一緒にやれたと思う。
ミーティングの成果出たじゃん…
いやぁ冨安よ…
なんと頼もしい漢なのだ君は…!
そして、
つまずいたら顔上げろ。
これもひとえに、鬼軍曹ミケル・アルテタ率いるアーセナルで揉まれる中で育まれた人間力の賜物であると、そう思うわけであります。
とにかく、無傷のままタイトル持ち帰ってこい!
もはやそれだけ。
冨安のメッシュが間近で見られるのを、首を長くして待ちたいと思います。
大丈夫!
留守はキヴィオルが死ぬ気で頑張る!!
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