またしてもホワイトが槍玉に上げられています。
スポンサーリンク
代表辞退のベン・ホワイトが槍玉に挙げられたワケ
イングランド代表がブラジルに敗退した同日、ベンホワの嫁ちゃんがインスタにアップした写真に対し、局地的一部で波紋が広がっています。
英国の名物司会者ジェフ・ステリングというおじさんが、talkSPORTという番組内で「イングランドのチームメイトがブラジルに0-1で敗れている間、ベン・ホワイトという男は優雅にビーチでトランプなんかしやがって!(けしからん!!)」と超激おこ。
ちなみにこのおじちゃんです。
Jeff Stelling has done so much for @ProstateUK and this week celebrates a ten-year partnership on Non-League Day… and a warning for the game https://t.co/9A9sOnpaZC pic.twitter.com/yKfsgFfMre
— John Cross (@johncrossmirror) March 21, 2024
確かに、ホワイトは3.31シティ戦から始まる「3日に一度襲いくるアーセナル地獄のロード」を前に、光合成を求めドバイに渡り、嫁ちゃんと一緒にリフレッシュ休暇を過ごしていました。
ちなみに3.31シティ戦から始まる地獄はこちら。
3.31 マンチェスター・シティ(A) 16:30/0:30
4.3 ルートンタウン(H) 19:30/3:30
4.6 ブライトン(A) 17:30/1:30
4.9 バイエルン(H) 20:00/4:00
4.13 アストン・ヴィラ(H) 16:30/0:30
4.17 バイエルン(A) 20:00/4:00
4.20 ウルヴス(A) 19:30/3:30
4.23 チェルシー(H) 20:00/4:00
4.27 ノーロンダービー(A) 14:00/22:00
4.30/5.1 CL 準決勝1レグ
5.4 ボーンマス(A)
5.7/8 CL 準決勝2レグ
5.11 マン・ユナイテッド(A)
しかし何故このおじちゃんがこんなに激昂しているかというと、実はこのホワイト、今回イングランド代表入りのお声がけがあったのですが、エドゥを通じそれを快くお断りしており、この度代表に帯同することなく、ドバイで光合成を行っていたのでした。
それがこのおじちゃんの逆鱗に触れ「断っといて、キサマ何様のつもりだ!!」と、今回の老害っぷりを遺憾無く発揮しているわけです。
しかし何故ホワイトは、代表入りを拒むのか?
何故ホワイトは、代表入りを拒むのか?
それにはこんな経緯があります。
( The Athletic )
ホワイトは2022年のカタールW杯の帯同メンバーでした。
グループステージのイラン、アメリカ戦までは帯同しベンチでスタンバッていましたが、第3戦となったウェールズ戦後、突如「個人的な事情」を理由にチームを離脱。それ以降ベンホワは代表には入っていません。
その「個人的な理由」については様々な憶測が流れていますが、
もしや、代表で無駄な体力削りたくないとか?
「確かにベンホワならあり得そう!」と思った方は、今一度自分を見つめ直していただきたいところですが、ホワイトはそんなしょーもない理由で代表を途中離脱するような人間ではありません。
事実、代表戦でピッチに立った時のことを、子供の頃からの夢が叶ったと語るほど、こう見えて意外とイングランド人。
Something you dream of as a kid. Loved every minute of it!! @England pic.twitter.com/aybA6jWBIr
— Benjamin White (@ben6white) June 2, 2021
また代表での序列や、クラブと代表との両立の難しさについても言われていますが、、、
でも一番確実視されているのが、
イングランド代表のアシスタントマネージャー、スティーブ・ホランドとの確執です。
(The Telegraph)
事の発端となったのが、カタールW杯時のミーティング。
そのミーティング内で、ホランドさんがカイル・ウォーカーに対し、マンチェスター・シティの21/22シーズンのパフォーマンスについて質問。その後、ホワイトにもアーセナルについて同様の質問をしたところ、ホワイトが答えに窮したことから、
「まぁお前はフットボールに興味ないもんな!」
的な感じでいじったのが引き金ではないか?
と言われてます。
全選手の前で「自分がプレーしないサッカーの試合は興味がない」という過去の発言を揶揄しながら、ホワイトを笑いものにしたのではないかと。
つまりこの問題は「選手に対する敬意、いわゆるリスペクトの問題」であり、報告書でも、これがきっかけとなり「最終的にはホワイトのチーム離脱につながった」と書かれているとかいないとか。
これについては、当然監督のサウスゲートや、当の本人ホランドさんも全否定しており、ホランドさんとホワイトはその後話し合いを行い、一切のわだかまりはないとしていますが、まあ当事者やトップの人間が全て肯定するはずもないって話で。
天才DFはチーム1の勝負師
グーナーの皆さんなら既にご存知だと思いますが、ホワイトはプライベートでは一切サッカーの試合を観ない選手です。なんなら自分の試合すら見ない、そういう人。
それは、プライベートはプライベート、ピッチを離れたら何も一切持ち帰らない!という、「仕事とプライベートをきっちり分けたいだけ」というのが最大の理由で、
決して「サッカーが嫌い」ということではありません。勝負事に関していえば、その執念はおそらくチームを1、2位を争う負けず嫌い。
ホワイトはインタビューで語っています。
「フットボールは興味ないと思われてるかもしれないですけど、勝負事に関してだけは全部根こそぎ勝ちたいっすね。
ぶっちゃけ嫁と家でUNOとかしてても、相手に勝たせる気は毛頭ないっす。
常にアグレッシブにプレーして、勝つためならやれることは全部やる。ガキの頃からそんな感じです」
さらにホワイトはアーセナル屈指のIQボーラー。
入団当初は右のCBを務め、冨安の怪我により右のSBにコンバートされても難なくこなし、今季に至っては、左SBのキヴィオルを活かすため難易度の高い右の偽SBまで担当し、これもすぐにフィット。現在のアーセナル好調の理由の一つが、「ホワイトの偽SBコンバートの成功」と言っても決して過言ではありません。
このポジションについて問われたホワイトの回答も実にクレバー。
「偽SBが難しいか?ってよく訊かれるんすけど、特にそういうのはないっすね。自分がいつどこで何をすればいいかってのは、監督があーしろこーしろって事細かく指示してくれるんで、自分はそれに従うだけなんで。
ミケルが仕事をシンプルにしてくれるんで、めちゃめちゃ楽っすね。別に俺じゃなくても誰でも出来るんじゃないすかね」
これを見てもわかるように、ホワイトはやれと言われたら雰囲気でなんでも出来ちゃう寡黙な天才肌、いわゆるミスター長嶋茂雄タイプ。
ONのアベックホームランは106回。うち連続本塁打は29回ですが、NO順が6回、ON順が23回。長嶋茂雄さんは「僕にはそういうプレッシャーを逆に闘志に転換してしまう、選手としてのこのうえもない長所があったから」と言っています。カッコいい! pic.twitter.com/QJhdd22Cn5
— ベースボール・マガジン社【出版野球担当】 (@baseball_BBM) March 26, 2024
ここがポイントで、何でもかんでも感覚で出来ちゃう選手なので、それを理屈や言葉で表すことが逆に難しいのかもしれない。
長嶋茂雄も理屈ではありませんでした。
選手に打撃フォームを教える際も「スッと来た球をグゥーッと構えて、あとはバァッといってガーンですよ!」みたいな感じで指導を行う人。それを唯一理解出来たのがゴジラ松井だけだと言われたり言われなかったりしていますが、とにかく理屈じゃない。ガッツリ感覚。
ミスター女子プロレスと言われた天才児、神取忍もこのようなことを語っています。
井上貴子さん デビュー35周年
おめでとうございました✨
神取忍さんのものまねメッセージw pic.twitter.com/QKVjr5vJV1— 古賀シュウ (@kogashyu) November 22, 2023
「あたい人に教えられないんだよね。だって出来ちゃうだもん。人がなんで出来ないのか理解出来ないんだよねぇ。だから教え方がわかんないの」
ホワイトはきっとこのタイプ。
いや絶対。
「シーズンうんたら」とか訊かれたとしても、多分「まぁサイドからバーっていって、上手いことガーっとするだけなんでぇ…」って言っちゃう人。多分。いや十中八九絶対。
じゃなかったら、あの最高難易度の偽SBを「別に俺じゃなくても誰でも出来ると思いますよ?」なんてことが言えるわけないって話。
おそらくホワイトは形状記憶ボディの持ち主。一度見聞きするだけでそれを再現できてしまうただの天才。じゃなければ、ティアニーもキヴィオルもパーティーでさえなかなかフィットできなかったあの偽物を、秒でマスター出来るわけがないのです。
しかしそれを理解出来ない大凡人が必ず一定数いる。
その一人が先のスティーブ・ホランドさんというわけです。
でもしょうがないですよね。
天才は理解され難い。
これは宇宙の真理。
ホワイトは一度ピッチを離れたら、自らを世間と隔絶したい人。
となれば、代表戦の日程すら知らなかった可能性がある。
そもそも、写真をインスタにアップしたのが本人ではなく嫁ちゃんですから、そこに文句言われたって知らんがな!!って話で。
ていうかさ、
リゾートにおいても、嫁ちゃんとプレーしてたのが、しっかりUNO!
「ぶっちゃけ嫁と家でUNOとかしてても、相手に勝たせる気は毛頭ないっす」
と語っていたあのカードゲーム。
ピッチから離れても「戦う」ことだけは忘れない漢、それがベン・ホワイトなのです。
そんな休みを返上してまで勝負に懸けるホワイトほどの天才が、セットプレーで魅せるあの泥臭いムーブ。
自らを信じてくれる人間の前では、全てを捧げ闘ってくれる男の中の漢、それが今やなくてはならない天才カルトヒーローの真の姿。
信じる以外の何があるのか!?
つーわけで、
大丈夫、イングランド中を敵に回しても、全宇宙のグーナーがついてる!!
とか言ったところで、全く気にしてねぇよ、あいつは。
それが孤高の仕事人、
ベン・ホワイトという漢なのです。
コメント
先ず公式。虚偽発表の落とし前がまだ。まさか妃殿下一人に責任を押し付ける心算なのか。ご自身がそれで構わないと思っていたとしても、国家としては非正常。
BBC。相変わらず他国については鋭い舌鋒だが、この問題は。
基本的考えが「どうすればスピンコントロールできるか」しかない。以前もそうだが、医療の責任も全く問われていない。
維持ありき。道徳を弱者だけに求め。…FAもそれに倣い。
BGMは「アラモ」いつもの道だが。内部、周辺が独裁に付かなければ勝てる。反骨心を飼いならし、統治の道具にする時代は終わった。
妃殿下がそれを示している。