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アーセナルのホームグロウン事情がわりとヤバかった

先日、「NEXTサカと呼び声の高いコジアー・デュベリー君(19)が6月末をもって退団」の噂や、U18の超新星チドジー・オビ=マルティンの将来も不透明というニュースを紹介しました。

そんな中、

あ、そーいや、アーセナルのホームグロウンってどーなってんだっけ?

という、ささやかな疑問が持ち上がったので調べてみました。

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「ホームグロウン」って何???

「ホームグロウン」とは?

国籍や年齢に関係なく、21歳の誕生日(または21歳になるシーズン終了日)前の3シーズンにわたり、FA(イングランドサッカー協会、またはウェールズサッカー協会)に加盟するクラブに3シーズンまたは36ヶ月間を過ごした選手のことで、現プレミアのリーグ規則では、MAX25人の登録選手のうち8人のホームグロウンの選手が必要となります。

ちなみに「ホームグロウン8人」は義務付けられてはおらず、もし8人に満たなければ25人のスカッドから人数が減るということになります。

※例えばホームグロウンが5人しかいなければ、17+5で22人。

これは、自国の若手選手の育成や海外流出の阻止、下部組織の発展のために設けられた制度で、実際イングランド代表もいい感じできているのを見ると、あながち間違っていない制度かもしれません。

アーセナルのホームグロウンの選手は?

それでは昨シーズン、アーセナル23/24に登録されていたシニアスカッドにおけるホームグロウンの選手を見てみましょう。
( Arsenal.com )

GK アーロン・ラムズデール(イングランド)
GK ダビド・ラヤ(スペイン)
GK ジェームス・ヒルソン(イングランド)
DF ベン・ホワイト(イングランド)
DF ウィリアン・サリバ(フランス)
MF エミール・スミス・ロウ(イングランド)
MF デクラン・ライス(イングランド)
FW ブカヨ・サカ(イングランド)
FW エディ・エンケティア(イングランド)
FW ガブリエウ・マルティネッリ(ブラジル)
FW リース・ネルソン(イングランド)

昨季は上記11人が登録されています。

イングランド勢8人以外は、スペインのラヤ、フランスのサリバ、ブラジルのガビーの3人。

ラヤは意外と思われるかもしれませんが、実は17歳で海を渡りブラックバーンのユースに移籍した苦労人。以後イングランドでプレーしておりホームグロウン扱いとなります。

サリバも18歳でアーセナルに移籍。その後3シーズンローン先でプレーしたものの、21歳まで3シーズン所属の条件をクリアしており、言わずもガナ最重要ホームグロウン選手。

ガビーもFIFAの定める国際移籍可能年齢に達した18歳を迎えた直後アーセナルに入団。サリバ同様、重要な外国籍のホームグロウン選手です。

さてここで懸念されるのが、来季どのような編成になるのか?

ですが、現時点で移籍の噂があがっているホームグロウンの選手をみてみましょう。

GK アーロン・ラムズデール(イングランド)
MF エミール・スミス・ロウ(イングランド)
FW エディ・エンケティア(イングランド)
FW リース・ネルソン(イングランド)

残念ではありますが、おそらくラムちゃんはほぼ確。エディとネルソンも移籍で話が進んでいるという噂。スミスロウは残ると信じていますが、定期的に噂に上がる選手。

もしこの4人が離脱した場合、残るホームグロウンは7人とMAX8人に一人足りない計算となります。

これでどれだけイングランドの選手がいかに重要なのかがおわかりいただけたかと思いますが、イングランド選手の移籍金が他国の選手より1.3がけくらいの値段に高騰してしまう理由がこれです。

そしてこんな情報をいただきました!(おとぎ舞台クラリッサさん、ありがとうございます)

補足するとCL(UEFA)のホームグロウン制度はまた微妙に条件が違って、地元育成の8人のうち4人はクラブ育成選手でなければならないのですよね

噂に出てるESR、エンケティア、ネルソンが一気に抜けるとサカ、サリバ、マルティネッリ+α(3rdGKにユース選手)でギリギリになる状況

これ盲点だった!

プレミアとCLは話は別で、

「8人のうち4人はクラブ育成選手でなければならない」

という縛りがある模様。

そーなるとまた全然話が違ってくる!

ホームグロウンまとめ

以上のように、CLルールの観点から見ても、来季3、4人の離脱はキツイ。

でも俺は、選手の好きなようにやらせてやりてぇんだよなぁ…

というおぎやはぎマインドを持った人間なので、もし選手がそれを望むのであれば仕方ないと思ってる。

プロの選手だもの。短い選手人生、しかも一番脂の乗ってる時にベンチに座ってるのは忍びねぇよ。

人生一度きり。その人生をどう生きるかは本人が選ぶべき。

そう思うからです。

とはいえ、ホームグロウンという現実問題とも直面するわけで、それはそれで考えないといけません。

そういう意味でも、チドオビ君のような逸材をつなぎとめねばならないし、15歳181日でイングランドのトップリーグ最年少デビューを果たし、プロ契約を結んだヌワネリ君のような逸材の成長を見守る必要がある。

とはいえ、すぐ一軍の即戦力になれるかというと、それもなかなか難しいので、やはりごっそり抜けるとしたら、一人はイングランド人選手の獲得が必要かもしれない。

そんな中出てきたのが、パレスのMFエベレチ・エゼの噂。

ロンドン生まれヒップホップ育ちらしいエゼ氏の噂が出るというのも、ホームグロウン的なことも関係しているのかもしれませんね。

というわけで、引き続き見守ってまいりたいと思います。

以上アーセナルのホームグロウン事情でした。

コメント

  1. 343 より:

    何故ティアニーは年がら年中、代表戦で怪我をするのか。
    親の教育に問題があり、いい年してプロとはなにか解ってない…というのは簡単。
    スコットランドと英国の関係について、不条理を感じているのではないか。
    そして、それを心の表に出すことを禁じているのではないか。
    FAは事情を聴取すべき。…対処そのものは難しいが、公にする事に意味がある。
    BGMは「ガレスジョンソン&アグリーフィンガーズオーケストラのライブ」
    …多くの人が少しでも良い方向にと頑張っている。バイオリンという楽器、サッカーというスポーツ。人類。100年後に残るかどうかは今。

  2. 343 より:

    聴取は当然スコットランド代表スタッフなど関係者全員に。…度々すみませんでした。

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