ロマーノ神から告げられた「リッカルド・カラフィオーリは7.27早朝ロンドンに飛び立つ」というニュース。
🔴⚪️✈️ Riccardo Calafiori’s travel plan has been re-scheduled again with new plan — due to Arsenal and Bologna completing all formal documents only right now.
Calafiori will travel from Roma to London early morning on Saturday.
Medical in London, then travel to USA. 🛫 pic.twitter.com/bD8SV9xfkY
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) July 26, 2024
優秀な追跡班がプライベートジェットの離陸を確認!
🚨 Riccardo Calafiori’s private plane has landed in London Luton airport✈️ pic.twitter.com/1Cohb2JjgT
— Arsenal Archives (@ArsenalArchives) July 27, 2024
あとは公式を待つのみですが、
当然ながら、俺なんも知らないよ!!
というわけで、早速大調査してみました。
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リッカルド・カラフィオーリの契約内容
契約内容はこちら。
🚨🔴⚪️ EXCL: Arsenal and Bologna have reached an agreement for Riccardo Calafiori, after breakthrough revealed earlier!
Understand fee is €40m plus €5m add-ons and sell-on clause.
Final step needed: Basel and Bologna to agree 50% sell-on payment terms, then… here we go! 🏁 pic.twitter.com/ueCZ3XOu5f
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) July 20, 2024
移籍金は€40m+€5mのアドオン。
バーゼルとボローニャ間に50%のセルオン条項。
一説には、バーゼルとローマ間にも40%のセルオンがあるのでは?とも言われており、長引いている理由はこの辺もあるのでは?とも。
リッカルド・カラフィオーリ 基本スペック
本名: | リッカルド・カラフィオーリ |
---|---|
生年月日: | 2002年5月19日(22歳)※2024年7月現在 |
出身地: | イタリア ローマ |
所属クラブ: | ボローニャ |
身長: | 188cm |
体重: | 86kg |
ポジション: | DF (LSB, CB) |
利き足: | 左足 |
対人激強!と言われる188cmの巨人DF。ポジションは左SBとCBが可能なユーティリティプレイヤー。ボローニャでは主に左CBでプレー。利き足はテタさん好みの左足。
クラブ遍歴
2020-2022 | ローマ |
2022-2022 | ジェノア(ローン) |
2022-2023 | バーゼル |
2023- | ボローニャ |
地元ローマのASローマ下部組織出身。しかし2018年6月、16歳で出場したUEFAユース・リーグのFCヴィクトリア・プルゼニ戦でとんでもないアクシデンツ。
ヴァーツラフ・スヴォボダとかいうヤツの足裏による悪質すぎる関節蹴りを受け、左膝の半月板の損傷ならびに、前十字、後十字、全靭帯断裂。選手生命を脅かすくらいの大怪我を負っています。
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執刀医も「まるで自動車事故で負った怪我のようだ。もし手術が成功してもサッカーが出来る保証はない」と警告するくらいヤバい怪我でしたが、カラフィオーリ本人は決して諦めませんでした。
「日々ピッチに立つ自分を思い描きながら戦い抜いた」という地獄のようなリハビリを経て、2年後奇跡の復活。2020年8月1日のユヴェントス戦に出場し、プロデビューとセリエAデビューを果たします。
さらに同年11月27日、UEFAヨーロッパリーグのグループステージ第4節クルージュ戦で先発出場しヨーロッパリーグデビュー。12月3日の第5節、BSCヤングボーイズ戦で先発出場し、決勝点となるミドルシュートを決める活躍。
しかし、2022年1月ジェノアに半年ローン後、20歳で出場機会を求めスイスのバーゼルに本移籍。
その一年後イタリアに戻り、ティアゴ・モッタの元で大覚醒。ボローニャの主力DFとして30試合に出場し文字通りチームの底上げに貢献。クラブを60年ぶりのCL出場に導く原動力となりました。
アーセナルがカラフィオーリを獲得する理由
アーセナルの左SBには、ティアニー、ティンバー、冨安、ジンチェンコ、キヴィオルという十分すぎるほどの選手が在籍する中、カラフィオーリを獲得する理由は何故か?
SBの枚数
そのひとつはSBの枚数です。
一見めっちゃ多そうに見えるSBですが、この夏セドが退団。ティアニーは移籍濃厚。キヴィオルもセリエA行きの噂があり、チェン子も同様動きがあるとかないとか言われたり言われなかったりしています。
またティンバーも靭帯断裂の大怪我により一年のブランクがあり、冨安も怪我がちで今季プレシーズンを離脱中。さらに右SBはホワイトだけとなると、ティンバーがバックアップに回る可能性もあり、意外と枚数が足りません。
ユーティリティ性
そして、もう一つがカラフィオーリのユーティリティ性。
今季からCLのシステム変更により試合数が激増。CL予選フェーズで昨季より2試合多い8試合、プレーオフまでもつれ込めばMAX10試合という地獄のフィクスチャーが待ち受けています。
しかしご存じのように、昨季は右CBのサリバが全試合90分フルタイム出場という明らかな労基違反。コンビを組む左CBのビッグガブも酷使無双で疲労困憊。ぶっちゃけ昨季最後まで戦い抜けたのはただのミラクル。
カラフィオーリはボローニャでは左CBでプレーしていた選手。毎度毎度シーズン後半にDF陣が絶滅寸前になる中、SB、CB両方でプレーできるユーティリティ溢れる選手がいるというのは、どれほど我々に勇気と力を与えてくれることでしょう。
またチェン子のような自由度を持ち、キヴィオルのような守備力を兼ね備えたプレースタイルもアルテタにハマりそうであります。ということで、彼のプレースタイルを紹介します。
プレースタイル
プレースタイルは、俺がとやかくいうより見た方が早い!ってことで、まずはこちらをご覧ください。
ボローニャでは主にCBをつとめたカラフィオーリ。ティアゴ・モッタの元でバックラインを統率し失点をわずか32に抑える活躍。この記録を上回るのは、3位のユヴェントスと(31)と王者インテル(22)のみとなっています。
対人強度
特筆すべきはその対人強度です。
こちらが昨季出場した試合におけるディフェンスのスタッツ。
(FBREF)
守備では、特にパスのブロック、インターセプトによるボール回収能力に長けており、デュエルでの対人強度がすこぶる高いことがわかります。
また188cmという長身を活かし空中戦も得意で、昨季は60勝とマジ最強。
Riccardo Calafiori for Bologna during the 2023/24 Serie A campaign:
◉ Most possession won (194)
◉ Most aerial duels won (60)
◉ Most interceptions (50)
◉ Most assists (5)⤵️ Season By Numbers pic.twitter.com/JllWJKKlG1
— Squawka (@Squawka) July 3, 2024
また、こちらが昨季セリエAにおけるスタッツ。
インターセプト数は50でセリエA6位。ディフェンシブサードでのポゼッションも4位と、安定の守備人であることがわかります。
チャンスメイクのスペシャリスト
また、攻撃面でも相当な戦力になりそうです。
「得点とチャンスメイク」のスタッツを見てみましょう。
(FBREF)
安定したロングボールやピンポイントのクロスだけでなく、シュートチャンスに繋がるムーブ「Shot-Creating Actions(シュートチャンスの創出)」、「PassLive(セットプレーでない状態からシュートにつながったパス)」、「Goal-Creating Actions(ゴールに繋がるアクション)」も全て関羽みたいなレーティング。まさに創造主。いかに彼がチャンスメイクに貢献しているかがお分かりいただけると思います。
それもこれも、彼の強みであるオーバーラップ。
ボールを持った際、相手を引き寄せスペースを作り、そこを突く能力に長けており、カウンターの際も、スペースさえあればスピードに乗って駆け上がりチャンスメイク。この機動力がアルテタの戦術にハマれば最高の武器になることでしょう。
また、オーバーラップしてクロスを上げるというオーソドックスなSBの動きだけでなく、中に切り込み中盤の一部としてプレーすることも出来るようで、相手によって変幻自在なプレーが可能かもしれません。
サッカーキング様のカラフィオーリ解説動画の中で、セリエAに詳しいサッカージャーナリストの細江克弥さんがカラフィオーリをこのように言い表していました。
「カラフィオーリは、めちゃくちゃ守備がうまいCBみたいなジンチェン子」
なんかもうただただヤバい(いい意味で)。
不安点
ただ若干不安な点があるとすれば、ボールを持った際ガンガン駆け上がるそのプレースタイル。
実際持ちすぎる傾向があり、The Athletic によると、昨シーズンのセリエAでは、90分あたり0.5回のボールロストと、90分あたり平均1.2回のミスコントロールを記録。まだまだ改善の余地はあるようです。
またボローニャ時代は、「スペースがあればどこまでも上がれ!」というティアゴ・モッタの指示があったのかもしれませんが、アルテタがそれを良しとするのか否か。
アーセナルにはアーセナルの約束事があり、もしアルテタがそれを良しとしなかった場合、行きたい気持ちを自制することが出来るのか?この辺が課題になってくるかもしれません。
ただそれに関しては、話のわかるジョルジパイセンが話をしてくれるはずだし、アンドレ・サントスの事故映像とかを見てもらい、運転免許センターの「事故ったら人生破滅」みたいな啓蒙活動を行えば全て受け入れてくれる素直な選手だと思うし、なんなら最終ライスとか誰かがカバーする。
冨安には「ガンガンいこうぜ」の指示を出していたテタさんです。その超攻撃的DFの特性を見込みカラフィオリを獲得してるに決まってるんだから、新たな戦術を授ける可能性すらあるのではないでしょうか。
いずれにせよ守備力に関しては申し分ないと思うので「めちゃくちゃ守備がうまいCBみたいなジンチェン子」ということで、心から楽しみであります。
カラフィオーリはスペ体質なのか?
The injury list of Italy defender Riccardo Calafiori who has been linked to Arsenal this summer 😲
(h/t @Transfermarkt) pic.twitter.com/w8YtuBltH1
— ESPN UK (@ESPNUK) July 5, 2024
ただ、よく耳にするのが、
カラフィオーリはスペ体質
という噂。
16歳時に負った大怪我以来定期的に怪我をしているらしく、シーズン通して働けるのか?という疑問がわいてきます。
というわけで、彼の怪我のリスクについて調べてみました。
カラフィオーリの怪我の歴史
シーズン | 怪我の箇所 | 離脱期間 | 離脱日数 | 所属 |
---|---|---|---|---|
18/19 | 膝靭帯断裂 | 10月3日〜7月20日 | 290日 | ASローマ |
19/20 | 靭帯 | 11月25日〜1月6日 | 42日 | ASローマ |
20/21 | ハムストリング | 1月1日〜1月27日 | 26日 | ASローマ |
20/21 | ハムストリング | 2月13日〜3月8日 | 23日 | ASローマ |
20/21 | ハムストリング | 4月22日〜5月31日 | 39日 | ASローマ |
21/22 | 筋肉関係 | 11月6日〜12月1日 | 25日 | ASローマ |
21/22 | 謎の怪我 | 3月18日〜3月21日 | 3日 | ジェノア |
21/22 | 謎の怪我 | 4月8日〜4月21日 | 13日 | ジェノア |
21/22 | 謎の怪我 | 5月6日〜6月3日 | 28日 | ジェノア |
22/23 | 筋繊維断裂 | 9月1日〜10月5日 | 34日 | バーゼル |
22/23 | 筋肉系 | 2月19日〜2月23日 | 4日 | バーゼル |
22/23 | 謎怪我 | 4月11日〜4月18日 | 7日 | バーゼル |
22/23 | 謎怪我 | 5月4日〜5月8日 | 4日 | バーゼル |
23/24 | 打撲 | 2月11日〜2月14日 | 3日 | ボローニャ |
カラフィオーリの離脱日数
シーズン | 離脱日数 | 怪我の回数 | 離脱試合数 |
---|---|---|---|
18/19 | 290日 | 1回 | 75試合 |
19/20 | 42日 | 1回 | 5試合 |
20/21 | 114日 | 4回 | 33試合 |
21/22 | 69日 | 4回 | 20試合 |
22/23 | 49日 | 4回 | 16試合 |
23/24 | 3日 | 1回 | 2試合 |
当然のことながら、16歳ローマのユース時代に負った大怪我で290日離脱。
続く最多離脱は18歳時、ハムの怪我で114日33試合の離脱。
その後も21/22に2ヶ月、22/23に1.5ヶ月の離脱があり、確かに「怪我がち」と言えるかもしれませんが、直近ボローニャでは打撲の怪我のみで離脱はわずか2試合。
またここ数年は靭帯系の怪我は認められず、年齢と共に身体の強度が上がっているのかもしれません。
しかし彼がプレーするであろうプレミアは世界最高峰のフィジカルが求められるリーグ。これまでもスペインでは一切怪我をしなかったパーティですらスペ体質に変化してしまうほど一筋縄ではいかない地獄のピッチです。
とはいえ、正直こればかりは上がってみないとわからない。
っていうか、ACL、PCL(前十字、後十字)全ての靭帯がブチ切れても、絶対に諦めない魂でここまで辿り着いた不屈の漢です。並大抵の精神力じゃないと思うし、「精神は肉体を凌駕する」を体現する選手。
どんな困難が待ち受けようとも、俺はやってくれると思ってます!
カラフィオーリまとめ
以上カラフィオーリについて調べてみましたが、いかがだったでしょうか。
当然俺は「来てくれてありがとう!」の感謝しかないし、
特に「めちゃくちゃ守備がうまいCBみたいなジンチェン子」にやられました。
また心洗われる話があります。
そんな優秀すぎるDFですもの、当然ひくてあまただったようで、今季からユヴェントスの監督に就任したボローニャ時代の恩師ティアゴ・モッタが声をかけていたとか、レアル・マドリーからもお声がけがあったようですが、それを全て断り「アーセナル一本!」と固く心に誓ってたようで、
なかなか決断してくれないボローニャ上層部に対しては、
「俺をアーセナルに行かせてください!俺の夢を叶えて欲しい!!」
と直談判したという話もあり、ますます応援してあげたくなっちゃいました。
また、弊社ジョルジも『早く来い!来いよ!来い来い!!ほんといいところだから!!チームもスタッフも最高なんだよ!!』と地面師並みにめちゃめちゃ暗躍していたようで、ハリソン・ジョルジ拝命確定です(なんのこっちゃって人はネトフリの『地面師たち』をチェック)。
🗣️ “What has Jorginho told you about the club?”
Riccardo Calafiori: “As I said before, I was already convinced but he forced me, he said, ‘Come, come, come! You will enjoy being here, the team is amazing & the staff, everything is good.’” 🇮🇹
🎥 @Arsenal pic.twitter.com/aYplN6gB2x
— afcstuff (@afcstuff) July 29, 2024
昨シーズンは奇跡的にサリバとカブちゃんがフル稼働。ホワイトも膝に爆弾抱えながらなんとか走り切り優勝争いに食い込むことが出来ましたが、2シーズン前は、サリバ、冨安離脱から失速、タイトル争いからも脱落し、改めて守備の大切さを実感したグーナーも多かったことでしょう。
あの時サリバさえ、冨安さえいれば…
カラフィオーリは、そんな俺たちの夢を叶えてくれる選手のような気がするのです。
そして、見てみこのツラ!
類稀なるアーセナルツラ!!
カラフィオーリ、Welcome to the Arsenal!!
よろしくな!!
コメント
BGMはセックスピストルズ「マイウェイ」
怪我が多いというのは、それだけでアーセナル向き。再起不能扱いされていた選手が輝いた例もある。寧ろ、来てから発覚する問題で去って行く。
今日、あらゆるプロスポーツでリハビリのニュース。復帰。医学の発達と、努力は報われるという箏を教えている。
オリンピックで色々起きている。サッカーも。国家であれ人であれ、ないがしろにされていると感じ、こうした行為に及ぶ。
少なくとも、ペナルティエリア内の練習強度は上がる。増やすつもりだとも(こればっかりは流れ…やはり怪我は怖い)思う。向いてるだけでなく、必要な方。