プレミアリーグ今季のとっても大事な6つの変更点について解説します。
( Arsenal.com )
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1. トラクターボーイズ襲来
今季はサウサンプトンとレスター・シティがプレミア復帰。そして愛称「トラクターボーイズ」と呼ばれるイプスウィッチ・タウンが2002年以来となるトップリーグ昇格を果たしました。
またサフォーク在住でチームファンでもある歌手のエド・シーランが2021-22シーズンから胸スポを務めている模様。
また、イプスウィッチにはアーセナルのヘイル・エンド出身のオマリ・ハッチンソンが所属していますが、ハッチンソンの凱旋試合は今年のボクシングデイです。
ところでイプスウィッチは何故「トラクターボーイズ」と呼ばれるのか?
この歴史の始まりは、1998年のバーミンガム戦でのチャントにあるようです。
( FLW )
試合中バーミンガムサポに挑発されたイプスウィッチサポが、1点先制した際に歌ったこのチャント。
「One-nil to the Tractor Boys (1-0でトラクターボーイズ!)」
「俺たちは田舎もんかもしんねえげど、1-0圧勝で楽勝!」
これを自虐的に歌ったことから、一気にこの愛称が拡がったようです。
でもこれと同じような話はアーセナルにもあります。
今でこそGoonerといえば誇り高きアーセナルサポ!
みたいな意味で捉えてる方が大半だと思いますが(いや間違いないんだけど)、
実はGoonerの「goon」にはバカとか間抜けという意味があり、これをお隣のスパーズサポにディスられそれを自虐的に自称したのが由来と言われています。
だからよく他サポから「愚ーナー」とかディスられて「ムキーー!!」ってなってる人いるけど、実は何も間違ってません。
グーナーは愚ーナーなのです!(キッパリ)
というわけで「愚ーナー」はマジ褒め言葉でしかないから、他サポの皆さんもdisる時他の言葉考えたほうがいいですよ?
実際俺は言われて嬉しいもんね。マジありがとう!って気持ちしかない。
そんなわけで、このプレミアという世界は、チャントだったり愛称だったりもわりと自虐で出来ている素敵な世界なのです。
ちなみにトラクターボーイズの元となった「One-nil to the Arsenal!」というチャントも、80年代後半から90年代前半、当時のアーセナルのスタイルが「一点奪って死ぬほど守る」というクッソつまらないスタイルだったのを、「アーセナルは1点取って守り抜くクッソつまんなんチームですが何か?」的にグーナー自ら自虐的に歌ったチャントだったりします。
だからこの「One-nil to the Tractor Boys」ってのも、
「田舎もんがイギリス第二の都市(バーミンガム)に先制していますが???」
みたいな自虐的な意味になるわけです。
これこそがイングランドフットボールを彩る、深くてエモいチャントの世界なのです。
2. 新監督にあのドッペルゲンガー
今季のプレミアには、イプスウイッチをプレミア昇格に導いた38歳のキーラン・マッケナ、プレミア昇格を果たしたサウサンプトンのラッセル・マーティンをはじめ、数々の新監督が指揮をとります。
その筆頭が、リバプールのユルゲン・クロップに代わり監督に就任したアルネ・スロット。昨シーズンチャンピオンシップを制したレスターは、ノッティンガムのスティーヴ・クーパー(アル中顔のあの人)を後任に任命。
またブライトンのデ・ゼルビの後任となったのが、31歳のアメリカ人監督ファビアン・ヒュルツェラー。31歳という年齢は当然プレミア史上最年少監督となるわけですが、これこそがギャンブル王が運営するブライトンというもの。まさにのるかそるか!オールオアナッシングな采配に大注目です。
また、以前ウルブズで監督を務めていたフレン・ロペテギがウェストハムの指揮をとります。
その中でも俺の注目は、チェルシーのマウリシオ・ポッチェッティーノの穴を埋めるイタリア人監督のエンツォ・マレスカ。
ペップとのドッペルゲンガー対決に大注目!
3. アディショナルタイムの短縮
昨シーズン、プレミアリーグはプレーの中断時間を厳密に計測することで、各試合、前半と後半で平均約3分以上の追加、下手したら10分前後のアディショナルタイムが頻発するなど、とんでもない事態となっていました。
これは、ゴールしたタイミングから試合を再開するキックオフまでの時間を加算していたこともあり、アディショナルが長くなっていたというもの。
しかし今シーズンからは、ゴールが入った後30秒後から時間の計測を始めることにしたため、アディショナルの時間は短くなる可能性が高くなるようです。
また、昨季はボールがラインを出た際、マーカーコーンに置かれたボールを選手が拾いスローインなどを行っていましたが、今季はゴールキックに限りボールパーソンがボールを渡すことも可能となり試合時間短縮にも一役買いそうです。
確かに、エミレーツカップではボールボーイがGKにボール渡しテタのを見て、え、なんで!?と思ったのですが、今季のレギュレーションにのっとったものだったのかも。
4. 夢の半自動オフサイドが導入
プレミアリーグがついに半自動オフサイド導入を発表しました。
導入のタイミングは、9月から11月に3度行われる代表ウィークいずれかの終了時から使用開始になる模様。
この技術は、2022年のワールドカップ、2024年のユーロですでに使用されており効果は実証済み。実際、判定1回あたり平均31秒の時間短縮に役立っており、VARの時間短縮効果と誤審殲滅が期待されます。
てかこんなん俺が10年前から「やれやれ!」言っていた技術ですが、利権関係の話し合いがついたのか、AIが時代に追いついたのかわかりませんが、プレミアもようやく重い腰を上げた模様。
これまでもゴールが決まるたびVARで試合が止まるなど、歓喜の瞬間を削られていました。しかしこの技術の導入により、もうちょっとマシな展開が期待出来そうです。
5. VARに革命
VAR廃止については各クラブで議論されたのは記憶に新しいところですが、残念ながら今季も引き続きVARの導入が決定されました。
そんな中、今季からプレミアリーグは、半自動オフサイドにより遅延を減らすことを目指していますが、改革はそれだけではありません。
試合中VAR判定についてスタジアムのスピーカーで説明し、必要に応じスクリーンでもリプレイを映し出す模様。
🚨 Next season supporters will be able to hear referees explain VAR decisions over stadium speaker.
Replays will also be shown on the big screens where possible. pic.twitter.com/20rYghqhXl
— DailyAFC (@DailyAFC) August 14, 2024
あからさまな誤審もあり、これまであまりリプレイが映し出されることがなかったわけですが、今季は説明付きでリプレイが見られるかもしれません。
ちなみに、昨季はリバプールのディアスのゴールが取り消されるという大誤審の音声が試合後流出していました。
↓こーいうやつ
RT)今季からVARの説明がなされるらしい件。昨季リバプールのディアスのゴールが取り消された大誤審の音声が流出したわけですが、この永遠すれ違うアンジャッシュ感とポンコツ具合も是非大音量で聞きたいわけです。
— さる@gØØner (@saru_gooner) August 14, 2024
ならいっそ説明だけでなく、レフェリー同士で交わされる永遠すれ違い続けるアンジャッシュ感とポンコツ具合が詰まったおもしろトークも垂れ流してくれたら、俄然素晴らしきエンタメに昇華出来るような気がします。
プレミアの偉い人、是非ご検討下さい。
6. ホワイトがやばい
セットプレーにおけるルールも変更されるようです。
こちらをご覧ください。
After a season of set-piece shenanigans, the PGMOL has responded: the offence of holding (ie blocking or obstructing) will be penalised more stringently in set pieces, when an attacker is trying to stop the movement of an opponent.
Read here: https://t.co/KPAjUOGdX5 https://t.co/05rBCepTO2
— Hamzah Khalique-Loonat (@HKhaliqueLoonat) August 14, 2024
セットプレーでの不正行為が続いたシーズンを経て、PGMOLは対応策を講じた。セットプレー時のホールディング(ブロックや妨害等)の違反行為は、より厳しく罰せられることとなる。
つまりざっくり言うと、
ホワイトがヤバい
ってことです。
こーいうことや
あんなことやこんなことが出来なくなるかもしれません。
まぁでも、エミレーツカップではガブサリでセットプレーから2得点決めたし、
セットプレー神ニコラ・ジョバーがいるんで、なんとかします!!
ざっくりした変更点は以上です。
あとは全力で開幕戦を楽しもうではありませんか。
動画版はこちら
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