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アーセナルがノーロンを制覇できた5つの理由

アーセナル公式に「ノーロンを制覇できた5つの理由」という記事が上がっていました。

戦術ぼんやり層的に意外すぎる裏が隠されていたので、シェアさせていただきます。
( Arsenal.com )

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決勝ゴールの理由

まずはこの日、大歓喜を生んだガブちゃんの決勝ゴールから解説。

このゴールは、23/24シーズン以来セットプレーから決めた24点目となるゴールで、この数字はプレミアリーグ最多記録とのこと。

当初スパーズのGKヴィカーリオは、ボックス内で誰も(ホワイトすら)寄ってこないため余裕をぶっこいていました。

そしてロメロもペナルティスポットでガブリエウをマンマークするという、ゆるーい任務。

ガブちゃんはアーセナルのセットプレーにおけるターゲットマン。コーナーではほぼほぼガブちゃん目がけ放り込まれることでお馴染みの危険人物。

しかしこの時点でガブちゃんはGKから一番離れた位置におり、我関せず感を演出。

ちなみに今季から「ホワイトのキーパーいじり防止」のため、GK接触禁止の厳しいルールが制定され、接近戦が難しくなっています。

確かに昨季までのコーナーキックでは、キーパーを取り囲むような布陣でしたが(少なくともホワイトがGKをピッタリマーク)、

今季のコーナーは、GK背後の若干離れた位置に5、6人がスタンバイし、キッカーがボックスに蹴り込む直前、一気にゴールに押し寄せケイオスを作り出すというムーブ。

おそらくこれが、セットプレーコーチ、ニコラ・ジョバーによる最新デザイン。

これならキーパーチャージの反則を取られることもないし、むしろGKを油断させその隙をつく事が出来る。

これが見事ドンズバでハマったのが、今回のこのコーナーというわけです。

下記写真のようにGKヴィカーリオの前に、サカが蹴る直前に全員集合。

ゴール前のわちゃわちゃで相手選手を誘き、寄せ壁を作りGKヴィカの視界を遮るという、撒き餌で釣ってケイオス拡大作戦を敢行。

その不意を突きガブちゃんがロメロをかわし正面突破。するするっと走り込み死角からヘッドという流れ。

見てください、この均等に配置された壁。これは邪魔すぎる!

しかもGKの目の前に陣取ってるのがベニー!

これが功を奏し、GKヴィカーリオはガブちゃんの強烈ヘッドに反応が遅れ、見事な決勝ゴールとなりました。

こうしてみると、新システムでもホワイトがGKの目眩しという、重大な任務を背負っていることがわかります。

また、このプレーを振り返ってみて気付いたのですが、ホワイト同様重要な任務を背負っていた人がもう一人いました。

それが、コーナーサイドに陣取っていた幅さん。

22と23の二人の選手を引きつけ、 ゴール前の人数をはがすことに成功。

これも記念すべきガブちゃんの10度目のボンバーヘッドが決した理由の一つと言えるかもしれません。

そんなわけで、この大一番でこれを遂行した選手も凄いのですが、

策士ニコラ・ジョバーやっぱヤバイ!!

ぶっちゃけ影のMVPなのではないか!

とさえ思ってしまうのは俺だけではないことでしょう。

トッテナムを無効化させたフォーメーション

ポステコ下において、プレミアリーグの舞台でトッテナムがホーム無得点はこれが2度目。

スタッツではトッテナムが63.7%という圧倒的ポゼッションだったものの、アーセナルの規律ある守備の前に無効化。トッテナムにチャンスを与えることはほぼほぼありませんでした。

トッテナムのゴール期待値も0.71と、ポステコ下では3番目に低い数字で、ホーム戦では最低。

その理由の一つがアルテタが寝ずに考えたフォーメーションであると言えるかもしれません。

アーセナルのゲームプランは、必要に応じ高い位置でプレスをかけるというものでしたが、基本的には4-4-2のブロックで低いところに位置。

ボールを保持していない時は5-3-2に似た形となり、1人のウイングフォワードがサポートのために下がり、もう1人が中に入るという形を形成。

これは前半終盤のフォメですが、ここではマルティネッリが左サイドバックのポジションに入っているのがわかります。

この鉄壁の守備でトッテナムの足止めに成功。

また、創造的かつ才能を持つ選手のために中央エリアにスペースを確保。これによりジョル爺とパーティが短い距離をカバーするだけで済み、省エネプレーが可能に。

このように、アーセナルは低い位置でプレーすることで、トッテナムにボックス内で意図的にクロスを打たせ、そのほとんどを弾き返しています。

クリア回数は32回。その中で上位はガブリエウ(8回)、幅さん(5回)、パーティ(4回)。素晴らしいポジショニングと空中戦でクリーンシートに貢献しました。

ハヴァーツの覚醒

この試合アーセナルのポゼッションは36.3%と、完全守備的陣形で臨んだわけですが、

そんな中、可能な限りボールをキープし、アグレッシブにプレッシャーをかけ、空中戦でも勝利し、ゴール期待値にも貢献。

その全てに貢献していた選手がなんと幅さん。

センターフォワードにして、51回というチームで最も多くのタッチ数を記録。

中盤等のボールに触れる機会が多い選手がTOPを獲るのはさもアリなんですが、CFでこの数字は偉業。それだけ幅さんが献身的にプレーしていた証拠でもあります。

とにかくこれを見てほしい。

嘘でしょ!?ていうスタッツ…

何このDHCみたいなやつ!?

インテンシブランが295でチームTOPだけでなく、相手に対する全てのプレッシャーもTOP!

さらに注目はオフザボール(ボールを持っていない時)のラン。

これもTOPということは、

90分永遠一人でボールを追ってたってことです。

総距離数も10.77kmでチーム2位とのことですが、この10キロの内容がこんだけ密度濃いんだから、そらぁ後半ヘロッヘロになるよなと今更ながら納得であります。

ちなみに総距離数一位はなんと、11.09kmでジョル爺!

これぞキャプテンの責任感…

老体に鞭打って最後の最後まで走り切りました…!

ジョルジはチーム最年長。

インテンシティやスピードではもう太刀打ちできない。

しかしキャプテンとして出来る事がある。

それはチームの戦う魂の炎を絶やさぬこと。

実際ジョル爺は、自らの戦う背中を後輩等に魅せつけ、マーチンの代わりに精神的支柱となってくれたのです。

ちなみにこれが試合後のジョルジですが、、、

そらぁ限界よな…

ありがとうジョルジ…!

話を幅さんに戻すと、幅さんは13回の空中戦のうち8回に勝利。その中には自陣のペナルティエリアからの重要なクリアもいくつか含まれており、救助活動もパーフェクツにこなしていました。

また、コーナーからの得点につながったのも幅さんから。

とろサーモンのボレーパスを予測し、深い位置から全力で前線へダッシュ。

その後プレッシャーを受けながらも見事にボールをキープし、ガビーへパス。そこからサカに渡りこの試合唯一のゴールへとつながったのです。

そう考えると、

影のMoMは幅さんでも異論はない!

左サイドの脅威

この試合左サイドのコンビネーションも特筆すべきものがありました。

ボールを持っていても持っていなくても非常に鋭い動きを見せていたティンバーは、とろサーモンとガビー(マルティネッリ)を効果的な動きで献身的にサポート。

とろサーモンとティンバー(それぞれ3本)からガビーへの決定的なパスで、6度のチャンスメイクを実現し、右サイドだけでなく、左サイドも脅威となりました。

この日の主人公

この試合サリバもボールを一度しか失わず、ボックス内でも見事なブロックを見せるなど、圧倒的な強さを見せましたが、MoMはパートナーであるガブちゃんでした。

ガブちゃんは、決勝点を決めただけでなく、献身的な守備も連発。

クルゼフスキとブレナン・ジョンソンのシュートを2度に渡りブロックするなど、ゴール前で果てしなくどデカい壁として立ちはだかり、攻撃面だけでなく守備でもこの試合の重要人物となりました。

ノーロンダービーまとめ

この勝利により、アーセナルはアウェイのトイレット・スタジアムで3連勝という素晴らしい記録を樹立しました。

今回は「劇的勝利の理由」を公式を元にシェアさせていただいたわけですが、これはほんの一部というだけで、これだけで勝てるほどノーロンは甘くない。

しかも怪我のキャプテンマーチンとメリーノのみならず、ライスまで不在という、ほぼほぼ中盤全滅で迎えたこの大一番。

これほど難しい局面を乗り切れたのは、ラヤのスーパーセーブや、パーティのお留守番、ヌワネリが見せてくれた未来など、数々のドラマあってのもの。

なんかもう、みんなMoM!

さらに、この普通じゃない状況、ぶっちゃけ「ドローでオッケー!」の中、ピッチ上には「一撃」を信じ続けた、アルテタと選手、そしてサポーターの魂が宿っていたような気がするのです。

さらにノーロンという大一番で、ポゼッションを捨て、1-0で勝ち切る「One Nil to The Arsenal」という原点回帰。

劣勢でも、護り切って勝つ。

そういう戦いが出来るようになった。

この長いシーズン、「ワンポジ全滅」という脅威は必ずやってきます。

しかしこの新たなオプションは、我々をまた一歩新たな高みに導いてくれることでしょう。

そして何より

North London is RED

ノーロンが赤いことを証明できたことは、何よりにも代え難い尊いものなのです。

この精神勝負に打ち勝ったことを糧に、俺も色々乗り越えていきたいと思います!

モス!!

P.S.

でもやっぱスターリングは、居残りでバックステップダッシュ100本な。

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妄想記事を描いている猿

アーセナルのせいで日本に帰国できなくなった非国民、出家信者。「妄想8割・ガセ2割」をモットーにアーセナルのエア情報を垂れ流す意識低い系ブロガーとして、日本人グーナーのメディアリテラシー向上に貢献すべく、ほぼ毎日ブログを更新中。

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