Manchester United 1-2 Arsenal
Mon 9th Mar 19.45 Old Trafford
スターティング: 長らくお待たせしました。選手名鑑更新しましたYO。
ボイチョフ課長(仮)
ベジェリン メルティ(C) コッシー ナチョス
コケリン番長
チェンボ おじさん 高田先生 アレク
ダニ夫
■ゴール:
ナチョス (26), ダニ夫!(61) / Rooney (29)
■交代:
50: チェンボ → ラムジー
66: ベジェリン → 2号
74: ダニ夫 → ジロさん
■レフェリー: Michael Oliver
■メモ:E332 6 125
ファギータイム。
オールドトラッフォードの魔物。
9年間勝ち星なし。
8-2。
そんな、様々な呪縛から解き放たれた、ユナイテッド戦。
今更だけど、レポります!
とにかく今日は、忘れ物を獲りにやってきたのですよ。このクリケットの聖地、オールドトラッフォードに。
どんな忘れ物かってのは、もう言わずもガナだと思うんで、まあ、こちらをご覧いただければと思うのですが、、、
「We Love You Arsenal」プレミア11-12 マンチェスターユナイテッド v アーセナル
http://gooner.jugem.jp/?eid=1074
とにかく、獲りにきたのです!
ちなみに、外周はこんな感じなんですけど、まるで競馬場。
まあ、特に見るとこもないんで、とっとと突入しますけど、今日は、こんな仲間も一緒でーす♪
うん、なんか、今日は間違いないような気がするよ!
ちなみにこの赤鼻は、決してUのユルキャラ「赤い悪魔」を茶化してるとかではなく、3月15日金曜の「Red Nose Day」(赤鼻の日。日本で言う赤い羽根共同募金的なもの)に合わせての仮装メイクだと思われます。
さて、本日はゴール裏アッパーからピッチを見下ろす、いい感じの立ち位置。
このFAカップはリーグ戦と違い、アウェースタンドの拡充が義務づけられておりまして、いつもは一部の限られたサポだけのアウェースタンドですが、この日バカリはゴール裏全面アーセナルで、試合前から異様すぎる熱気がムンムンなのであります。
前半
そして来ましたよ、その時が!
威風堂々、俺達の選手入場!
ピッチで闘うのは選手のハズなのに、実は選手は俺達の代わりに闘ってくれているんじゃないか?と思ってしまう錯覚、これはまさに「アウェーあるある」。
そんな錯覚に陥ってしまった狂った野郎共が出来る事と言えば、俺達の愛をピッチに届ける事、ただそれだけ。
皆、喉が破れんばかりの大音量で、俺達の代理人を鼓舞!
Arsenal FC!
We’re by far the greatest team!
The world has ever seen!
そして、この大一番でダニ夫。
近頃安定感の欠いている選手を、古巣相手にワントップでスタメン起用するとか、これをボスの心意気と言わずして、なんと言いましょう。
当然お前は俺達の選手!と魂の叫びであります。
ダーニウェルベク トゥトゥトゥル!
ダーニウェルベク トゥトゥトゥル…
そしてお約束の名曲、マンチェスターで優勝を決めたあの歌も!
We won the league in Manchester!
We won the league at Old Trafford!
We won the league in Manchester!
僭越ながら、俺達が出来る最大限で、11人の背中を後押し!
まあ時にはこんなチャントで、
You’re a c@nt Robin,
you’re a c@nt!
パパが耳をふさいであげるなど?ああ、素晴らしきかなイングランド的英才教育!
そして試合は一進一退のまま。
番長流血など、静かながらも激しい攻防の中、20分過ぎ、PA内、チェンボがDF三人を引き連れぽっかり空いたスペースに、まさかのナチョス。
チェンボからの見事なパスを受け、するするっと滑るように前進、正確無比なインサイドで蹴り込まれたその弾丸は、ドーナツ泥棒のニアをぶち抜き、豪快にゴールの中へ。
あのMr.謙虚の異名を持つナチョスが、
しゃおらぁぁぁ!!!
まあ、そういう事なんすよ、ユナイテッド戦ってのは。
当然スタンドもはい、キチガエター!
まさに狂喜乱舞デス!
しかし、その後すぐに、Uお得意の放り込み殺法炸裂、マリア様のクロスに、久々じゃない?ワントップとか?な植毛の人が、抜け毛をものともせずヘッダーで同点!
そして、一気にアウェースタンドを支配する「オスピーなら止めてた」みたいな空気・・・。
そっとたたずむ課長の背中を見ながら、ふと、あの日の事が頭の片隅を駆け抜けたのです。
そう、5年前のあの日の事が・・・。
シーズンは10-11、第17節、舞台はここオールド・トラッフォード。
負傷欠場したアルムニア、そして奇しくも時を同じくして欠場していたGKファビーに代わり、チャンスを掴んだのが、当時係長にも満たないペーペーのスチェスニー。
今でもしっかりと脳裏に焼き付いています。彼の名前がコールされた瞬間、ざわついたアウェースタンド。そう、この日が名も無き平社員、スチェスニーのプレミアデビューだったのです。
試合は善戦したものの、1-0敗退とほろ苦デビュー。しかし、”このOTでユナイテッドを1点に抑えた” という計り知れない自信は、今の彼を形成する上でも大事なファクターだったような気がしてしょうがありません。(タバコでグレるまでは)
そんな彼が、今や「1」を背負い、この大一番を任せられている。
もちろんこれは、オスピーのバックアッパーかもしれない。しかし、このオールド・トラッフォードのピッチに立っている事は、なにかしら、意味のある事なんじゃないかと思うのです。
後半
気を取り直して後半。しかし開始早々、チェンボがハムって退場。
んあー・・・。
そして迫り来る「放り込み」の恐怖。なんかの一つ覚えみたく、アフロめがけ、とにかく、ひたすらぼんぼん放り込んで参ります。
幸いな事に、胸トラだけは最強のアフロも、足下がおぼつかない。。。おう、どんどんアフロに上げろ!
しかし、恐怖は「放り込み」だけに止まりませんでした。自らの身体を投げ打つ「ダイブ」という荒技・・・。
そんなトリッキーな恐怖に怯えながらも、虎視眈々とチャンスを狙うアーセナルですが、
ついに時は来ました。
均衡を破ったのは、俺達のダニ夫。
ヴァレンシアさんからの絶妙な裏へのパスにダッシュ、飛び出してきたドーナツ野郎をワンタッチで抜き去り、斜め45度から蹴り込んだボールは、吸い込まれるようにガラ空きのゴールの中へ・・・。
ダニ夫、古巣との決別弾・・・。
そしてスタンドは、そらキチガエるってば!
もう発狂っすよ、発狂!
そして、いたるところで「ぎゅー!!!」大会絶賛開催中!
そんな歓喜のスタンドやチームメイトをよそに、独りだけ時が止まってしまったかのように、ダニ夫にだけは、明らかに別の時間が流れていました。
その咆哮にうっすらと見え隠れする慟哭。
幼き頃から時を共にしてきたチームを追われ、新天地で見つけた新たなる生き場所。
そして、恩返し、決別。
その表情には、他人が一切土足で踏み入る事を許さない、漢の覚悟みたいなものが凝縮していたような気がします。
そしてこの日、ダニ夫と心中したボスもまた漢。
いや、それだけじゃない。今や番長のコケリンだって、あの伝説の “8-2オールド・トラッフォード” でデビューした、82チルドレン。
そう、この試合は単なる一話完結のカップ戦なんかじゃない、
ユナイテッドという、ド田舎クラブに翻弄された漢達の、終わりなき壮大なドラマなのです。
そんなステキなドラマだもの、乗らないわけにはいかないって!
当然ダニ夫チャント、おかわりです!
ダーニウェルベク トゥトゥトゥル!
ダーニウェルベク トゥトゥトゥル!
ダーニウェルベク トゥトゥトゥル…
そしてさらに、
He left cause you’re sh*t!
He left cause you’re s*it!
Danny Welbeck, He left cause you’re sh*t!
「ダニは、お前らがクソだから出てったんだよ!」のチャント。
そう、俺達グナは、もの言わぬ、か弱きダニ夫の代弁者なのであります。
さあ、このドラマも残り30分弱。
というところで、Uが勝手に迷走開始。Uの遺伝子はマリア様を浸食してしまったようで、ヤング、ルーニーをも上回る、スーパーダイブを披露。
しかしこれが見事にシミュレーションでイエロー、さらに、これに納得が逝かないマリア様、神聖なレフェリーに手を出してしまい赤紙退場!と、まさに飛んだり踏んだり蹴ったり。。。
ま、そんなわけで、最後は、アウェースタンドの皆さんで「チリオ〜♪」でお見送りして差し上げました。
※チリオとは、スコットランド語だったかで、さいなら〜♪の意。
文字通りの身投げ自爆で10人になったユナイテッド、今度はヤヌザイ、懲りずにスペシャルなダイブを魅せるも、惜しくもシミュレーション・・・。
いや俺もね、実はダイブは素晴らしい戦術だとは思ってるんですよ、ええ。でもさすがに、若手注目株トンパチレフェリー、マイケル・オリバーには届かなかったようで・・・残念っ!
そんな追い込まれたユナイテッドに、放り込み、ダイブ、それ以上の戦術はなく、ついに90分、試合終了。
と思われたその瞬間、
はうあっ!
U最後の意地を見ました。。。
アディショナルタイム5分・・・。
否、
ファギータイム5分!
まさに、これぞジジイの執念。
そう、これこそがオールドトラッフォードなのです!
この「5分」が目に入った瞬間、なんか嬉しくなったのは内緒!
そして永い永い、永遠に続きそうな5分はあっという間に過ぎ、終了の笛・・・。
「生きてて良かった。」
そう思う事なんて、人生そうそうないと思うけど、
俺、生きてて良かったデス!
家主のいなくなったスタンドに響き渡る、愛すべき馬鹿野郎共の歌声を聴きながら、心からそう思わずにはいられないのでした。
なあダニ夫?
アーセナルって最高やんな?
そしてこの漢達も・・・。
そういうことなんですよ、ええ。
4年前、俺はあの場所にいました。
そう、8-2のあの場所に。
ボロカス言われてもしょうがないあの試合で、グナがただひたすら唱い続けたのは「We Love You Arsenal」でした。
史上まれに見る歴史的大敗の中、それでもあの歌が唱えた事に俺は心からアーセナルで良かったと思ったし、より一層の誇りを持つ事が出来ました。
敗戦なんてない方がいいに決まってる。
でも、この歴史的敗北で負った経験は、間違いなく、アーセナルサポとして生きている俺の糧となっているのです。
そして、今改めて、
We Love You Arsenal
アーセナルに人生を賭けた野郎共の歓喜の行進は、
みな、思い思いの忘れもんを携えながら、
いつまでもいつまでも、果てる事なく、
クリケットの聖地、オールド・トラッフォードにこだましたのでした。
やっぱり改めてもう一度。
We Love You Arsenal
よし、待ってろ、ウェンブリー!
コメント
ダニーはいわずもがな、ナチョに震えました…
あんな最高に酔った夜は久しぶりでした。
泣いた。
アーセナルって最高やん。
グナでよかった
はぁ〜 泣ける〜
唯一無二っ!
以上!!
熱く熱く熱すぎるレポなんですが、どうしても「ヴァレンシアさん」だけはなぜか笑ってしまうw
ナチョスかっこよすぎ。
あの8ー2を思うと、本当この勝利は泣けますね。
熱いレポートありがとうございます!
く~泣ける。
8-2の時も猿さんブログに救われた!
今回は嬉し泣き~